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第3戦
ツインリンクもてぎ
2003年4月13日 開催
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レースレポート

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4位のアンドレッティ(左)と7位のウェルドン(右)
中野信治(手前)は最高8位を走行
終盤までレースをリードしたカナーン(先頭)は惜しくもクラッシュ
日本初開催のインディカー・レースで
ケニー・ブラックが2位に
■日時 :2003年4月13日(日)
■開催地 :栃木県茂木町
■サーキット :ツインリンクもてぎ
■レース距離 :全長1.5マイルオーバル×200周
■天候 :晴れ
■気温 :21.2℃
■観客数 :7万1000人
日本初開催のレースで2位のケニー・ブラック
日本初開催のレースで2位のケニー・ブラック

 快晴に恵まれたツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で、日本初開催のインディカー・レース、ブリヂストン インディジャパン300の決勝レースは行なわれ、Honda Indy V-8勢はケニー・ブラックが2位、マイケル・アンドレッティが4位でゴールした。優勝は96年シリーズ・チャンピオンのスコット・シャープが飾った。

 詰めかけた7万1,000人のファンが見守る中、24人のインディカー・ドライバーたちはサイド・バイ・サイドの激しいバトルをスタート直後から繰り広げた。6人のドライバーがトップの座を競い合い、彼らの間でトップ交代劇は13回も行なわれた。中段での戦いも激しく、休む間もなく順位を入れ替えながらレースは進み、アクシデントはトップ・グループでも中段グループでも発生。フルコース・コーションは合計9回、64周に渡って出され、ゴールもペースカー先導のフルコース・コーションのままでのチェッカー・フラッグとなった。

 Honda Indy V-8勢は、2番グリッドからスタートしたトニー・カナーンが70周に渡ってレースをリードしたが、178周めにポール・ポジション・スタートのスコット・ディクソンとターン3で接触してクラッシュ。残念ながらリタイアとなった。

 残り10周で切られたリスタートでは、ケニー・ブラックが5位から一気に2位までポジション・アップを果たし、そのままバトルが続けば逆転優勝を狙えるスピードを見せていた。マイケル・アンドレッティも6位から4位へ順位を上げ、優勝争いに絡んで来るものと見られた。しかし、ゴールまで6周となるターン4でこの日8回目のアクシデントが起き、フルコース・コーションのままレースは終了した。

 完走が11台のみというサバイバル・レースとなる中、アンドレッティは4位、ルーキーのダン・ウェルドンは7位、グレッグ・レイは9位でゴール。日本人ルーキー・ドライバーのロジャー安川は、他車から外れて飛んで来たウィングが左フロント・タイヤに当たってハンドリングが悪化したことにより、5位走行中の46周目にアクシデントでリタイア。今回のレースにスポット参戦した中野信治は8位まで順位を上げていたが、最後のリスタート直後にターン4でアクシデントに見舞われた。

 2年連続シリーズ・チャンピオンのサム・ホーニッシュJr.は、13番グリッドからのスタートだったが、持ち前の豪快なオーバーテイクをレースでは見せて6位でフィニッシュ。高木虎之介は序盤にトップ争いに加わったものの、ピットでのトラブルなどもあって8位となり、女性ドライバーのサラ・フィッシャーは36周目にクラッシュ、リタイアとなった。

 トニー・カナーンはアクシデント直後にヘリコプターで向かった病院で検査を受けた結果、左手首骨折と右大腿部の損傷が確認されたが、すぐに退院し、明日アメリカへ戻る予定である。


●2位 ケニー・ブラック
「マシンのハンドリングはスタートから非常に良かった。僕らのペースはとても速かったと思うよ。残念だったのは、2セット目のタイヤが何かを踏んでパンクしたことだ。予定外のピット・ストップを強いられた上に1周遅れになってしまった。それでも、遅れは挽回することができたし、終盤はスコット・シャープより速いペースで走れていたから、最後のフルコース・コーションがなかったら、僕は彼を間違いなく抜くことができたよ。しかし、こういうことが起こるのもレースだからね。
 僕のインディカーのキャリアでレース中にタイヤがパンクするのは初めてなんだ。ホンダのために勝てるレースだったのに、こういうトラブルに見舞われるとは、本当に残念だ。」

●4位 マイケル・アンドレッティ
「今日はマシンのセッティングが間違っていた。ダウンフォースをつけ過ぎたから、オーバーテイクが難しかった。その上、ピットでエンジン・ストールしてしまい、1周の周回遅れに陥った。あの時、1周のラップ・ダウンになっていなかったら、おもしろいレースができていたと思う。
 トニーがクラッシュしてしまったのも残念だ。彼は素晴らしい走りをしていたからね。」

●7位 ダン・ウェルドン
「今日、僕は素晴らしい経験を積むことができた。アンドレッティ・グリーン・レーシングでの初めてのレースとしては、7位は悪くない結果だと思う。レース中にコースのコンディションが予想以上に大きく変わり、僕はエンジニアにマシンの状況を細かく伝える必要があったけれど、その能力がまだ足りていないと感じた。次はインディだ。万全の体制で望めるよう頑張るよ。」

●9位 グレッグ・レイ
「50マイルしかテスト走行ができずに日本に来たけど、チームの仕事ぶりは非常に良く、Gフォース・Hondaというマシン選択にも間違いがなかったことが確認できた。全てのプラクティスでトラブルがあり、リズムに乗り切れなかった。レースでもアクセル・ケーブルが伸びてしまい、アクセルが80パーセントまでしか開けられない状態だった。それでも、全ピット・ストップは素早く確実だったし、新しく、小さなチームでトップ10フィニッシュを初レースから達成できたことは、次のインディに向けて大きなステップとなった。」

●11位 中野信治
「午前中のプラクティスでマシンのフィーリングがかなり良くできました。いいレースを出来る自信はあったんですが、スタートやリスタートでのギアの使い方、エンジンの回転数の使い方がCARTの時とはまったく違っていたので、難しい面もありました。レースが進むにつれていろんなことがわかって来て、ポジションも上がって行ったんですが、後ろから突つかれてスピンしてしまいました。それもレースだから仕方がないんですが、残念なリザルトとなってしまいました。今回もてぎに参戦できたのは、協力して頂いた皆様のおかげだと心より感謝しています。」

●21位 ロジャー安川
「午前中のプラクティスでマシンのハンドリングが良くなり、レースでもスタートからバランスが凄く良かったので、「今日は行ける」と自信を持っていたのですが、スタート後10周から20周の頃にアレックス・バロンのクルマから破片が飛んで来て、それが左フロント・タイヤに当たってしまいました。タイヤは交換しましたが、サスペンション部分に小さなダメージがあったようで、クルマの動きはガラリと変わってしまいました。それでも諦めずに攻めて行こうと思ったのですが、リスタート直後にタービュランスでマシンの動きが突然変わり、スピン、クラッシュしてしまいました。完走できなくて悔しいですが、この経験を次のインディ500に活かしたいと思います。そして、来年こそは日本で勝てるように頑張って行きます。」

●ロバート・クラーク:HPD VP&ゼネラルマネージャー
「Hondaエンジンのパワー、燃費、ドライバビリティなど、性能については満足しています。しかし、今日は運に恵まれず、勝つことはできませんでした。アクシデントがなければ、トニー・カナーンが勝てていたかもしれませんし、カナーンがリタイアした後も、ケニー・ブラックが逆転優勝の可能な速さを見せていました。マイケル・アンドレッティが2位でゴールしていた可能性もあります。もてぎでは我々に運がないですね。次のインディ500に向けてのエンジン開発に全力を挙げ、伝統のレースでもベストを尽くします。」

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