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2013年4月6日(土)・予選 会場:バーバー・モータースポーツ・パーク 天候:快晴 気温:19〜21℃
インディカー・シリーズ第2戦、Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマの予選が、緑豊かなバーバー・モータースポーツ・パークで開催されました。
開幕戦の市街地コースから一転、第2戦はアップダウンの豊かなサーキットがその舞台です。高速から低速までバラエティに富んだ17のコーナーを持つコースの上で、インディカードライバーたちは果敢な予選アタックを行いました。晴れ渡った空のもと、芝生が敷かれた観客席に陣取った大勢のファンは、100分の1秒を競い合うインディカーの予選バトルを堪能していました。
ロードコースでの予選は3段階で争われ、出場全26台が昨年樹立されたコースレコードを上回るラップタイムを記録しました。Hondaエンジンで走るドライバーの中では、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)と、チャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)、ルーキーのトリスタン・ボーティエ(Schmidt Peterson Motorsports)の3人がファイナルへと進出しました。そして、10分間の激しいファイトの末、ボーティエが1分7秒3616のラップタイムで3番手に入り、ディクソンが4番手、キンボールが5番手という結果を手にしました。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)はセカンドステージで4番手のタイムをマークし、ファイナル進出を決めたかにみえたのですが、ほかのマシンに対する進路妨害があったとの裁定により、ベスト2ラップが取り消されたため、予選順位は12番手となりました。
トリスタン・ボーティエ(3番手)「予選のセカンドステージを7番手で終えた私は、自分に腹を立てていましたが、ファイナルが始まるとき、私のカーナンバーがトップ6に入っているのを見つけました。すでにクルーたちはマシンをパドックへと移動していたので、それをピットレーンまで戻すよう頼みました。そのような状況だったので、私たちが予選を走り出す準備が整ったのはファイナルステージが始まってからでした。ガッカリしていた直後に再び予選を走れることとなったので、集中力を取り戻すことに努めました。そして、いざ走り出すとエンジニアがいいセッティング変更をしてくれたおかげで、タイヤのグリップもあり、エキサイティングな走りを楽しむことができました。明日のレースはタイヤにもドライバーにも厳しいものになるでしょう。自分の力をすべて出しきって戦います」
佐藤琢磨(12番手)「自分たちの実力をファイナルで披露できなかったことが悔やまれます。朝のプラクティスは難しいものになっていましたが、セッティングを検討し直した結果、予選でのマシンは前後のバランスもよくなっていました。私は思いきってドライブすることができ、ファイナル進出を決めることができたと思いました。しかし、私たちはペナルティーを科せられることになったのです。セカンドステージでのアタック中、低速コーナーのターン5出口で私の前に遅いマシンがいて、アクセルを戻しました。その周はアタックをあきらめ、間隔を空けて次周に再挑戦することにしたのです。そのとき、バックストレートでミラーをチェックし、だれもいなかったので、ターン7、ターン8へと向かったのですが、あそこは高低差が大きく、私は後ろが一切見えなくなりました。ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)は最悪の場所で私に追いついたということです。彼の接近に気づいた私はコーナーのイン側にできる限り寄り、レーシングラインを譲りました。2台は確かにかなりの接近をしましたが、私にペナルティーが科されるとは残念です」
ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「2週間前の開幕戦の予選は悔しいものでしたが、今週はトップ6で争われる予選ファイナルに3人のHondaドライバーが進出し、ポールポジション争いをみせてくれました。私たちは第2戦を迎えるまでに、燃料の最後の一滴までを絞り出してエンジンのパフォーマンスを上げるため、エンジンにできる限りの改善を施しました。スコット・ディクソンがセカンドステージで1分6秒台に入る見事なラップタイムを記録しましたが、それによって私たちは開幕戦後の努力が成果を生んでいるという手応えを得ることができました。2週間という短い時間の中でエンジン性能を上げることができたのです。今日の予選では、トリスタン・ボーティエとチャーリー・キンボールという若いドライバーたちもファイナルを走りました。全力を投入して戦い、進歩を遂げている彼らにも拍手を贈りたいと思います。バーバー・モータースポーツ・パークはリズムに乗って走るコースで、セント・ピーターズバーグよりもHondaエンジンに合っています。Hondaチーム、Hondaドライバーの多くもこのようなコースを得意としていますから、明日のレースはとても楽しみです」
順位 | No. | ドライバー | チーム | エンジン | タイム |
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1 | 1 | R.ハンターレイ | Andretti Autosport | シボレー | 1:07.0871 |
2 | 12 | W.パワー | Team Penske | シボレー | 1:07.3304 |
3 | 55 | トリスタン・ボーティエ | Schmidt Peterson Motorsports | Honda | 1:07.3616 |
4 | 9 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:07.3642 |
5 | 83 | チャーリー・キンボール | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:07.4987 |
6 | 3 | H.カストロネベス | Team Penske | シボレー | 1:07.5106 |
7 | 25 | M.アンドレッティ | Andretti Autosport | シボレー | 1:07.4893 |
8 | 19 | ジャスティン・ウィルソン | Dale Coyne Racing | Honda | 1:07.4964 |
9 | 6 | S.サーベドラ | Dragon Racing | シボレー | 1:07.6317 |
10 | 2 | A.J.アルメンディンガー | Team Penske | シボレー | 1:07.6962 |
11 | 16 | ジェームズ・ジェイクス | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 1:07.8832 |
12 | 14 | 佐藤琢磨 | A.J. Foyt Racing | Honda | 1:08.9560 |
13 | 77 | シモン・パジェノー | Schmidt Hamilton Motorsports | Honda | 1:07.2409 |
15 | 98 | アレックス・タグリアーニ | Barracuda Racing/Bryan Herta | Honda | 1:07.2886 |
17 | 10 | ダリオ・フランキッティ | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:07.2965 |
21 | 15 | グレアム・レイホール | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 1:07.4184 |
22 | 67 | ジョセフ・ニューガーデン | Sarah Fisher Hartman Racing | Honda | 1:07.7830 |
25 | 18 | アナ・ベアトリス | Dale Coyne Racing | Honda | 1:08.9108 |