決勝日:4月4日(日)
サーキット:TIサーキット英田 決勝周回数:82周(303.646km) 天候:予選/曇り 決勝/曇り 気温:13℃ コースコンディション:ハーフウェット 観客:5万8500人
4月4日(日)、TIサーキット英田(岡山県)において、2004年全日本GT選手権(JGTC)第1戦「GT CHAMPIONSHIP in TI」の決勝レース(82周=303.646km)が開催された。
3日(土)に行われた公式予選は、1回目は路面がウェットからドライ、2回目はドライのコンディションとなった。TIサーキットは1月にコース路面の全面舗装を行ったため、各車とも大幅なタイムアップが期待された。今シーズンから、エンジンを自然吸気からターボに換えて挑むHonda NSX-GT勢は、コースレコードの1分24秒482を記録した#18道上 龍/S.フィリップ組(TAKATA童夢NSX)が予選12番手、#32松田次生/A.ロッテラー組(EPSON NSX)が13番手、#100中野信治/加藤寛規組(RAYBRIG NSX)が14番手、#8金石勝智/伊藤大輔組(ARTA NSX)が15番手からの決勝スタートとなった。
決勝日は前夜からの雨が午前中で止み、曇り空となったもののスタート時では未だ完全に乾ききっていない路面状況であり、各チームがタイヤ選択に悩んだ。そんななか、NSX-GT勢は全車ウェットタイヤを選択し、スタートを迎えた。
レースは、路面コンディションと安全確認のため、セーフティーカーが3周先導したのち、4周目にローリングスタートが切られた。序盤は、A.ロッテラー選手(EPSON NSX)が8位に、S.フィリップ選手 (TAKATA童夢NSX)が9位、金石勝智選手(ARTA NSX)が10位を走行。中野信治選手(RAYBRIG NSX)は、スターティンググリッドに並ぶ前のアウトラップでマシンをスピンさせて壁に接触し、そのためのマシン修復で大幅に遅れてピットスタートをすることとなった。
スタートから天候は急激に回復し、路面はドライへと変化していった。レース序盤に金石選手がドライタイヤへタイヤ交換のため早めのピットインを敢行。8位までポジションを挙げていたS.フィリップ選手も15周目終了時にドライタイヤへタイヤ交換を行った。7位を走行していたA.ロッテラー選手は、この時点でトップグループと同等となる1分32秒台のペース走行。各車がドライタイヤへ交換を始めるなか、無交換のまま走り続け、22周目から26周目までトップを走行。その後もA.ロッテラー選手は、ドライバー交代のタイミングまでウェットタイヤで粘り強く走り続け、30周終了時に4位のポジションでピットイン、松田次生選手(EPSON NSX)へドライバー交代を行った。
ほぼ、全車がドライバー交代を終えた54周目時点で松田選手が7位、道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)が12位、伊藤大輔選手(ARTA NSX)が15位を走行。加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)は、序盤の大幅な遅れにもかかわらず、完走を目指して走り続けた。
この結果、天候の変化が大きく影響した開幕戦はEPSON NSXが10位で82周目のチェッカーフラッグを受け、続いてTAKATA童夢NSXが12位、ARTA NSXが13位、RAYBRIG NSXは48周で残念ながら完走扱いにならなかった。優勝したのは、本山 哲/R.ライアン組(ザナヴィ ニスモ Z)だった。 |