開幕戦から1週間のインターバルを置いて、戦いの舞台はセント・ピーターズバーグへ。第2戦は市街地コースを使用するロードレースで、チャンプカー出身ドライバーが多数参加している今シーズンは、さらなる激戦が予想された。次戦にもてぎでのホーム戦を控えて意気上がる武藤英紀に聞いた。 Q.2回目のプラクティスで3位に入りましたが? クルマも決まって、いいアタックができました。ただちょっとラインを外したらホコリに乗ってしまって、そのままコースアウトしてしまいました。僕のミスですね。そのせいで、そのあとのアタックができなくなってしまい、さらにタイムを詰めることができなかったのはとても残念です。 Q.ダメージはどうでしたか? クルマも自分自身も大丈夫でした。大きなトラブルもなく予選に挑めたことは幸運でした。 Q.予選はもう一息で上位でしたが? いきなり1分3秒2が出たので、1分2秒台はいけると思ったのですが、ニュータイヤを履くタイミングが遅すぎたのかもしれません。あの予選グループで7番手のクルマじゃないし、僕自身も、もっと上にいけたと思います。遅いクルマに引っかかってしまって、思うように最後のアタックができなかったことがほんとうに残念で悔しかったです。 Q.決勝朝のウオームアップ走行で2番目のタイムが出ましたが? ドライ用のセッティングをさらに詰めて、かなりいい感じに仕上がっていました。グリッドについたときもドライだったので、さらにドライ側に攻めたセッティングにしたのですが、急に雨になってしまったためにそれが裏目に出てしまいました。車高が低くなっていたために、雨の中ではハイドロプレーニングがひどくて、メインストレートでもまっすぐ走れないくらい、スタート直後は苦しい走行になってしまいました。でも路面が乾いてきてからはセッティングが合って、順調に走ることができたのは収穫でした。 Q.かなり我慢のレースのように見えましたが? そうですね。このコースは抜く場所も少ないし、チームからも、もし抜けないときは無理をせずに燃費をセーブするように指示が出ていました。前回はリタイアしていますし、雨の中で攻めた方がよかったのかなという気持ちもありますが、完走できてよかったという思いもあります。 Q.優勝したグラハム・レイホールは最年少記録でしたが? 僕にとっては、自分が勝つ以外は誰が勝っても同じという気持ちです。でも、僕も25歳ですし、負けられないという気持ちもありますね。最年少記録というのはシリーズ的にはよかったのかなと思います。チャンプカー出身の人たちはロードコースで速いので、今後も厳しい戦いになると思います。でも、一生懸命、前だけを見てがんばります。 Q.もてぎでのレースへの思いは? ツインリンクもてぎは、Hondaのホームコースでもあるし、母国グランプリというだけではない特別な思いがあります。いい走りをすることで、恩返しになると思って、がんばります。今回のレースではセッティングも決まっていましたし、天候には左右されましたが、完走して6位に入れたのは、いい意味で、もてぎにつなげることができたと思っています。 |
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