待望のIRL IndyCarシリーズが、フロリダ州マイアミ郊外のホームステッド・マイアミ・スピードウェイで開幕を迎えた。金曜日の悪天候とは一転、予選日は朝から雲ひとつない快晴の空が広がった。
出場22台の中からHonda Indy V-8を搭載するパノスを駆るヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング)が24秒9443、平均時速214.317マイルを記録し、予選2位を獲得。明日のレースをフロントロー外側からスタートすることとなった。
Honda Indy V-8勢は、昨年度Indy500ウィナーのバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/パノス)が4位、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が5位、スコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング/パノス)が6位のタイムをマークし、女性ルーキー・ドライバーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/パノス)が9位、ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/ダラーラ)も10位と、トップ10に6人が食い込んだ。ポールポジションはシボレー・ダラーラのトーマス・シェクターが24秒8515、平均時速215.115マイルで獲得した。
午前11時45分にスタートした予選は、くじ引きによって決められた順番に従って、ひとりひとりのドライバーが2周ずつのアタックを行なうシングル・カー方式で行なわれた。気温が摂氏25度、路面温度が摂氏37.2度まで上昇したため、シャシー・セッティングをどれだけコンディションにマッチしたものに調整できるかが勝負となった。出場台数は22台。予選では、そのうちの16人がポールからコンマ5秒以内に収まる接戦となった。
今年のHonda Indy V-8勢には、ふたりの日本人ドライバーが含まれる。1年ぶりのフルシーズン・エントリーをドレイヤー&レインボールド・レーシングから行なうロジャー安川は、新たにコンビを組むチームで、初めての予選10位に入った。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングから参戦2年目を迎える昨年度ボンバーディア・ルーキー・オブ・ザ・イヤーの松浦孝亮は、予選15位とねらっていたポジションよりも後方のグリッドと決まったが、レース用セッティングの仕上がり具合については満足しており、どちらのドライバーもシーズン初戦で上位フィニッシュを目指すことのできるパフォーマンスを見せている。
明日、3月6日(日)午後2時15分(日本時間7日午前4時15分)にスタートする決勝は、200周=300マイルで争われる。予選で明らかになった通り、全チーム、ドライバーの実力は拮抗しており、見応えのある激しい戦いが繰り広げられることになりそうだ。
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