決勝日:6月19日(土) サーキット:セパン・インターナショナルサーキット 決勝周回数:54周(299.268km) 天候:予選/雨のち曇り 決勝/晴れ 気温:28℃(17:00現在) コースコンディション:ドライ 観客:2万4270人
6月19日(土)、セパン・インターナショナルサーキット(マレーシア)において2004年全日本GT選手権(JGTC)第3戦「GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」の決勝レース(54周=299.268km)が開催された。
18日(金)は午前11時45分から始まった予選1回目が雨のためウェット路面となった。その後天気は回復して気温も上昇、午後5時開始の予選2回目は完全なドライ路面のもとタイムアタックが繰り広げられた。気温31度、路面温度35度のコンディションのもと、Honda NSX-GT勢は、#18道上 龍/S.フィリップ 組(TAKATA童夢NSX)が2分1秒186を記録し予選9番手。#100中野信治/加藤寛規 組(RAYBRIG NSX)は11番手、#8金石勝智/伊藤大輔 組(ARTA NSX)は12番手、#32松田次生/A.ロッテラー 組(EPSON NSX)は14番手から決勝スタートを迎えることとなった。
今年のマレーシアラウンドは日中の高気温を避けるため、決勝が土曜日の午後5時スタートに変更された。決勝日は朝から天候に恵まれ、日中には最高33度まで気温が上昇。スタート時点でも28度、路面温度45度となり、マシンとドライバーにとって厳しいコンディションとなった。多くの地元ファンが見守るなか、42台(GT500クラス18台)のマシンは予定時刻より少し遅れた午後5時25分にローリングスタートを切った。
レース序盤は、S.フィリップ選手 (TAKATA童夢NSX)が9位、A.ロッテラー選手(EPSON NSX)が10位、中野信治選手(RAYBRIG NSX)が13位、金石勝智選手(ARTA NSX)が16位を走行。金石選手はエンジントラブルのためレース直後からペースが上がらず苦戦が続くなど、NSX-GT勢は我慢のレース展開となる。
22周終了時から各チームが次々にドライバーとタイヤ交換のためピットインを始める。NSX-GT勢は22周終了時にA.ロッテラー選手から松田次生選手(EPSON NSX)へ。23周終了時に暫定6位まで浮上したS.フィリップ選手が道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)へドライバー交代を行った。
レース中盤以降は各チームのコースアウトやクラッシュが続く波乱の展開となった。36周時点では9位にフィリップ選手、10位に松田選手、11位に加藤寛規選手(EPSON NSX)、12位に伊藤大輔選手(ARTA NSX)が走行する。しかし、42周目の1コーナーで松田選手を抜きにかかった加藤選手が接触。松田選手はスピンをしたものの、直ぐにコース復帰を果たしたが、加藤選手のマシンはコースの防護体に衝突したために残念ながらリタイアとなった。
アクシデントが続出したマレーシアラウンドは、残り2周で1つポジションを上げたTAKATA童夢NSXが8位、EPSON NSXが9位、ARTA NSXが11位で54周目のチェッカーフラッグを受けた。優勝したのは、J.デュフォア/A.クート組(デンソー サードスープラ GT)だった。 |