■ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング):優勝
「勝利の決め手になったのはHondaパワーだったと思う。チーム・ペンスキーの2台はタッグを組んで僕をパスすることをトライしていた。そうした状況ではトップを守り続けるのは難しいが、今日の僕らはそれが可能だった。ピットスピード・リミットを越えたのは、僕がステアリングのボタンを押し忘れたからだった。ミスはあったが、こうして勝つことができたんだから、今日は最高の1日だ。6勝のレコードを樹立できたことも心から喜んでいる」
■ダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング):6位
「ピットストップは良かったし、タイヤの持ちも良かった。今日のレースは本当に接近戦の状態が続いていて、タービュランスの中で激しい戦いが延々と行なわれていた。私のマシンはハンドリングがオーバーステア気味で、コースのイン側を走るのが難しかったけれど、最後のリスタート後には優勝を狙っていた。しかし、リスタートでのアクセル・オンが早過ぎ、少し戻さねばならなかったために何台かにパスを許してしまった。それでも今回は凄いレースになっていて、私としてもキャリアベストのレースにできたと思う」
■ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング):15位
「スタート直後はアンダーステアが強く、ピットストップでウィングとタイヤの空気圧変更を行いましたが、今度はトラフィックでハンドリングがオーバーステアになっていました。ピットストップでのセッティング変更で改善したかったのですが、最後まで戦えるマシンにはできませんでした。これだけ1.5マイル・オーバルで苦戦したのは今回が初めてです」
■松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング):リタイア
「ターン3に入ったところでライアン・ブリスコー(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)とアレックス・バロン(レッドブル・チーバー・レーシング)が接触し、キャッチ・フェンスに激突しました。自分はその2台のアクシデントに巻き込まれることは避けられたのですが、何か破片を踏んだようで突然スピンし、壁にぶつかってリタイアとなってしまいました。ファイナルプラクティスでのマシンは本当に良いハンドリングになっていただけに残念です」
■ロバート・クラーク:HPD社長
「最後は非常にスリリングな展開になったが、ダン・ウェルドンが優勝を飾ってくれた。彼が2人のペンスキー・ドライバーたちを抑えて勝利できたのは、Honda
Indy V-8のパワー・アドバンテージがあったからだと思う。今日のダンのマシンは本当にハンドリングが素晴らしかった。ピットスピード・リミッターのボタンを押し忘れて大きくポジションを落としたが、瞬く間に上位までばん回し、トップに立ってからは後続を引き離すまでのスピードを見せていた。シーズン6勝はIRLのレコード。記録樹立に貢献できたことを我々は喜んでいる。また、今日のレース結果により、ダンかトニー、どちらかのHondaドライバーが今シーズンのチャンピオンとなることが決まった。マニュファクチャラーズ・タイトル同様に、ドライバーズ・タイトルも我々は2年連続で獲得することができることとなったのだ。IRL初のロードレースであったHondaグランプリ・オブ・セント・ピータースバーグ、Indy500での2年連続優勝、マニュファクチャラーとドライバーの両タイトル防衛と、我々は今年の目標を達成している。残されているのはダニカ・パトリックによるルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得だが、それも彼女は達成してくれそうだ」 |