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リザルト
1 フランキッティ
2 フェルナンデス
3 ウェルドン
リザルト一覧
ポイント
ドライバー
1 カナーン 463
2 ライス 395
3 ウェルドン 381
マニュファクチャラー(エンジン)
1 Honda 117
2 トヨタ 83
3 シボレー 64
マニュファクチャラー(シャシー)
  1 ダラーラ 108
2 Gフォース 96
ポイント一覧
ダリオ・フランキッティが今シーズン2勝目
Honda Indy V-8は11連勝目を1-2-3フィニッシュで飾る

決勝日:8月22日(日) サーキット:パイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイ 天候:晴れ 気温:25.5℃

 終盤戦に差しかかろうという2004年IRLシリーズは、第12戦Hondaインディ225をコロラド州コロラド・スプリングス郊外のファウンテンに1997年完成のパイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイで開催した。Hondaがタイトル・スポンサーとなるのは今年が2年目となる225マイルのレースだが、Honda Indy V-8搭載のダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が今シーズン2勝目をマーク。先週の第11戦ケンタッキーで今年度のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決めているHondaにとって、今回の勝利は第2戦フェニックスから続く11連勝となった。2位にはエイドリアン・フェルナンデス(フェルナンデス・レーシング/Gフォース)、3位にはダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が入賞し、Hondaはまたしても1-2-3フィニッシュを達成した。

 予選が降雨によりキャンセルされたため、スターティング・グリッドはプラクティスで記録された各自のタイムによって決定された。ポールポジションからスタートする権利を得たのはポイントリーダーのトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)だった。標高が海抜1600メートルを越える高地でのレースは、空気が薄いためにエンジンはパワーが出しにくく、シャシーは空力によるダウンフォースを得にくくなる。マシンのセッティングが持つ重要性は極めて高い戦いとなるわけだ。

 そんな状況の中でも、決勝前のウォームアップでトップタイムをマークしていたフランキッティはレースに向けて確かなハンドリングを手にしていた。4番手グリッドからスタートした彼は、すぐさま3位へポジションを上げ、チームメイトのウェルドン、カナーンを次々とパスしてトップに立った。レース中盤のフランキッティは燃費モードで走り、その間にトップをペンスキー勢に明け渡すシーンも見られた。しかし、残り周回が100周を切った132周目、ペースを上げたフランキッティはトップの座を奪い返し、最後のピットストップを161周目に行った後も2位以下を突き放す走りを続けた。チェッカード・フラッグが振られた時、128周のリードラップを記録したフランキッティは、2位との間に2秒2429もの大差をつけていた。

 2位には前戦ケンタッキーでIRL初優勝を遂げ、マシンの熟成に自信を深めているフェルナンデスが入った。続いてゴールしたウェルドンは今シーズン6回目の3位入賞となった。

 今回のカナーンは5位でゴールした。開幕戦から12戦連続でのトップ5入りだ。一方、ポイントランキング2位のバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)はスタート直後のアクシデントでリタイア。カナーンのポイント・リードは50点から68点へと広がった。また、ポイント3位のウェルドンは、2戦連続のトップ3フィニッシュ達成により、ライスとの差を37点から14点にまで縮めている。ポイントスタンディングは1位から3位までをHondaドライバーが占めている。

 松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)は先週の第11戦ケンタッキーで自己ベストの4位に入賞。意気揚々とパイクス・ピーク入りしたが、プラクティス2回目にアクシデントを起してマシンをスペアカーに交換したため、ルールによってスターティンググリッドは最後尾の22番手となった。厳しい位置からのスタートだったが、ミスなく粘り強いレースを戦い抜いた松浦は13位フィニッシュを果たし、ルーキーポイントでのトップを維持している。

 他のHonda Indy-V8勢は、ヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)が7位、ブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が9位、マーク・テイラー(アクセス・モータースポーツ)が14位という結果だった。

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ダリオ・フランキッティ(決勝優勝)
「ミルウォーキーの1マイル・オーバルで優勝した僕らは、パイクス・ピークの1マイルでも強力なマシンを手にできていた。チームのエンジニアが素晴らしいハンドリングのマシンに仕上げてくれたからだ。スタート直後はあまりにもハンドリングが良いからとペースを上げ過ぎ、オーバーステアを招いてしまった。それで一時は3位までポジションを落としてしまったけれど、そこで学んだおかげで、トップを奪い返してからは確実に、慎重に走ることを心がけた。グリップの少ないコースは、僕のドライビングスタイルに合っているようだね。もちろん、ピットのクルーたちが素晴らしい速さで作業をしていてくれたことも今日の勝利に繋がった」

