カンザスはとてもきれいな街だという印象があります。去年、桜が咲いていたせいかもしれませんが、あぁ、アメリカにもきれいな桜があるんだなって。少しほっとしたような気持ちになりました。ダウンタウンの雰囲気も良く、色んなショッピングが楽しめます。

きれいな街中と違い、カンザスのオーバルは強烈ですよ。とにかくバンピー。もうこれに尽きます。フロント(A)バック・ストレッチ(D)もそうですが、ターン1(B)からターン2(C)と、ターン3(E)からターン4(F)のバンクがすごい。特にトラックの1レーン目よりも2レーン目と、アウト側に行けば行くほどバンピー度が増してきます。

路面を補修した跡が多いのが原因だと思うのですが、このバンピーなラインを嫌がって、路面がきれいなイン側を走るクルマにセットアップしすぎてしまうと、レース中にアウト側のバンプに乗った時、クルマのバランスをかなり失ってしまい、大変なことになります。

レース中は2ワイド(コースのイン側とアウト側に2台並んで走る状況)での争いになりますから、展開によってはアウト側を走らないといけない場面が多いんですね。ですのでプラクティス走行中から、どこのラインでも走れるようなバランスのいいセットアップにするのが重要になってきます。これがまた難しい。

去年、1.5マイルのハイスピード・オーバルは数レースありましたが、ここカンザスはその中でも特にタイトに(狭く)感じます。それだけに、同じ1.5マイル・オーバルの中で、他に比べると攻略するのがかなり難しいコースですね。満足のいくセットアップにするために、チームが一丸となってクルマを作っていく必要があります。


2008年成績:予選13位 決勝6位

何度もアスファルトを補修しているカンザスの路面。どのラインでも速く走れるクルマのセットアップが重要だ

何度もアスファルトを補修しているカンザスの路面。どのラインでも速く走れるクルマのセットアップが重要だ