今回はテストから良い感触を得ていましたし、エドモントンに続いて予選でセカンドステージに行くことができました。このコースは抜きにくいため、決勝では最初のピットが終わった後から燃費をセーブする走りに徹し、前車がピットインしてコースがクリアになったところで一気にペースを上げました。その作戦がうまくいって、ポジションをアップできたのが良かったですね。
終盤に入り、なんとか前のライアン(ハンターレイ)をパスしようと狙っていたんですけど、気温のせいでオプショナルタイヤのグリップが厳しくなってしまいました。オーバーテイクをアシストしてくれるHondaボタンは15回までの使用制限で(初投入の前戦は20回)、ここまでポジションを上げるまでにかなり使ってしまったこともあり、最後に前に行けなかったのは悔しいです。
トロント、エドモントンと厳しいレースが続いていたので、ロードコースでの自己ベストである5位はうれしいです。まだまだトップチームとの絶対的な差を感じますが、僕らのチームの中ではトップでしたし、最低限自分がやれることは、できたんじゃないかと思っています。チームスタッフもすごく満足してくれたので、良かったですね。
予選11位/決勝5位 (>>決勝プレスリリース)
初日の走りはじめからクルマの状態が良く、予選では初めてトップ6に入って、最終ステージに進出できました。予選5位はロードコースでの自己ベストになるんですけど、やっと前の車が少ない状態でレースをスタートできて、すぐに4位までポジションアップできたんです。序盤は作戦どおりすべて順調にいっていて、「今週はいけるかも」って思っていましたね。
ここは急な下り坂やヘアピンコーナーが多く、急激に減速する必要があります。おそらくシリーズの中で最もブレーキにきついコースだと思うのですが、今回もだんだんブレーキの踏み応えが少なくなり、かなり厳しい状況になってきました。それでも53周目にバックストレートのシケインでエリオ(カストロネベス)のインに飛び込んで3位に上がり、残り8周で表彰台が見えはじめたその時のことです。
ぱっとイエローフラッグが見えて、瞬間的に「まずい」って思いましたね。自分としてはこのまま最後まで逃げたかったんですけど、これで後続が一気に迫ることになり、再スタートではブレーキが限界に近い状態で正常に機能しなくて、2台に抜かれてしまったんです。結果、前回と同じ5位でしたが、今シーズン最後のロードコースで予選から本来の自分のスピードを示すことができましたし、自信にもつながりました。
予選5位/決勝5位 (>>決勝プレスリリース)