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代役ケニー・ブラックが予選最速スピードを記録し、23番グリッドを獲得 Honda Indy V-8勢14人全員の決勝進出が決定
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5月21日(土)・クォリファイ2 サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
天候:晴れ 気温:22℃ |
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インディアナポリス500マイル・レース(Indy500)独特の2週間に渡る予選は、今日から第2週目に入った。今年の第89回Indy500にHonda
Indy V-8勢は14人がエントリーしたが、そのうちの13人はすでに予選第1週目にアタックを終えている。トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)が時速227.566マイルの平均スピードによってポールポジションを手に入れ、ベテランのスコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング/Honda・パノス)もフロントロー外側の3番グリッドを獲得。そして、女性ルーキーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)も4位という素晴らしい結果を収めるなど、5月29日の決勝では多くのHondaドライバーたちが上位グリッドからスタートを切ることが決まっている。 予選3日目の今日は、ケニー・ブラック(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)がアタックを行ない、第2週目に与えられる最上位の23番グリッドを獲得した。Indy500独特の予選ルールでは、日付の早いうちに速いスピードを記録した者からグリッドを埋めて行く。今日は全33グリッドのうちの23番以降のグリッドまでが競われ、32番グリッドまでが決定した。明日は最後のグリッドひとつを懸けた予選が行われる。 今日の気温は、先週の予選が行われた日曜日より摂氏10度も高かった。しかし、風のほとんどない好コンディションとなり、ブラックは予選開始から間もない午後12時25分に4周連続で計測される予選アタックへとコース・イン。ポールポジションを獲得しているトニー・カナーンよりも僅かに時速0.032マイル速い、平均時速227.598マイルを記録した。 予選第1週を迎える前のプラクティスで負傷し、欠場の決まった昨年度Indy500覇者のバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)の代役として、予選第1週終了後から走行を始めたブラックだったが、99年Indy500ウィナーの彼はすぐさまトップレベルのスピードで周回を重ね、今日の予選では、今年の予選で最速となる227.940マイルを計測1周目にマーク。4周すべてを227マイル台に並べる安定した走りを見せた。 ブラックのグリッド確保により、Honda
Indy V-8勢14名全員の第89回Indy500出場が決定した。松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Honda・パノス)は3列目中央の8番グリッド、ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/Honda・ダラーラ)は6列目中央の17番グリッドからシリーズ最大、シリーズ最長の500マイル・レースに挑む。
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■ケニー・ブラック:予選23位(平均速度 227.598マイル)
「安定感のより高い決勝用セッティングのままでも、今日予選を通過することはできたかもしれない。しかし、レイホール・レターマン・レーシングは予選用セッティングでチャレンジすることを決め、おかげで僕は予選最速スピードを記録する栄誉に浴することとなった。チームの決断に感謝している。予選とレースではマシンのセッティングが大きく違うため、予選を終えてもプラクティスを続けるつもりだ。チーム、強力なエンジンを用意してくれたHonda、そしてスポンサーのために、僕はレースでも全力を出し切るつもりだ。500マイルの長距離レースでは、23番グリッドからでもトップ争いに加わって行くことは十分に可能だ」 ■ロバート・クラーク:HPD社長
「今日、ケニー・ブラックの予選アタックが行なわれ、Honda
Indy V-8を搭載する14人全員がグリッドを獲得しました。ケニーは素晴らしい走りを見せ、予選最速スピードを記録しました。これは彼の能力がいまだにトップレベルにあることの証明であったと同時に、レイホール・レターマン・レーシングが高いチーム力を発揮した結果でした。14台ものマシンへとエンジン供給を行なうのは非常に難しいチャレンジで、ユーザー・チームとなってくれる人々全員の期待に応える仕事を成し遂げることができるのか心配をしていました。しかし、より多くのマシンがIndy500に出場できるようにとIRLから供給台数の増加を要請された我々は、シリーズをサポートするために14台にまで供給を拡大することにしました。そして、予選3日目までに14台すべてを決勝へ送り込むことができたのですから、この成果を我々は大変喜んでいます。14台のラインナップは非常に強力でもあります。ニューマンハース・レーシングの2人、そしてエイドリアン・フェルナンデス、ジェフ・バックナムといった優れた力を持つドライバーたちをHondaは迎えることができていますから、昨年に続いてIndy500で優勝できることを楽しみにしています」
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順位 |
No. |
ドライバー |
チーム |
C/E/T |
平均速度(mph) |
23 |
15 |
K.ブラック |
Rahal Letterman Racing |
P/H/F |
227.598 |
24 |
33T |
R.ブリスコー |
Target Chip Ganassi Racing |
P/T/F |
224.080 |
25 |
83 |
P.カーパンティア |
Cheever Racing |
D/T/F |
222.803 |
26 |
20 |
E.カーペンター |
Vision Racing |
D/T/F |
221.439 |
27 |
21 |
J.ラジアー |
Playa del Racing |
D/T/F |
221.228 |
28 |
14 |
A.J.フォイト4世 |
A.J. Foyt Enterprises |
D/T/F |
220.442 |
29 |
25 |
M.ロス |
PDM/Roth Racing |
D/C/F |
219.497 |
30 |
41 |
L.フォイト |
A.J. Foyt Enterprises |
D/T/F |
219.396 |
31 |
22 |
J.ワード |
Vision Racing |
D/T/F |
218.714 |
32 |
91 |
J.カイト |
Ethanol Hemelgarn Racing |
D/T/F |
218.565 |
※C(シャシー) : D=ダラーラ、P=パノス。 E(エンジン) : H=Honda、C=シボレー、T=トヨタ。 T(タイヤ)はファイアストン
※カーナンバーの"T"は予備マシンによるリザルト
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