■トニー・カナーン
(3位)
「チームは素晴らしいマシンを用意してくれた。昨日の僕は20周ほどしか走れなかったが、チームメイトたちの提供してくれたデータによってレースで速いマシンとすることができた。燃料補給のトラブルでトップグループから大きく後退したこともあったが、こうして3位でゴールすることができた。この結果に不満はないし、17戦連続のトップ5フィニッシュという記録も悪くはない。今年もタイトルを獲得することを目指して戦って行くだけだ」
■ダリオ・フランキッティ
(4位)
「最後のリスタートには全力を注いだ。ゴールまで2周しかないのはわかっていたから、リスタート後のターン2でアタックを仕掛けた。そして、結果は自分の望んだ通りのものにはならなかった。コースのアウト側に浮き出ていたダストに乗ってマシンは滑り、壁に接触してすべては終わった。勝てなかったことが本当に悔しいが、そこに至る内容は非常に良かったし、こうして4位でゴールできたことも喜んでいいと思う」
■スコット・シャープ
(5位)
「素晴らしいピットストップを行なってくれたチームに感謝したい。終盤の我々はコース上を入る最速のマシンとなっており、ペンスキーの2人にグングン近づいて行った。しかし、最後のピットストップの前にトラフィックに引っかかる不運があった。オーバーテイクの可能なマシンになっていたし、トップと互角のラップタイムも出せていた。このトップ5フィニッシュは大きな価値がある。今回が自分にとってはIRLでの100レース目の出場だったが、そのこと以上にマシンの素晴らしい仕上がりぶりが嬉しかった」
■松浦孝亮
(10位)
「レース用セッティングが良いことに対しては自信を持っていました。レースを実際に走り出すと、トップグループと遜色のないペースを保つこともできました。しかし、120周目ぐらいに行なったピットストップで装着したタイヤに何らかの問題があったのか、ハンドリングがオーバーステアになって行きました。そこまでのレースは自分でも納得の行くものでしたし、難しいショート・オーバルでのレースでトップ10フィニッシュをできたので、今後のシーズンに向けて凄く自信がつきました」
■ロジャー安川 (18位) 「スタートからハンドリングがオーバーステアで、タイヤの空気圧を調整して対処したんですが、ハンドリングは良くならず、20周を過ぎたところでサスペンションの一部が壊れてしまいました。それで車高も狂いが出たらしく、ハンドリングはさらに悪化しました。それでも、こういう苦しいレースでもクルマを壊すことがなかったので、今回のデータをチームとともに分析して原因を解明し、次のレースに備えたいと思います」
■和田康裕:HPD社長 「マシンの性能では勝っていたのですが、結果としてレースに勝てませんでした。トニー・カナーンは最後尾スタートから3位でゴールする頑張りを見せてくれましたし、松浦孝亮もレース中盤の走りは素晴らしいものになっていました。Hondaドライバーたちは良いレースを戦ってくれていました。いいレースにはなっていたんですが、フルコースコーションの出るタイミング、ピットストップを行なうタイミングなどが我々に幸運をもたらしてくれるものとはならず、逆にすべてが裏目に出ていましたね。しかし、開幕戦から昨日まで出ていたエンジンのトラブルも、200周のレースでは一切ありませんでしたので、今後のレースに向けてそれは大きなプラスです」 |