round 03

April 20 2013, QUALIFYING Toyota Grand Prix of Long Beach ロングビーチ

SCHEDULE

ダリオ・フランキッティがポールポジション獲得
佐藤琢磨は予選4番手から決勝に挑む

2013年4月20日(土)・予選  会場:ロングビーチ市街地特設コース  天候:快晴  気温:19〜21℃

カリフォルニア州ロングビーチでのストリートレースは、今年で39回目の開催を迎えました。アメリカを代表する伝統あるストリートレースは絶大なる人気を誇るビッグイベントとして南カリフォルニアの地に定着しており、今年も大勢のファンが海沿いのストリートサーキットに予選日から詰めかけました。

金曜日に2回のプラクティスが行われ、土曜日は午前中にプラクティス3回目、そして、午後2時から予選が開催されました。汗ばむほどのコンディションのもと、27台のインディカーが全長1.968マイルのストリートコースを疾走、今回が250戦目のインディカー・レース出走となるダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が今季初、キャリア30度目のポールポジションを獲得しました。

ロードコースとストリートコースで実施される予選は、3つのステージで争われます。出場全車を2グループに分けた第1ステージで各グループから6台が第2ステージへと進出し、それら12台の半分、6台がファイナルステージへと駒を進めます。ロングビーチでの第3戦の予選では、Hondaエンジン搭載ダラーラDW12に乗る3人、フランキッティ、佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)、マイク・コンウェイ(Rahal Letterman Lanigan Racing)がファイナルで戦いました。

ソフトコンパウンドでグリップの高いタイヤで争われる予選では、ハードタイヤで走るプラクティスまでのベストを上回るラップタイムが記録されます。激しい開発競争によってパワーアップされたエンジン、各チームが行うシャシーセッティングの向上が相乗効果を発揮し、ポールポジションを獲得したフランキッティは、昨年のポールポジションタイムより1.7948秒も速い1分7秒2379をマークしました。

佐藤は予選前のプラクティスでは17番手のタイムを出すにとどまりましたが、予選に向けてマシンセッティングを仕上げ、予選のファイナルへと進むと、1分7秒4472をマークして予選4番手となり、明日の決勝レースは2列目アウト側グリッドからスタートを切ることとなりました。

今季初出場のコンウェイは、スポット参戦ながら予選で5番手に食い込みました。ストリートレースを得意とする彼は、2011年にロングビーチでキャリア初優勝を飾った実績の持ち主です。また、第2戦で4位フィニッシュしたチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)も奮闘を見せており、予選でトップ10入りする9番手のタイムを記録しています。

コメント

ダリオ・フランキッティ(ポールポジション)「今日獲得したポールポジションにはとても大きな意味があります。バーバー・モータースポーツパークでの第2戦では、私たちのマシンは速かったのですが、予選は苦戦を強いられました。そこから一転、第3戦ロングビーチでの私たちは予選用のマシンも速いものに仕上げることができ、マシンが持つ力をフルに引き出すことができました。Hondaのエンジニアたちがハードワークを続け、エンジンのパフォーマンスも大きく向上しています。今のインディカーの実力伯仲ぶりには目を見張るものがありますが、そのような激しい戦いの中でポールポジションを獲得できたことを誇りに思います」

佐藤琢磨(4番手)「予選はとてもエキサイティングでした。私たちはプラクティス3ではマシンのバランスが思い通りにならずに苦しみましたが、予選に向けてはソフトタイヤ使用に合わせてセッティングを調整し、それが大変うまくいきました。チームが本当にすばらしい仕事をしてくれています。ロングビーチでの予選4番手は自分にとってベストです。レースに向けては、明日のファイナルプラクティスで最後の確認、そして調整を行いたいと考えています」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「ダリオ・フランキッティと彼のチームがポールポジションを獲得しました。グランプリ・オブ・ロング・ビーチというHondaにとってはホームレースで、今季初のポールポジションを手にできたことを大変うれしく思います。開幕戦のセント・ピーターズバーグでの私たちは少々慎重になり過ぎており、持てる力のすべてを出しきっていませんでした。今年の私たちの最優先事項はパフォーマンスではなく、耐久性だからです。しかし、休みなく開発とテストを繰り返してきた結果、耐久性に関しては自信が持てるようになり、第2戦に向けてパワーアップを実現させ、今回さらに性能を向上させることができました。予選終了直後、チップ・ガナッシがHondaのトレーラーに来て、エンジニア全員にありがとうと言い、握手をしてくれました。HPDのエンジニアたちがハードワークを続け、ライバルとの差を短時間で埋めたことを高く評価してくれたのです」

予選

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
1 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing Honda 1:07.2379
2 1 R.ハンターレイ Andretti Autosport シボレー 1:07.2934
3 12 W.パワー Team Penske シボレー 1:07.3987
4 14 佐藤琢磨 A.J. Foyt Racing Honda 1:07.4472
5 17 マイク・コンウェイ Rahal Letterman Lanigan Racing Honda 1:07.5994
6 3 H.カストロネベス Team Penske シボレー 1:07.9698
7 27 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport シボレー 1:07.4358
8 11 T.カナーン KV Racing Technology シボレー 1:07.5891
9 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing Honda 1:07.6306
10 5 E.J.ヴィソ Andretti Autosport シボレー 1:07.7209
 
11 15 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing Honda 1:07.7799
13 16 ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan Racing Honda 1:07.9185
16 67 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda 1:08.2579
17 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda 1:07.9979
19 55 トリスタン・ボーティエ Schmidt Peterson Motorsports Honda 1:08.1512
20 98 アレックス・タグリアーニ Barracuda Racing/Bryan Herta Honda 1:08.6431
23 18 アナ・ベアトリス Dale Coyne Racing Honda 1:09.9133
25 19 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing Honda -
26 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda 1:09.6706