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第2戦
関東大会(茨城)
2003年4月26、27日 開催
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レースレポート

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ヒート1で2位入賞を果たした勝谷。ヒート2は4位
125ccクラスで堅実に総合優勝(2位/2位)を果たした辻
CRF250Rに乗り換えて2戦目で初優勝をつかんだ芹沢(中央)
芹沢&CRF250R今季初優勝!
■決勝日時:4月26、27日(土、日)
■天候:晴れ 
■気温:22℃
■観客:1万7800人
■コースコンディション:ドライ
芹沢はCRF250Rに、昨年の日本GP以来の勝利をもたらした
芹沢はCRF250Rに、昨年の日本GP以来の勝利をもたらした

 関東大会の会場となったのは、茨城県ひたちなか市にある、自動車安全運転センター内モトクロスコース。昨年の初開催に引き続き、当地では2度目の全日本選手権となった。

 土曜の、IA250予選レースでは、同じA組でチームHRCの勝谷武史が2位、高濱龍一郎が3位とほぼ順当にフィニッシュ。一方のIA125では、A組のトップに辻健二郎、C組のトップには芹沢直樹がつけ、CRF250Rの好調ぶりをアピールしていた。

 土曜日の朝まで降った雨も上がり、水はけの良いコース路面にはさほど影響がなく、決勝日は好天の下ドライコンディションでレースが行われた。

250ccヒート1
 スタートから飛び出したのは、サテライトチームのTEスポーツでCRF450Rを駆る中山裕。しかし、すぐに成田亮(Suzuki)がトップに立ち、レースをリードする。一方、チームHRCの高濱は8番手。勝谷は1コーナーで転倒を喫してしまい、ほぼ最後尾からのリスタートとなったが、2周目には早くも18番手まで挽回する。

 勝谷は、朝の練習走行で誰も飛んでいなかったジャンプをただ1人クリアし、前日のベストタイムを2秒も縮めることに成功。その後も積極的に攻め、激しい追い上げでトップグループに迫っていく。

 レース中盤の12周目、3番手を走行していた高濱が、フロントからスリップダウン。順位を12番手に落としてしまう。代わってチームの期待を担う勝谷は、終盤までに3番手にポジションアップし、前を行く加賀真一(Suzuki)を20周目にパス。これで勝谷は、独走優勝の成田に次ぐ2位の座を獲得した。

250ccヒート2
 1コーナーの多重クラッシュをすり抜け、成田がトップに立つ。加賀、増田一将(Suzuki)を挟んだ4番手に、250クラス1年目の平塚雅樹(Honda)が続く。勝谷は7〜8番手、高濱は中団に飲み込まれ、10番手辺りからのレースとなった。

 トップの成田は、序盤から後続を引き離しにかかる。5周目辺りから4位争いが激しくなり、平塚、田島久(Suzuki)、勝谷が接近戦を展開。この結果、平塚が後退し、勝谷が田島をかわして単独4位の座を確保した。

 終盤になっても追撃の手を緩めない勝谷ではあったが、終始独走の成田、2位に浮上した増田、3位の加賀に追いつくことができず、勝谷は4位でチェッカー。一方の高濱は、徐々に順位を上げたが、8位でレースを終えた。

▼125ccヒート1
 溝口哲也(Kawasaki)がリーダーとなり、井上眞一(Kawasaki)、中村友則(Kawasaki)、出原忍(Yamaha)と続く。辻が6番手、芹沢は出遅れ16番手でオープニングラップを終えた。序盤は溝口がリードを広げたが、2番手に浮上した中村が徐々に差を詰め、中盤になるとこれに辻も加わって、三つ巴のトップ争いを展開。

 11周目に中村が溝口の攻略に成功しトップを奪うと、以後は溝口と辻の2位争いが続き、16周目に辻が前に出る。だがトップの中村はすでにセーフティリードを築いており、辻は2位でフィニッシュした。

▼125ccヒート2
 ホールショットを取った芹沢だったが、1周目に尾崎友哉(Yamaha)と溝口の先行を許した。辻はオープニング5番手。早めに巻き返す芹沢は、溝口と尾崎をかわし、5周目にはトップの座を取り戻した。芹沢はジャンプの飛距離でラップタイムを稼ぎ、後続を引き離しにかかる。一方、ヒート1からの好調を維持する辻は、7周目に2番手に浮上、先行する芹沢を追った。芹沢は中盤までに9秒ほどのリードを築き、安定した周回を重ねる。

 終盤になると、ラストスパートした辻がじわじわと芹沢の背後に接近したが、逆転はならず。終止落ち着いたレース運びの芹沢が、辻を振り切ってチェッカー。今季からニュー4ストマシンのCRF250Rを駆ることになった芹沢は、2戦目にして初優勝を達成。また、両ヒートで2位に入った辻は総合優勝を果たし、CRF250Rに価値ある勝利をもたらした。


勝谷武史(250cc・2位/4位)
「勝ちを狙っているので、おめでとうって言ってもらうほどの成績ではないですよ。自分でもよく分からないんですけど、ヒート1では転倒して最下位から追い上げて2位。逆にヒート2では、7〜8番手くらいにつけていたのに4位という成績では、ちょっとおかしいんじゃないかと自分でも思っているところです。もっと上を目指さなければ…。でも、総合で3位というのは普通の成績だと自分では思っているし、今回はスタートで前に出られなかったのが原因なので、それを克服して次は勝たなきゃいけないと思っています。成田を止めるのはオレしかいないと思っています」

高濱龍一郎(250cc・13位/7位)
「何しろ今日の成績は、もう全然だめやったから、広島のレースに向けて一から原因を洗い出して、この2週間で悪かったところをしっかり対策して、次につなげるようにしたいと思います。マシンのセッティング面では別に問題ないので、あとは練習とトレーニングです。今日は、ヒート1のジャンプ着地でギャップにはまって転倒したときに、右の足首を捻挫してしまいました。今は痛いんですけど、大丈夫。次の広島に向けて、こんなケガは気にしてられないですから」

芹沢直樹(125cc・7位/1位)
「ヒート2でやっと1勝できてホッとした、というのが今の率直な感想ですね。優勝を目指してやってきたのに、去年はまったく勝てなかった…。長かったです…。バイクが今年からCRF250Rに変わって、それで助けられた面もあったと思う。ヒート1では3回も転倒して、そのときチェンジペダルを曲げてしまって、シフトアップがしにくい状況だったんです。でも、ヒート2はスタートの位置も変えて、気を引き締めていった。飛べなかったジャンプもレース中に飛べるようになったんで、結構ドキドキしましたね。CRF250Rのパワーなら、2スト250で飛べるジャンプであれば、どこでも行けるんじゃないかと思います。今回のレースは、1週間前に亡くなった、同じHRCの加藤大治郎選手の分まで頑張ろうと、みんなで喪章をつけて臨みました。パワーをもらって勝てたような気がします」

辻健二郎(125cc・2位/2位)
「やっぱり、レースはスタートが大事ですね。ヒート2も悪くはない出足だったけど、直樹(芹沢)はもう逃げてしまっていた。そういうところが上手いライダーって、125クラスにも何人かいて、自分はよく引っかかってしまう。だからトップ争いをする上では、スタートが確実に良くなければだめですね。以前の125時代に総合優勝した経験もありますが、そんな感触はとっくの昔に忘れてしまったくらい久しぶりですね。ヒート優勝は取り逃してしまったけど、総合を取れたので、なんとか良い仕事はできたと思います。CRF250Rの開発スタッフのためにも、自分がここで総合優勝できたことはうれしいです」

 
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