IRL Honda Racing
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レース情報 ポールデイ バンプデイ 決勝 フォトギャラリー
2006.05.28 Rd.04 インディアナポリス
スケジュール
Rd. Date
01 3/26
マイアミ
02 4/2
セント・ピーターズバーグ
03 4/22
ツインリンクもてぎ
04 5/28
インディアナポリス
05 6/4
ワトキンス・グレン
06 6/10
テキサス
07 6/24
リッチモンド
08 7/2
カンザス
09 7/15
ナッシュビル
10 7/23
ミルウォーキー
11 7/30
ミシガン
12 8/13
ケンタッキー
13 8/27
インフィニオン
14 9/10
シカゴランド
第4戦 インディアナポリス
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ポールポジションはサム・ホーニッシュJr.の手に
松浦孝亮は7位、急きょ出場の決まったロジャー安川も28位で予選を終了
2006年5月20日(土)・ポールデイ
会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ 天候:快晴 気温:19℃
リザルト&ポイント

 5月9日に出場者全員によるプラクティスが始まった第90回インディアナポリス500マイル・レース(Indy500)は、予選1週目が雨のためにキャンセルとなったが、予選2週目は見事な快晴に恵まれ、6時間という長時間にわたる戦いが繰り広げられた。Indy500に限り、予選アタックは1人につき最大3回まで行なえるルールのため、正午から夕方6時まで予選は開催された。

第4戦 インディアナポリス
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第4戦 インディアナポリス
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 今日の予選前のプラクティスを含め、これまでに走行は8日行われたが、そのうちの7日で最速ラップを記録していたサム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)は、持てる実力をすべて出し切ってポールポジションを獲得した。Indy500の予選は他とは違い、4周の連続走行での平均スピードを競うが、ホーニッシュJr.は228.985マイルを記録し、2位となったチームメイトのエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)に時速0.977マイルの差をつけて、キャリア初のIndy500でのポールポジション獲得を成し遂げた。

 予選3位には、昨年のIndy500ウイナーで、2005年のシリーズ・チャンピオンのダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)がつけ、彼のチームメイトの2003年チャンピオン、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)が4位。2004年のシリーズ・チャンピオンであるトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)は5位のスターティング・グリッドを獲得した。

 今年が3回目のIndy500挑戦となる松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/ダラーラ)は、インディでの自己ベストとなる7位に平均時速225.503マイルでつけ、昨日から急きょ走行を開始したロジャー安川(プラヤ・デル・レイ・レーシング/パノス)も、短時間のプラクティスで220マイル台までスピードアップを遂げ、予選アタックでは218.793マイルをマーク。28番グリッドを手に入れた。

 今日の予選時間内に32人がアタックを完了し、明日の予選最終日に向け、残されたグリッドはただひとつとなった。1日で32個のグリッドが埋められるのは、90回目を迎えるIndy500での新記録である。出場33台がすべて同じエンジンだったことはあるが、エントリーを行っているマシンがすべて同一のエンジンであるのは、インディの長い歴史の中で初めてのこととなる。

 今日、予選を終了した32人の中には、Indy500での優勝経験者が6人と、ルーキー4人が含まれている。ルーキー最速となったのは、1969年優勝者であるマリオ・アンドレッティの孫、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)による9位だった。

 33個のグリッドがすべて埋められた後にも、アタックを行うことはルールにより許されている。33台の中で最も遅いスピードを保持しているドライバーよりも速く走れば、そのドライバーはグリッドを獲得することができるのだ。明日の夕方6時の予選時間終了まで、33個のグリッドをめぐる戦いは続く。

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コメント

サム・ホーニッシュJr.(ポールポジション)
「信じられないほど素晴らしい1日になった。インディのポールポジションを初めて獲得できた。このレースのポールポジションが持つ意味の大きさが、今日、こうして自分で初めて獲得してみてわかった。今月はずっと速いタイムをマークし続けているので、このままレースを迎え、レースでも予選までと同じような速さを実現したい。ポールポジション獲得でこれだけ感動するのだから、Indy500で勝つことができたら、どんなに大きな感激を得られるのか想像もつかない」

エリオ・カストロネベス(予選2位)
「今日、僕のチームメイトのサム・ホーニッシュJr.は強過ぎた。自分としても驚くぐらいに速い4周を達成できたけれど、彼にはかなわなかった。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの2人が再チャレンジをして僕を上回ったら、僕ももう一度走って2番グリッドを取り戻すことを狙っただろう。しかし、今日のサムを相手に2度目のアタックを行うことは考えなかった。僕らのチームはIndy500のグリッドの1位と2位を占めたんだ。これはとても素晴らしい結果だ」

