武藤英紀 HIDEKI MUTOH

HELLO! DIARY 10

2009年シーズンに向けて(最終回)

第18戦サーファーズ・パラダイスを8位でフィニッシュしてシーズンを終えた武藤英紀は、さまざまなイベントや表彰式などの過密なスケジュールをこなし、つかの間の帰国を果たした。帰国中もハードなトレーニングにいそしむ武藤に話を聞いた。

Q.このオフの期間中はどのように過ごしますか。

レーシングドライバーというのはアスリートですから、身体を鍛えることは大切です。オフとはいっても、しっかりとトレーニングをして、きっちりと来シーズンに備えていきたいと思います。レース中の心拍数は180以上にもなりますからね、その状態で2時間ほどのレースを走り続けるのですから、身体を極限まで追い込んで、鍛えておかなければならないと思います。

武藤英紀

Q.合宿をしたのですよね。

はい、F3やFCJの若手ドライバーと一緒に福岡で合宿をしてきました。1週間で1sも体重が増えるくらい、きついトレーニングでした。でも、これをこなしておかないと、シーズン中の体力が維持できませんからね。2009年はそうでもないですが、今年は6週続けてレースが行われたこともありますからね。きちんと身体を作っておかないとシーズンを乗りきれません。

Q.インディカーのドライバーというのは厳しいのですね。

インディカーだけじゃないと思います。モータースポーツは、自動車という道具を使いますが、あくまでもスポーツですからね。当たり前のことだと思いますよ。でも、福岡ではモツ鍋を食べたり、しゃぶしゃぶを食べたり、おいしい経験もいっぱいしてきました。食べ物がおいしくてしかも東京に比べて安いのはビックリですね。福岡に住みたいと思いました。

第17戦シカゴランド戦

Q.身体を鍛えているだけではないそうですが。

はい、ちょっと精神も鍛えようと思ってマーシャルアーツを始めました。もちろん、僕はレーシングドライバーですから、ケガをしたり、身体を壊したりしないように気をつけていますし、周囲の人たちも気をつかって手加減してくれているとは思いますが、それでも厳しいですね。レースをやっていなければ、ここまで心と身体を追い込むことはないのでしょうが、ライバルたちに負けたくはないですからね。

Q.来シーズンに向けての何か大きな変化は?

これまでインディアナポリスに住んでいたのですが、引っ越しをしようかと考えています。短い休みなどで日本に帰国しようとすると、インディアナポリスだとどうしても飛行機をどこかで乗り継ぐことになってしまうんです。その乗り継ぎに余計な時間がかかってしまうのはもったいないですし。もう1つ、これまでに3回、荷物が行方不明になっているんです。せっかく気分転換のために日本に帰ってきても、荷物の心配ばかりしていては気が休まりませんからね。日本から直行便で行けるシカゴの空港の近くに住もうかと考えています。そこからならAGRのファクトリーまで2時間ぐらいですからね。

Q.来シーズンへの抱負を聞かせてください。

まず、来年9月に行われるツインリンクもてぎでのレースまでに、みなさんの期待に応えられるような成績を挙げるためにがんばりたいですね。
これからも引き続き、ご声援をよろしくお願いします!

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