武藤英紀 HIDEKI MUTOH

HELLO! DIARY 10

2008年シーズンを振り返って

今春のIRLとCCWS(チャンプ・カー・ワールド・シリーズ)のシリーズ統合により、例年以上に多くのルーキードライバーが参戦した2008年シーズン。第17戦のシカゴランドを終えて、年間総合10位となり、次点のジャスティン・ウィルソンに6ポイント差をつけて、見事にルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した武藤英紀に話を聞いた。

Q.初のIRLフル参戦となった2008年シーズンを振り返ると?

2008年シーズンというより、去年の9月にシカゴランドでデビュー(スポット参戦)してから1年経ったのですが、本当に短く感じます。3カ月ぐらいにしか感じませんね。6月〜7月の6週連続のレースをやっているときは、さすがにちょっと長く感じましたけど。レースが終わるとすぐに次のレース・ウィークが始まってしまう感じで、インターバルがないのでレースを振り返って反省や検証をする時間が少なかったのはちょっと厳しかったですね。

武藤英紀

Q.一年を通して、オーバルとロードの両方のコースがあるIRL独特のシリーズ構成でしたが?

ロードからオーバルに移るときに違和感がありましたね。いろいろ難しさはありましたが、オーバルとロード、それぞれ僕なりのベース・セッティングが見つけられないままシーズンが終わってしまったという感じです。自分本来のパッケージというものがなかなか見つけられませんでした。今後の課題ですね。

Q.ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しての感想は?

実質上の最終戦のシカゴランド戦で、マシントラブルでリタイアしてしまって、ちょっと危うかったのですが、何とか獲得することができました。今年はチャンプカー勢が合流して、ルーキーが大勢いたので、今までで一番価値があるルーキー・オブ・ザ・イヤーだと周りからは言われましたし、きっと何年か経って思い出すとうれしくなると思います。でも、今年は勝つことができませんでしたからね。今はまだ、その悔しい気持ちの方が強いですね。

第17戦シカゴランド戦

Q.今年のオフはどんな風に過ごす予定ですか?

まず、ノーポイントのレースではありますが、オーストラリアで開催されるサーファーズ・パラダイス戦を走れるのはうれしいですね。9月からマシンに乗るチャンスが無いよりもずっといいです。そんな意味で、このオフにはできる限りレーシングカーに乗る機会を作りたいと思っています。レーシングカートもそうですし、もしかしたら入門用フォーミュラの講師として乗る機会もあるかも知れないので、チャンスは逃さないようにしたいと思っています。
あと、11月24日(月・祝日)にはファンのみなさんとお会いできるイベント(Enjoy Honda・Honda Racing THANKS DAY)がありますので、それも楽しみですね。

Q.来シーズンの目標は?

とにかく、まず1勝したいですね。結局、今シーズンは自分自身が納得できるレースが1つもできなかったので、自分のセッティングで、自分の走りで、そして自分の作戦で、1勝することを考えたいです。まず1勝して、そこから何が見えてくるのかが大切だと思います。今後も引き続き、応援よろしくお願いします。

武藤英紀

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