全日本モトクロス選手権 Honda Racing
モータースポーツ > 全日本モトクロス選手権 > 第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO 決勝
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2006.03.26 Rd.01 SUGO・スポーツランドSUGO
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
SUGO・スポーツランドSUGO
02 4/9
近畿・名阪スポーツランド
03 4/23
関東・自動車安全運転センター
04 5/14
中国・世羅グリーンパーク弘楽園
05 6/11
九州・HSR九州
06 7/2
北海道・わっさむサーキット
07 7/16
東北・藤沢スポーツランド
08 9/3
近畿・名阪スポーツランド
09 10/8
中国・世羅グリーンパーク弘楽園
10 10/22
日本GP・スポーツランドSUGO
第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO
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世界GP仕込みの走りを披露した熱田が堂々の開幕戦完全優勝
決勝日:2006年3月26日(日)
会場:スポーツランドSUGO 天候:曇りのち晴れ 気温:15℃ コースコンディション:ドライ 観客数:1万980人
リザルト&ポイント

 TEAM HRCは2006年シーズン、全日本モトクロス選手権IA1クラスに3人体制で挑む。昨年のIA1クラス3位の増田一将選手、2005年IA2チャンピオンの福留善秀選手、そして4年間の世界GP転戦から帰国した熱田孝高選手という充実した編成。使用マシンは4ストローク車、CRF450R3台である。

 今年のレースカレンダーには、5月21日に世界選手権日本グランプリが組み込まれているため、全日本選手権のシーズンインが早まり、開幕戦の舞台が名阪スポーツランドからスポーツランドSUGOへと変更された。

 新しいセクションがアレンジされたコースは、霜の影響などで湿気を含んだ土が大半を占めていた。しかしスケジュールの進行につれて土が乾くと、元来の硬いギャップが増えてきて、マシンコントロールが難しいコンディションとなった。

第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO
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第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO
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▼IA1(450/250)ヒート1
 ホールショットを取った熱田選手に、高濱龍一郎選手(Honda)、増田選手、福留選手らが続き、オープニングラップはHonda勢が上位を独占する形となる。ここに成田亮選手(ヤマハ)と中村友則選手(カワサキ)が割って入り、高濱選手と福留選手が徐々に後退。序盤のトップスリーは、熱田選手、増田選手、成田選手に一旦落ち着いた。

 レース開始から10分が過ぎる頃、増田選手は成田選手の先行を許して3番手に後退。その後8周目には、5位走行中だった福留選手がエンジンをストールさせ、トップグループからは脱落した。

 先頭を行く熱田選手は、一時リードを3秒弱まで広げた。レース終盤になると、成田選手の追撃を受けて激しい接近戦が展開されたが、熱田選手が逃げきり、帰国後初の優勝を飾った。

▼IA1(450/250)ヒート2
 1周目から熱田選手がトップに躍り出る一方で、1コーナー先で福留選手が転倒に巻き込まれるアクシデントが発生。福留選手は担架で運ばれ、残念ながらリタイアを喫した。熱田選手の背後には成田選手、中村選手、高濱選手らがつけてトップグループを形成。増田選手はスタートの失敗により、1周目10番手と出遅れた。

 5周目には、成田選手がエンジンストップで7番手まで後退。2番手に浮上した中村選手が、8周目に熱田選手をかわしてリーダーとなる。中村選手と熱田選手は、2〜3秒間隔を維持しながら、息の詰まるトップ争いを続けた。

 レース終盤になると、熱田選手が満を持して反撃に転じる。ラスト2周のS字で、中村選手に襲いかかった熱田選手がリーダーの座を奪取。そのまま逃げ切った熱田選手が優勝を果たし、ヒート1と合わせてパーフェクトウインを達成した。3位には高濱選手が入賞。増田選手は5位までばん回してみせた。

 なお、転倒リタイアした福留選手は、胸と肘を打撲したため近くの病院に入院した。骨に異状はないとのことである。

▼IA2(250/125)ヒート1
 平田優選手(カワサキ)が好スタートを切り、3周目までトップを走った。平田選手に代わってリーダーとなったのは、オープニング2番手につけた新井宏彰選手(カワサキ)。6周目には2番手に小島庸平選手(スズキ)が浮上したが、新井選手は着実にリードを広げて独走態勢に持ち込んだ。

 レース中盤、4番手にはCRF250Rを駆る芹沢直樹選手(Honda)が浮上。表彰台を目指したが、ラスト2周で尾崎友哉選手(ヤマハ)の先行を許して5位でチェッカーとなった。結局、中盤からの独走を維持した新井選手が優勝。2位小島選手、3位平田選手と続いた。

▼IA2(250/125)ヒート2
 新井選手がオープニングからリードしたが、2周目には小島選手が前に出る。井上眞一選手(カワサキ)、平田選手を挟んで、5番手には芹沢選手がつけた。今季から古巣のセキレーシングモトロマンに復帰した勝谷武史選手(Honda)は、スタート7番手からポジションアップを目指した。

 レース後半になって、足を負傷した芹沢選手が大事を取ってリタイア。トップ争いの小島選手と新井選手は、終始テールトゥノーズを維持したが、レースも大詰めを迎えると小島選手がリードを広げて優勝。3位には中盤に井上選手をかわした平田選手が入賞。Honda勢の中では、4位に入った勝谷選手が最上位となった。

第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO
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コメント