エイドリアン・フェルナンデス(決勝2位)
「先週の優勝に続いて今週は2位。素晴らしい1日となった。今日のレースは今シーズンで一番難しかった。コースコンディションは周回を重ねるごとにどんどん変化して行ったからね。マシンやドライビングをそれに合わせて変更しながら、忍耐強さを失なわず、タイヤの消耗をできる限り抑える走りを続けなければならなかった。リスタートでは時として攻撃的に、大胆にアウトからパスを仕掛けることもトライしたが、それでタイヤかすを拾ってしまい、3位から9位までポジションを下げたこともあった。それでも、今回は2位までポジションを挽回して行くことができた。チームもピットストップで頑張ってくれていた。ただ、最後のダリオ・フランキッティだけはパスできなかったね。今日の彼はとても強かった。この2戦で手に入れた勢いを来週のレースにも持ち込みたい」

ダン・ウェルドン(決勝3位)
「良い結果を残すこと、そしておおいに楽しむことのできたレースだった。トップ3でまたゴールできたから嬉しいよ。ポイントスタンディングで僕より前にいる2人より上位でフィニッシュできたことは、さらに嬉しいことだ。もちろん、もっと大きくポイント差を削り取りたいところだったけどね。今シーズンの残りのレースでも僕らは1戦ずつ全力を出し切る戦いを続けて行く。そして、シーズンが終わった時、自分たちがどのポジションにいるか、それを見極めたい」

トニー・カナーン(決勝5位)
「今日は慎重にレースを戦うよう心がけた。レース中には路面のコンディションやタイヤの状況に従ってマシンに調整を加えなくてはならないが、それが今日は裏目に出て、レースが進むに連れてハンドリングが悪くなってしまった。苦しい戦いとはなったが、5位でゴールすることができた。これからもトップ5フィニッシュを続けて行けば僕らはチャンピオンになれる。これからも集中力を保ち、目標を見失うことなく戦い続けて行く」

松浦孝亮(決勝13位)
「今回のレースは完走ができたことがとても嬉しいです。土曜日にクラッシュをしてしまい、マシンのセッティングはフェルナンデスのものを使わせてもらいました。しかし、朝のプラクティスで初めて走らせたスペアカーは、トラブルが幾つか出ていたために、レースで最後まで完全に信頼し切って走ることはできませんでした。セッティング自体は決して悪くはなかったと思います。パイクス・ピークのコースはコンディションの変化が激しく、マシンのハンドリングもどんどん変わって行きました。難しいレースで、自分としては何としてもゴールまで走り切りたい、とだけ考えて走っていました。もっとプッシュすれば、あと少し上のポジションでゴールできていたかもしれません。しかし、昨日のアクシデントが今週のすべてでしたね。次のナザレスはまたショート・オーバルですが、好成績を残せるよう頑張ります」

和田康裕 HPD社長
「Hondaが冠スポンサーのレースで勝つことができ、ホッとしています。レース中盤にはペンスキー勢が1-2体制になることもあり、ハラハラしましたが、アンドレッティ・グリーン・レーシングがハンドリングの良いマシンを作り、ダリオ・フランキッティが素晴らしいドライビングを見せてくれたことで優勝できました。レース前半の戦いでペースが見えたフランキッティは、トップに返り咲いた後は、前半にトップを走ったペンスキー勢以上のペースを保っていました。彼がリスタートでトップに出ることができたのは、我々のエンジンのパワー・アドバンテージが生きていたからだと思います。
バディ・ライスは残念な結果となってしまいました。まだチームから詳しい状況を聞いていませんが、誰とも接触はなく、マシンがどこか壊れたような感じでしたね。ライスは1周目でリタイアしてしまいましたが、その代わりをエイドリアン・フェルナンデスが埋めてくれました。先週のケンタッキー優勝に続いて彼は今回も2位。チームもクルマもまとまって来ていますね。ダン・ウェルドンも今回はかなり良い走りができていて、我々は1-2-3フィニッシュを飾ることができました。
フェルナンデスは今の調子を保って、松浦孝亮と一緒に上がって来て欲しいですね。次のナザレスは難しいコースですが、シカゴから最終戦までの3戦では松浦にも勝つチャンスはあるでしょう。今回は土曜日にアクシデントを起こしたので、来週もレースだし、とにかく無理しないでポイントをちゃんと稼ぐ走りをするべきだという話をしました。彼はその通りの戦い方をしていましたね」

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パイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイ 8月22日決勝
サーキットデータ
名称 パイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイ
全長 1.0Mile
決勝 225ラップ
通称「マイルハイ」と呼ばれるコロラド・スプリングス地方パイクスピーク。標高は1600mを超え、高所特有の低い酸素濃度が、約2割近くマシンパフォーマンスをダウンさせる。このためセッティングが重要な要素で、メカニックの腕が試されるサーキットである。
昨年度WINNER
S.ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング) 1:32'19.9594
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GAORA
「INDY RACING LEAGUE IndyCar Series 2004」
決勝 8月22日(日) 28:30〜翌朝6:30(生放送)
決勝 8月28日(土) 23:00〜25:00
決勝 8月29日(日) 10:00〜12:00
※スカパー!、スカパー!2、ケーブルテレビで放送中


※放送日時は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください
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