CRF250Rにスイッチした平田が活躍
ケガに見舞われるも気迫の走りで2位を死守
今年からHondaに加入した「TEAM HRC」の平田優(#197)が、将来を見据えた新技術を搭載するCRF250RでIA2クラス制覇に臨んだ。迎えた開幕戦では、1周目で大きく出遅れるも、その後はトップを猛追するなど、Hondaでの全日本選手権初レースを総合2位で終えた。序盤戦ではスタートで出遅れることも多かった平田だったが、昨年のランキング2位の実力は随所に表れた。第3戦では気迫の勝利。ヒート1では、ややスタートで出遅れたものの、レース中に進歩を見せてヒート2で課題を克服。Honda移籍後初となるヒート優勝と同時に総合優勝も獲得した。
前日の予選での転倒で、右手を負傷して迎えた第5戦では、両ヒートともに好スタートを切りレース序盤でトップに立った。レースが進むにつれ、負傷した右手の痛みでバイクの抑えが効かなくなり首位の座を明け渡したが、その後は順位を落とすことなく、両ヒートで2位に入り表彰台を獲得した。レース後、最悪のコンディションにも関わらず好成績を収めた平田は「負傷という状況が、逆に自信をつける結果となった」と振り返った。
自信を得た平田は、第6戦ヒート1で優勝して総合でも2位を獲得、続いて第7戦では総合優勝を果たし、ランキング争いでもトップを猛追した。しかし、第9戦ヒート1で他車と接触し転倒。左ヒザの側副じん帯断裂で両ヒートともにリタイアした。この段階でIA2クラスは新井宏彰(カワサキ)のタイトル獲得が決定。ケガを押して出場した最終戦、平田は気迫の走りで8位/7位。総合2位を死守してシーズンを終えた。

第3戦で移籍後初の総合優勝を決めた平田。不運に見舞われながらも着実な成長と強さを見せた |
IA2
順位 |
ライダー |
マシン |
総合ポイント |
|
|
|
|
1 |
新井宏彰 |
カワサキ |
458 |
2 |
平田優 |
Honda |
360 |
3 |
釘村忠 |
ヤマハ |
354 |
4 |
小島太久摩 |
ヤマハ |
353 |
5 |
尾崎友哉 |
ヤマハ |
325 |
6 |
井上眞一 |
カワサキ |
269 |
|
|
|
|
7 |
深谷広一 |
Honda |
246 |
13 |
中堀敏宏 |
Honda |
116 |
15 |
星野優位 |
Honda |
102 |
17 |
辻健二郎 |
Honda |
92 |
24 |
富田俊樹 |
Honda |
46 |
33 |
黒澤良太 |
Honda |
12 |
34 |
芹沢翔悟 |
Honda |
12 |
35 |
谷本功志 |
Honda |
10 |
37 |
鈴木拓也 |
Honda |
9 |
40 |
安達広頼 |
Honda |
5 |
41 |
佐々木雅規 |
Honda |
4 |
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