開催日:2004年12月18日(土)〜19日(日) サーキット:カルフォルニア・スピードウェイ(アメリカ) 決勝レース:18日 JGTC All-Star
200 (87周/321.9km) 19日 JGTC All-Star Sprint(24分) コース:18日 オートコンペティションコース(2.3miles/3.7km)/19日
インフィールド・ロードコース(1.45miles/2.33km)
天候:18日 晴れ/19日:晴れ コースコンディション:ドライ
観客数:18日 3万2500人(主催者発表)
アメリカ西海岸のカルフォルニア州ロサンゼルス郊外フォンタナにあるカルフォルニア・スピードウェイにおいてJGTCオールスター戦「GT LIVE USA
JGTC 2004 ALL Star California Speedway」が開催された。JGTCにとってアメリカ初開催のレースとなった。
今大会は、18日(土)に「JGTC All-Star 200」と称する200マイルレース(87周/321.9km)が開催され、19日(日)には24分のスプリントレースを競う「JGTC
All-Star Sprint」が開催された。
18日(土)開催の「JGTC All-Star 200」はIndyCarレースでも使用されるオーバルコースの半周部分とオーバル内のロードコース部分を組み合わせた4.32kmのオートコンペティションコースが舞台となった。今回は、2回のピットストップ義務や、ドライバーが3名まで登録可能など特別ルールが設定されている。
Honda NSX-GT勢は、同日13時30分から行われた予選で#18道上龍/S.フィリップ組(TAKATA童夢NSX)が1分23秒842を記録して4番手を獲得。#32
松田次生/A.ロッテラー組(PIAA NSX)が6番手、#100中野信治/加藤寛規/B.ジョアンニ組(RAYBRIG NSX)が7番手、#8金石勝智/伊藤大輔
組(ARTA NSX)が9番手から決勝スタートを迎えた。
決勝レースはJGTC初のナイトレースで行われ、日没する直前の16時35分に総参加台数22台(GT500クラス10台)のマシンによってローリングスタートが切られた。#32
PIAA NSXのA.ロッテラー選手はオープニングラップのインフィールド・セクションでスピンを喫したため、GT500クラス最後方からの追い上げとなった。
3周目の時点で4位道上選手、6位加藤選手、8位伊藤選手、10位ロッテラー選手と続く。しかし、12周目のインフィールド・セクションでスピンを喫してコース上にストップしたXanavi
NISMO Zに4番手を走行していた#18 TAKATA童夢NSXの道上選手が追突。そのままピットインし、無念のリタイアとなった。この間にロッテラー選手が一挙に4位へ浮上。その直後にペースカーが入ったため、ロッテラー選手は1回目のピットストップを行い、その後も連続してドライブを敢行した。17周目に再開されたレースは、好ペースで追い上げるロッテラー選手が次々に順位を上げ、33周目に#37
DYNACITYスープラをパスしてトップへ浮上、後続を引き離しに掛かった。続いて同じくスタートドライバーで粘りの走りを見せた#8 ARTA NSXの伊藤選手が38周目に行った1回目のピットストップまで2位をキープした。
43周終了時点でロッテラー選手(PIAA NSX)が2位に34秒もの差をつけてトップを快走、5位に伊藤選手(ARTA NSX)、8位に加藤選手(RAYBRIG
NSX)が続く。49周終了時にロッテラー選手がピットインし、松田選手へドライバー交代を行う。この時点で3位へ後退するが、58周目に再びトップへ浮上した。
そして、記念すべきアメリカ初開催のレースは#32 PIAA NSXがトップで200マイル87周のチェッカーを受けた。接触によるマシン破損の修復作業によりピット作業時間に時間を要した#100
RAYBRIG NSXは7位完走を果たした。#8 ARTA NSXは64周目に接触を受けてスピンを喫し、その後にインフィールド・セクションのシケインで再びクラッシュしたため65周でピットインリタイアに終わった。
レース終了後に審議が行われ、#32 PIAA NSXと他2台が今レースの特別規定4に定められている「スタートより15Lapsを過ぎなければピットイン実績とはカウントしない」という条項違反とされ、60秒加算のペナルティが課せられたために正式結果は2位となった。
翌日19日(日)に開催された「JGTC All-Star Sprint」では、24分間のスプリントレースが行われ、#32 PIAA NSXのA.ロッテラー選手がスタートからチェッカーまでの25周において終始トップを走り、優勝を飾った。3位には#18
TAKATA童夢NSX のS.フィリップ選手が入り、続く4位は#100 RAYBRIG NSXの中野信治選手となった。#8 ARTA NSXは前日のレースでマシンにダメージを受けていたためレースへの参加を取りやめた。 |