■ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング) 優勝
「日本で2連勝できるなんて、最高に嬉しい。序盤はハンドリングが少々アンダーステアだったが、ピット・ストップで調整を加えた結果、マシンは本来のスピードを取り戻し、トップ争いに加わって行くことができた。140周目以降が燃費による戦いになってからは、ピットと無線で多くの交信をしながら、できる限り燃料をセーブして、少しでも上のポジションでゴールできることを目指した。ピットストップでの作業時間を短縮しようとタイヤ交換を行わなかったので、タイヤを酷使し過ぎないようにも注意をしながら走った。今日はアンドレッティ・グリーン・レーシングの4人全員がトップを走った。このことが示す通り、我々は素晴らしい力を備えたチームとなっている。そしてもちろん、Honda
Indy V-8がベストのパワー、ベストの燃費を僕らに与えてくれ、それが勝利に繋がった」
■スコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング) 2位
「デルファイ・フェルナンデス・レーシングは伝統的に燃費が良い。燃費を使った作戦の強さを備えている。それが今日のレースでは証明された。ゴール前、もう燃料はほとんど残っていなかった。だからコクピットで数字をチェックし、走りながら順位の掲示板で残り周回数と自分のポジションを確認しながら走っていた。他のドライバーたちとのポジション争いも重要だが、それ以上に自分の燃費に集中することが求められるレースになった。Honda
Indy V-8は、パワフルで、しかも燃費が良かった。Indy500に向け、良いパフォーマンスを見せ、良い結果を残すことができて嬉しい」
■バディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング) 3位
「今日は忙しいレースだった。10回か12回はピット・ストップをしたし、ペナルティとしてピットロードに入るよう指示を受けたこともあったし、タイヤがパンクに見舞われるトラブルもあった。しかし、こうして最終的に3位でゴールできた。開幕からの3戦では自分たちの思い通りのパフォーマンスを発揮できずにいたが、チームは今年も素晴らしい力を発揮してくれている。Indy500を前に好成績を残すことができて嬉しい。今回のレースをターニングポイントとしてこれからのシーズンでは強いレイホール・レターマン・レーシングを復活させるつもりだ」
■松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング) 9位
「9位は悔しい結果ですね。今日は本当に悔しいレースとなりました。序盤のリスタートでスピンしかけ、大きくポジションを下げた後、ピットインでは燃料の補給に時間がかかってしまって、コースに戻ったらトップを走っているダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)の後ろになってしまって、1周の周回遅れになってしまいました。そこからは、何とかして周回遅れから脱出すべく走り続けました。マシンの調子は良く、7位まで追い上げることができたのですが、ピット・ストップを行なったタイミングから残り数周というところで最後のピットインをしなければならず、9位でゴールしました。次のIndy500では予選で上位にキッチリと入り、レースに向けても良いマシンを作り上げて全力で戦いたいと思っています」
■ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング) リタイア(18位)
「マシンのトラブルによるリタイアとなってしまって本当に残念です。今年でINDY
JAPANは3回目の参戦でしたが、まだ一度も自分のパフォーマンスを見せることができていません。それは本当に悔しいことです。走行初日からストレートでスピードの伸びない原因不明のトラブルが自分のマシンには出ていて、それが負担をかけることとなっていたのか、エンジンが壊れてしまいました。ドレイヤー&レインボールド・レーシングはIndy500に向けて専用のマシンを今すでに用意しているので、次のIndy500は、過去2年連続でトップ10入りをしていますし、それ以上の成績を残すよう全力を挙げます」
■ロバート・クラーク:HPD 社長
「ツインリンクもてぎでのBRIDGESTONE INDY
JAPAN 300MILEは、我々Hondaにとって非常に重要なものだ。日本のファンは本当に熱心である上、我々全員を暖かく歓迎してくれる。今年も大勢のファンがレースを見るために集まってくれ、その前で2年連続優勝を挙げ、1位から6位までを独占するという、これ以上望むべくもない成績を残すことができた。今日のレースでは、終盤の燃費競争で緊張が長く続いたが、自分たちにはゴールまで走り切る自信があった。開幕4戦で3勝をマークし、次なる重要なレース、Indy500を迎えられるのは嬉しい。シーズン序盤のエンジン・パフォーマンスには満足しているが、もちろんこれからも開発の手を緩めるつもりはない。我々のラインナップは、今以上に強力なものとなる。昨年のようなイエローフラッグでのゴールではなく、最後まで思い切り戦って2年連続優勝を成し遂げたい」
■福井威夫:本田技研工業株式会社 代表取締役社長
「昨年に引き続き、2年連続で「もてぎ」で勝つことができ、とても嬉しく思います。Hondaの地元、もてぎということもあり、ファンの皆様からは特に多くのご期待の声を頂いていましたので、それに応えることができ、喜びもひとしおです。この勢いで次戦、伝統のIndy500でも、ドライバーとチームの総合力で2年連続の勝利を勝ち取ってもらえるものと信じています。皆様のご声援、ありがとうございました」 |