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なにしろ、ダウンタウンのすぐ近くに空港があって、そこがコースだっていうのが新鮮です。同じ滑走路でも開幕戦のセント・ピーターズバーグはメインストレートだけで、ほとんどが一般道を使っているのに対して、エドモントンは飛行機の誘導路と滑走路だけで構成されています。こういうコースは初めてでしたし、とてもユニークですよね。

ターン1(A)はギアを2速まで落として回るので、それほどスピードは高くないものの、立ち上がりのライン上にすごいバンプがあります。これに乗るとタイヤが空転してしまい、パワーを路面に伝えにくくなるので、注意しながらアクセルを踏まなければなりません。全体的にバンピーなコースですが、ここは特に気をつけています。

次のターン2(B)からターン3(C)4(D)5(E)と続く流れが、このコースの最も重要なポイントです。ターン2(B)は縁石が高いのでマシンがよく跳ねるのですが、ここからうまくリズムをとって次に進みます。鈴鹿のS字のようにバランスをとりながら、このコンビネーションをテンポよく走らないとタイムは上がりませんね。

滑走路だけに全体がフラットで、ロードコースのように先が良く見渡せます。コース幅も広いことからアベレージスピードは高いのですが、そのぶんクルマが跳ねたときはものすごい。バックストレート(F)にも凹凸があるほどで、クルマの底を擦りたくないから理想のライン通りに走れないストレスもありますが、レイアウト的にはすごく楽しいですよ。

去年はカナダで初めてのレースで、すごく楽しみにしていたのに、ずうっとモーターホームにいなければならなかったんです。毎日ダウンタウンのきれいな街並みを見ながら走っていて、一度も行けなかったのは残念。でもレースを見に来てくれたカナダのお客さんはとても熱狂的で、すごい盛り上がり様でした。今年はホテルに泊まるので、ぜひ街に繰り出したいですね。

2008年成績:予選21位 決勝27位


ダウンタウンから近い空港のためにアクセスが良く、大観衆で賑わうエドモントン

ダウンタウンから近い空港のためにアクセスが良く、大観衆で賑わうエドモントン

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