ここはシリーズの中で最も小さいコースで、一周0.75マイルしかないです。1.5マイルのツインリンクもてぎの半分、2.5マイルのインディアナポリス・モーター・スピードウエイだと3分の1以下なので、中にスッポリと3つ入ってしまうかもしれませんね。インフィールドも狭く、モーターホームを停めるところが無いんでホテルに泊まっています。でもナイトレースで終わるのが遅いので、そのままホテルへ直行する毎日ですよ。
0.875マイルのアイオワも似たようなデザインですが、ターン1(A)はアイオワよりもバンクが少なく感じますし、いつもアンダーステアになってしまいます。このアンダーをうまくコントロールして、ターン2(B)に入るのが重要。ターン2(B)のレコードラインは路面もスムーズで大きなギャップもありませんが、微妙に全開にできない、よく考えられたコースだと思いますね。
ここのバックストレッチ(C)もほんとうに一瞬で、あっという間にターン3(D)へ入ります。ターン1(A)がアンダーなのに対し、ターン3(D)はリアが滑りやすいオーバーステアの状態で、ここも気をつけて走らないといけません。その先のターン4(E)は出口でパワー・オーバーステア(アクセルを踏み過ぎて後ろが流れる状態)になるので、微妙なアクセルコントロールが要求されます。
オーバルでパワー・オーバーになるのはここぐらいですね。それだけコーナーのRが小さく、スピードも低いのですが、身体へかかるG(重力加速度)の負担はシリーズ中ミルウォーキーかここかというぐらいにキツイ。初めて練習走行をした時には血液が偏ってしまい、ふらふらになりました。フロントストレッチ(F)も大きな高速コーナーのようで、1周15秒台ですから、ほんとうに休む間が無い!
身体がつらくなっても焦らないでスムーズにアクセルをコントロールし、ターン4をうまく立ち上がることができれば、その先のターン1でパスすることも可能です。パッシングするためにはバンピーな外側からいくしかないのですが、リアが滑りやすいので注意が必要。外のラインをうまく走れるクルマにセットアップしないと、決勝では難しいですね。
2008年成績:予選7位 決勝13位
写真奥のターン4からの立ち上がりで微妙なアクセルコントロールが要求される