ダン・ウェルドン(予選3位)
「このレースを戦うために、本当に多くの人々が持っている力のすべてを出し切っている。彼らの仕事ぶりに応えるためにポールポジションを獲得したり、レースで勝ちたいと僕らドライバーたちは考える。今日、僕らはポールポジションを獲得するために戦ったが、残念ながらそれを達成することができなかった。明日からまたハード・ワークを行い、レースで優勝することを目指す」

松浦孝亮(予選7位)
「クルーたちが頑張ってくれ、満足のいく予選アタックを行うことができました。自分もベストのドライビングができ、マシンの性能をフルに引き出せました。225マイル台の後半が出せれば納得がいくと考えていましたから、その通りのスピードを出せて嬉しいです。7位はインディのベストグリッドですから、そのことも嬉しく思っています。明日はまだ予選が続きますが、コースがオープンになった時間を利用し、決勝用のセッティングをさらに良くするための走行を行います」

ロジャー安川(予選28位)
「昨日の昼まで自分が走れるかわからない状態でした。しかし、そうできることを期待してインディに来たので、心の準備はできていました。走行時間が短いまま予選を迎えたので、予選のポジションのことは考えず、決勝に進出できるタイムを出すことを優先しました。4年連続で参戦できることになって嬉しいです。土壇場で決まった出場のため、体制的にはレースに向けてまだ強化すべきところがあります。しかし、メカニックたちは能力の高い人がそろっています。エンジニアを獲得し、いいレースを戦いたいと思います」

ロバート・クラーク:HPD社長
「1995年には、我々が2台のマシンに予選を通過させることもできなかったことを思い起こすと、1日に32台ものマシンに予選通過を果たさせることができたのは感慨深い。もうあと1台でフル・グリッドが完成する。初挑戦から11年の後、それだけの台数に1日で予選を終えさせることが我々はできるようになったのだ。今日の予選において、すべてのHonda Indy V-8は一切のトラブルもなかった。ダリオ・フランキッティのマシンがエンジン交換を行ったのは、ギアボックスのトラブルに起因するオーバー・レブが発生したためだった。HPD、そしてテクニカル・パートナーであるイルモアのスタッフは、最高の仕事をして来ていることの証明であり、我々はそれを誇りに感じている。明日の予選で33個のグリッドがすべて埋め尽くされること、そして来週の日曜日に開催されるレースを楽しみにしている」

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ポールデイリザルト
順位 No. ドライバー チーム C/E/T 平均速度(mph)
1 6 S.ホーニッシュJr. Marlboro Team Penske D/H/F 228.985
2 3T H.カストロネベス Marlboro Team Penske D/H/F 228.008
3 10 D.ウェルドン Target Chip Ganassi Racing D/H/F 227.338
4 9 S.ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F 226.921
5 11 T.カナーン Andretti Green Racing D/H/F 226.776
6 4T V.メイラ Panther Racing D/H/F 226.156
7 55 松浦孝亮 Super Aguri Fernandez Racing D/H/F 225.503
8 8 S.シャープ Delphi Fernandez Racing D/H/F 225.321
9 26 Ma.アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F 224.918
10 16T D.パトリック Rahal Letterman Racing P/H/F 224.674
11 2 T.シェクター Vision Racing D/H/F 224.659
12 20 E.カーペンター Vision Racing D/H/F 224.548
13 1 Mi.アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F 224.508
14 15T B.ライス Rahal Letterman Racing P/H/F 224.393
15 90 T.ベル Vision Racing D/H/F 224.374
16 7 B.ハータ Andretti Green Racing D/H/F 224.179
17 27 D.フランキッティ Andretti Green Racing D/H/F 223.345
18 52 M.パピス Cheever Racing D/H/F 222.058
19 51 E.チーバーJr. Cheever Racing D/H/F 222.028
20 91 P.J.チェッソン Hemelgarn Racing D/H/F 221.576
21 14 F.ジァホーネ A.J. Foyt Racing D/H/F 221.542
22 92 J.バックナム Hemelgarn Racing D/H/F 221.461
23 41 L.フォイト A.J. Foyt Racing D/H/F 221.332
24 21 J.ラジアー Playa del Racing P/H/F 221.151
25 5 B.ラジアー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 220.922
26 17T J.シモンズ Rahal Letterman Racing P/H/F 220.347
27 31 A.アンサーJr. Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 219.388
28 12 ロジャー安川 Playa del Racing P/H/F 218.793
29 88 A.ダーレ Sam Schmidt Motorsports P/H/F 218.170
30 97 S.グレゴワール Team Leader Racing P/H/F 217.428
31 61 A.ルーエンダイクJr. Luyendyk Racing P/H/F 216.352
32 98 P.J.ジョーンズ Team Leader Racing P/H/F 215.816
※カーナンバーの"T"は予備マシンによるリザルト
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