IRL IndyCarシリーズ第2戦フェニックスの予選が曇り空の下、19度という思いのほか低い気温下で行なわれ、Honda Indy V-8搭載のダラーラを駆るブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)がキャリア初となるポールポジションを獲得した。彼がアタック2周目に記録したタイムは20秒3837で、全長1マイルの小さなコースながら、平均時速は176.612マイルにも達した。予選2位は、開幕戦ウィナーのダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)が獲得し、Honda Indy V-8勢によるフロントロー独占が達成された。
3月中旬でも真夏のような気候となることの多いフェニックスだが、この冬から続いているアメリカ西部の異常気象のためか、今週末のフェニックスは天候不順となっている。プラクティス2回目は小雨も降った。しかし、幸いにも予選が雨に見舞われることはなく、22台出場のうちの19台がアタックを行なった。予選を走らなかったのは、アクシデントを起こした2台と、昨年度チャンピオンで、過去2年連続でフェニックスのウィナーとなっているトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)だった。カナーンは、プラクティス1回目に冷却系トラブルが発生したためにエンジンを交換。プラクティスから決勝までが2日間のレースは、1基のエンジンで戦わなくてはならないルールがあるため、彼の予選出走は許されなかったのだ。カナーンは明日のレースを最後列の21番グリッドからスタートする。 ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/Honda・ダラーラ)は、プラクティス1回目にサスペンション・トラブルが出たために十分な走り込みをできないまま予選を迎えたが、13番手グリッドを掴む健闘ぶりを見せた。松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Honda・パノス)は、決勝用セッティングに重点を置いたプログラムに徹しており、予選ではダウンフォース設定がやや大きかったためにグリッドは15番手。女性ドライバーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)は、18位だった。
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