■トニー・カナーン:ポールポジション(平均速度 227.566マイル) 「予選走行の順番がとても早かったので、自分のアタックを終えてから予選が終了するまでは、本当に長かった。しかし、最後の最後までドキドキする、とてもエキサイティングな予選となったので、ファンは楽しんでくれたと思う。最後の45分ぐらいは、逆転されるのではないかと緊張したが、コクピットに入ってポールポジションが獲得できるよう祈り続けていた。アンドレッティ・グリーン・レーシングに入った時から、チームは僕に対して絶大なる信頼を寄せてくれている。それに応えるように全力を出し、チームにとっての初ポールポジション、初勝利、初のシリーズタイトルをもたらし、今日はチームにとって初めてのIndy500ポールポジションをプレゼントすることができた。もうひとつ残された初めてのことといえば、Indy500での優勝だ。それを実現できるよう頑張るつもりだ。来週のプラクティスでは、チーム全員で力を合わせ、速く安定したマシンを作り上げたい」
■スコット・シャープ:予選3位(平均速度 227.126マイル) 「練習走行では前走車のスリップストリームを利用してスピードを上げる、いわゆるドラフティングが使えるため、誰が本当に単独で走って速いのかを見極めるのは難しい。自分がどのレベルにあるのかさえも、本当の正確なところを把握するのは大変だ。練習走行での僕らは、単独でのベストは226マイル台だった。それが予選では227マイル台の自己ベストを記録できた。僕らはベストのタイミングで自分たちのマシンをピークへと持って来ることができた。ここにフェルナンデス・レーシングというチームの素晴らしさがある。予選よりも決勝を重視したプログラムを進めて来ながら、これだけのスピードを出すことができた。僕はこのチーム、そしてHondaエンジンと戦えることを本当に嬉しく思っている。フロントローから決勝をスタートできるなんて最高だ」
■ダニカ・パトリック:予選4位(平均速度 227.004マイル) 「私はルーキーで、今回はまだIRL IndyCarシリーズに出場し始めて5戦目だということを考えれば、予選までの自分たちはとても良いパフォーマンスを見せることができたと思うわ。今日の予選では、1周目のターン1でラインを乱してしまい、狙っていたタイムが出せなかった。でも、私は走る前から全ラップを全開で走り切ろうと決めていたの。もしターン1でアクセルを戻したことが原因でポールポジションを逃したら、物凄く悔しい思いをすると思ったから。今日の私は、ポールポジションを獲得できるマシンを手にしていながら、それを無駄にしてしまったのかもしれない。でも、レース用セッティングはとても良いし、私には強力なチームがついてくれている。上位のグリッドで予選を終えられたのだから、目標は達成できたと思っているわ」
■松浦孝亮:予選8位(平均速度 226.397マイル) 「予選アタックの4周は全開で走り切れました。走っている間に風が強くなって来て、ターン2でアンダーステアが出ていましたが、コクピット内でロールバーとウェイト・ジャッカーを調整しながら走り、チームが考えていた通りのスピードを出すことができました。2列目までに入れていたら、もっと嬉しかったですけど、3列目には入れましたから、自分たちは持っている力を出し切れていたと思います。トップ10には入ることを狙っていて、それは達成できました。2回目のアタックを行なうかどうかも考えましたが、大きくスピードを上げるという自信を持てるだけの要素が自分たちにはなかったので、一度出したタイムを捨てることはリスクも大きいし、アタックしないことをチームで決定しました。予定通りに1週目に予選を終えることができたので、これからはレース用セッティングを頑張り、最高のマシンに仕上げて決勝を迎えたいと思います」
■ロジャー安川:予選17位(平均速度 224.131マイル) 「今朝の練習走行で新しいサスペンションを初めて着けて走り、空力をチューニングして予選に臨みました。予選アタックでは、チームとして予想していた通りの224マイルを出すことができたし、1週目にグリッドを確保できたのだから、まずまずの結果を手に入れられたと考えています。後半の2周でタイムが下がったのは、ハンドリングがアンダーステアになってクルマが滑り出したからでした。4周目にはウェイト・ジャッカーを操作して、少しだけれどタイムを挽回させることができました。今年からの新しいルールで、あと2回アタックを行なうチャンスが残されていましたが、もう一度やったとしても大きくスピードを上げるのは難しいと思われたので、1回のアタックだけで予選を終えることにしました」
■ロバート・クラーク:HPD社長 「ポールポジションを獲得することができ、とても嬉しい。上位グリッドにもっと多くのマシンを並べることもできたかもしれないが、非常に競争の激しい予選だった。結果的にはトニー・カナーンがポールポジションを獲得し、スコット・シャープが予選3位となり、フロントローに2台のHonda Indy V-8勢を並べることができ、2、3列目に2人ずつ、4列目にも1台というように、多くのHondaドライバーたちが上位グリッドを獲得した。我々はレースでも高い競争力を発揮できるだろう。そして、それが最も重要なことだ。Hondaエンジンを使う14人のドライバーのうち、今日だけで13人が予選を終えることとなった。最後の1人は先週の練習走行でアクシデントに遭い、今週末の予選出走を許されなかったバディ・ライスだけだ。彼は去年のIndy500ウィナーで、予選ではポールポジションを獲得している。来週の予選ではきっとトップタイムを出してくれるはずだ。ライスのグリッドは23位以降となるが、レースでは昨年同様に力強い走りを見せてくれると期待している。予選には最新スペックのエンジンを持ち込んだが、レースに向けてはさらに幾つかの改良を施したエンジンを用意するつもりだ」 |