決勝日:5月23日(日) サーキット:スポーツランドSUGO 決勝周回数:81周(302.697km) 天候:予選/曇りのち雨 決勝/曇りのち雨 気温:14℃ コースコンディション:ミディアムウェット 観客:5万1500人
5月23日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県)において2004年全日本GT選手権(JGTC)第2戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」の決勝レース(81周=302.697km)が開催された。
22日(土)は悪天候での公式予選となった。路面コンディションは1回目がミディアムウェット、2回目にはウェットとなり、コーナーの所々に霧がかかる中でタイムアタックが行われた。この結果、Honda NSX-GT勢は、#32松田次生/A.ロッテラー 組(EPSON NSX)が予選9番手、#8金石勝智/伊藤大輔 組(ARTA NSX)が13番手、#18道上 龍/S.フィリップ 組(TAKATA童夢NSX)が14番手、#100中野信治/加藤寛規 組(RAYBRIG NSX)が15番手から決勝スタートを迎えることとなった。
決勝日の朝は霧のかかる曇り空ながらも前日からの雨が止み、路面は完全なドライコンディションとなる。決勝レースは午後2時40分にローリングスタートが切られた。
レース序盤は、好スタートを切ったA.ロッテラー選手(EPSON NSX)が8位、伊藤大輔選手(ARTA NSX)が11位、S.フィリップ選手 (TAKATA童夢NSX)が13位、中野信治選手(RAYBRIG NSX)14位と、各車スターティンググリッドからポジションアップを果たす。
36周目終了時、NSX-GT勢トップの5位を走行していたA.ロッテラー選手が早めのピットインを敢行。松田次生選手へドライバー交代を行う。ほぼ全車がドライバー交代を終えた48周目時点では道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)が6位にポジションを上げ、松田選手が7位、加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が10位、金石勝智選手(ARTA NSX)が12位を走行する。
50周を過ぎたあたりから、ついに小雨が降り始める。しかし、この先、小雨がどう変化するのか各チームは判断に悩まされ、スリックタイヤのままで走るのかレインタイヤに交換するのか、各チームの戦略は二分される。そして、レインタイヤに履き替えたチームの戦略とは裏腹に雨脚はなかなか強まらず、路面はドライ状態がキープされたために再びスリックタイヤへ交換するチームも現れる。この間に、スリックタイヤのまま走り続けたARTA NSXの金石選手は、激しい追い上げを見せて6位まで浮上する。
しかし71周目、雨は急に強くなり、路面状況は完全なウェット路面へ。このため、スリックタイヤを選択していたチームは急激にペースを落とし、再びタイヤ交換の判断に悩まされることとなる。そんな状況の中、早めにレインタイヤへ交換していたEPSON NSXの松田選手はコースアウトや再度のタイヤ交換で遅れるライバルを尻目に、着実にポジションアップを果たし、4位で81周のチェッカーフラッグを受けた。
天候に惑わされた波乱のレース展開は、EPSON NSXが4位入賞を果たし、粘り強い走りを見せたRAYBRIG NSXとARTA NSXは8、9位でチェッカーフラッグを受けポイントを獲得した。TAKATA童夢NSXは、レース終盤でコースアウトによるマシンのダメージを受けた影響により70周でリタイヤしたものの完走扱い(GT500クラス12位)となった。優勝したのは、立川祐路/荒 聖治 組(auセルモスープラ)だった。
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