決勝日:6月12日(土) サーキット:テキサス・モーター・スピードウェイ 天候:晴れ時々曇り 気温:31℃
今シーズン最初のナイトレースとして開催されたIndyCarシリーズ第5戦ボンバーディア500は、Honda Indy V-8搭載ダラーラを走らせるトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が今季2勝目を挙げた。カナーンの後方僅か0.2578秒で2位となったのもHonda Indy V-8搭載のダラーラに乗るダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)だった。第3戦もてぎで1-2フィニッシュを飾り、第4戦インディ500でトップ7を独占したHondaは、第5戦では200周のうちの197周をリードし、1-2フィニッシュを達成。マニュファクチャラーズポイント・トップの座を堅持した。
シリーズ最大の24度バンクを持つテキサス・モーター・スピードウェイは、全長1.5マイルの超高速オーバルで、前戦のIndy500にも匹敵するパワー・コースだが、木曜の夜に行われた予選でHonda Indy V-8搭載ダラーラに乗るダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)がポールポジションを手に入れた。Hondaにとって開幕戦からの5戦連続ポールポジション獲得である。Indy500でポールポジションからのトップ7グリッドを独占したのに続き、Hondaはテキサスでもスターティング・グリッドのトップ5を占めた。
レースでもHonda Indy V-8はパワー・アドバンテージを保ち、カナーン、Indy500ウィナーのバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)、フランキッティがトップ争いを展開。ライスは181周目に他車と接触して無念のリタイアとなったが、カナーンとフランキッティのチームメイト同士が最後のリスタート後の15周で一騎打ちのトップ争いを繰り広げ、カナーンが0.2578秒の僅差で勝者となった。
今回の勝利はHondaにとってIndyCarシリーズでの通算6勝目。今シーズンの第2戦から4連勝による4勝目を挙げた。これらすべての勝利は、すべて1-2フィニッシュか、それ以上の成績によるものとなっている。今回はマニュファクチャラーズポイントで3位につけていたシボレーがランキング2位のトヨタよりも上位でフィニッシュしたことから、Hondaのポイントリードは第4戦Indy500終了時点の6点から11点へと広がった。
松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)は、予選4位からスタートしてトップグループでの戦いを続け、98周目から8周に渡ってトップを走った。しかし、140周目にピットストップを行ってコースに復帰したところで燃料系のトラブルが発生し、残念ながらリタイアとなった。
今シーズン最初の2勝目を挙げるドライバーとなったカナーンは、ポイントを210点へと伸ばし、ランキングトップへと返り咲いた。ランキング2位にはもてぎウィナーのダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)がつけている。
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