熱田孝高選手(IA1・1位/1位)
「開幕戦ということでちょっと身体が硬くなりましたが、両ヒート優勝ができたのでうれしいです。成田選手とのバトルは楽しめたんですが、思った以上に腕があがってしまって、辛い面もありました。レース中にジャンプで手を振っていたのは、腕を楽にしたかったからなんです。ヒート2では中村選手に抜かれたので、しばらく様子を見ながらラインを学習させてもらいました。自分のラインよりもギャップがないところがあったし、ラスト2周で勝負に出たのも作戦通りに成功しました。いろいろと期待されていることは自覚していますし、それなりのプレッシャーもあったんですが、メンタルトレーニングで克服しました。今後はもっと楽しみながら、自分を100%出しきるレースができればなと思います」

増田一将選手(IA1・3位/5位)
「シーズンオフにケガをして2月から乗り始めたことを考えたら、なんとか表彰台にも上がれたし、まあまあ上出来だったと思います。ヒート1では単独3位だったけれど、スタートも良かったし、熱田選手と成田選手にもついて行けたので……。ヒート2ではスタート5秒前に、うっかりエンジンをストールさせてしまって、すぐに再始動したんですが一瞬出遅れてしまいました。追い上げの途中、ヤマハ勢(成田選手、小池田選手、辻健二郎選手、大河原功次選手)がものすごいグループになっているところがあって、抜け出すのにずいぶん苦労しました。前を抜こうとしてラインを変えると、その隙に後ろから来られるという状態だったので、油断できない混戦でした。でも、いろんなライダーの傾向が分かったので、それもまた収穫だったし、自分のコンディションが上がればもっと行ける感触はつかめました」

高濱龍一郎選手(IA1・10位/3位)
「チャンピオンを目指しているし、優勝も目指しているし、そんな気持ちで走った開幕戦でしたが、この結果に終わってしまって悔しいです。3位でも悔しい。他のライダーも努力しているんだろうし、そんなに楽に勝てるほど甘いものじゃないことを痛感しています。今年はHondaさんが去年以上にサポートに力を入れてくれて、恵まれた環境で走ることができるので、ぜひとも結果を残したかったのですが、どうも気持ちだけが空回りしてしまったようです。もう一度、気合を入れ直して練習を積んで、この悔しい気持ちを次の名阪にぶつけようと思います」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【IA1:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 86 熱田孝高 Honda 17 32:03.473
2 982 成田亮 ヤマハ 17 +7.90
3 3 増田一将 Honda 17 +23.14
4 411 中村友則 カワサキ 17 +37.94
5 1 小池田猛 ヤマハ 17 +48.03
6 7 大河原功次 ヤマハ 17 +51.89
10 2 高濱龍一郎 Honda 17 +1:07.78
11 952 福留善秀 Honda 17 +1:11.64
16 30 沼田誠司 Honda 16 +1Lap
23 106 くわ垣竜斗 Honda 15 +2Laps
26 40 太田真成 Honda 14 +3Laps
27 101 山本恵大 Honda 13 +4Laps
【IA1:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 86 熱田孝高 Honda 17 32:41.798
2 411 中村友則 カワサキ 17 +9.87
3 2 高濱龍一郎 Honda 17 +29.90
4 982 成田亮 ヤマハ 17 +31.27
5 3 増田一将 Honda 17 +35.20
6 1 小池田猛 ヤマハ 17 +37.81
16 30 沼田誠司 Honda 16 +1Lap
20 40 太田真成 Honda 16 +1Lap
21 101 山本恵大 Honda 15 +2Laps
23 106 くわ垣竜斗 Honda 15 +2Laps
RT 952 福留善秀 Honda 0 DNF
【IA2:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 331 新井宏彰 カワサキ 17 32:58.793
2 44 小島庸平 スズキ 17 +9.25
3 197 平田優 カワサキ 17 +13.82
4 60 尾崎友哉 ヤマハ 17 +18.47
5 56 芹沢直樹 Honda 17 +23.42
6 49 井上眞一 カワサキ 17 +26.51
9 955 勝谷武史 Honda 17 +44.90
11 47 深谷広一 Honda 17 +51.96
14 74 星野優位 Honda 17 +1:49.30
23 63 杉山和起 Honda 16 +1Lap
24 85 関川信一 Honda 16 +1Lap
28 02 矢野昇平 Honda 16 +1Lap
【IA2:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 44 小島庸平 スズキ 17 33:16.368
2 331 新井宏彰 カワサキ 17 +3.14
3 197 平田優 カワサキ 17 +11.19
4 955 勝谷武史 Honda 17 +16.63
5 49 井上眞一 カワサキ 17 +22.13
6 54 星野裕 スズキ 17 +26.13
15 02 矢野昇平 Honda 17 +2:01.49
17 63 杉山和起 Honda 16 +1Lap
18 47 深谷広一 Honda 16 +1Lap
21 85 関川信一 Honda 16 +1Lap
RT 56 芹沢直樹 Honda 9 DNF
RT 74 星野優位 Honda 8 DNF

【IA1】   【IA2】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 熱田孝高 Honda 50
2 中村友則 カワサキ 40
3 成田亮 ヤマハ 40
4 増田一将 Honda 36
5 高濱龍一郎 Honda 31
6 小池田猛 ヤマハ 31
7 大河原功次 ヤマハ 29
8 辻健二郎 ヤマハ 25
9 出原忍 ヤマハ 25
10 溝口 哲也 カワサキ 22
17 福留善秀 Honda 10
ポイント一覧
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 小島庸平 スズキ 47
2 新井宏彰 カワサキ 47
3 平田優 カワサキ 40
4 尾崎友哉 ヤマハ 32
5 井上眞一 カワサキ 31
6 勝谷武史 Honda 30
7 深田卓哉 ヤマハ 27
8 加藤吏一 カワサキ 25
9 星野裕 スズキ 24
10 須田純 カワサキ 21
ポイント一覧
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