第8戦アイオワでは、IndyCarシリーズにおいて日本人過去最高の2位に入り、速さだけでなく、うまさと強さを兼ね備えたドライバーとして、その成長ぶりを示した武藤英紀。今回は、第8戦〜第10戦とここまでの戦いを振り返りながら、シリーズ後半戦への意気込みを聞いた。 Q.第8戦アイオワでの2位は日本人過去最高位でしたね? ゴールした直後は、前を走るダン・ウェルドンを抜くチャンスがあったのにできなかったことの方が悔しかったのですが、時間が経ってみると、全体としてはいい成績だったと思います。終盤にマルコ(アンドレッティ)が迫ってきたときも、抜かれる気はしなかったですし、前を追うことばかり考えていました。 Q.マルコとはかなり激しいバトルだったですね? はい、でもあれがレースですから。最近マルコと一緒に過ごすことが多いんですよ。アイオワのレースが終わった日の夜も、2人で遊びに行ったくらいですからね。チーム内ではとてもうまくいっています。 Q.第9戦のリッチモンドではルーキー・プラクティスを走りませんでしたね? 僕もチームも走りたかったのですが、なぜかオフィシャルからだめだと言われてしまいました。理由はよくわかりません。 Q.レースの方はどうでしたか? 終始オーバーステアが強くて、抜かれないようにするのが精一杯でした。前を抜くことができる状態ではなかったですね。220周目の最後のピットインで、発進しようとしたらドライブシャフトが折れてしまい、そこでレースは終わってしまいましたが、もしそのまま走っていてもおそらく5位だったと思います。 Q.第10戦のワトキンス・グレンは久しぶりのロードコースでしたね? プラクティス中は、僕も乗れていませんでした。予選は、思っていたよりも気温が高くなったためにアンダーステアが強くなって、1セット目のタイヤで思うようなタイムが出せませんでした。2セット目のタイヤでアタックに入ったところでイエローが出てしまい、予選は20番手になってしまいました。 Q.レースでの作戦はどんなものでしたか? もちろん、レース中も5台ぐらいは抜いたと思いますが、前に詰まってしまった状態のときは、できるだけ燃料をセーブしました。そして、前のクルマがピットインしたときに、そこまでに節約した燃料を使って、できる限りタイムを上げ、そのあと自分がピットインしたときに、そのクルマの前に出られるようにしました。でも、終盤に入ってなぜかストレートでトップスピードが伸びなくなってしまい、2台に抜かれて9位でした。最終コーナーで引き離していても、バックストレートで追いつかれ、抜かれてしまったので、なす術がありませんでした。 Q.いよいよシリーズ後半戦に入りましたが、意気込みを聞かせてください。 前半と中盤で得ることができたものを生かしながら、自分の理想とする走りを追求していきたいと思います。もちろん、チャンスがあれば優勝を狙っていきます! |
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