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第1戦
マイアミ
2003年3月2日 開催
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レースレポート

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ダラーラ・Hondaの2台が1-2スタートを切った
アンドレッティ(前方)は6位、フランキッティ(後方)は7位フィニッシュ
ロジャー安川は14位完走を果たした
Honda Indy V-8勢、トニー・カナーンが第4位獲得
日本人ルーキー・ロジャー安川は14位完走
■日時 :2003年3月2日(日)
■開催地 :フロリダ州ホームステッド
■サーキット :ホームステッド-マイアミ・スピードウェイ
■レース距離 :全長1.5マイルオーバル×200周
■天候 :晴れ ときどき 曇り
■気温 :30℃
ポールポジションから4位フィニッシュのカナーン
ポールポジションから4位フィニッシュのカナーン
 新しいマシン、新しいエンジンで戦われる2003年インディカー・シリーズの開幕戦は、晴天下のフロリダ州ホームステッドで行なわれ、約2万5000人のファンが集まった。

 1995年に完成した1.5マイル・オーバルでインディカー・シリーズのレースが行なわれるのは、今年が3年目だが、Honda Indy V-8搭載のトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、ポール・ポジションからスタートしたものの、中盤にハンドリングが悪化、ピット・ストップでそれを調整してペースを取り戻し、4位でフィニッシュした。

 時には3台が横一線に並ぶスリリングなバトルを見せながら、6人のドライバーたちによるトップ交代劇が8回行なわれるなか、予選12位からスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が、ホームステッドでの新記録となる1時間58分06.2062秒=平均時速153.710マイルというハイペースで優勝した。 2位にはジル・ド・フェラン、3位には2年連続インディ500ウィナーのエリオ・カストロネベス(ともにチーム・ペンスキー)が入った。

 レースは予選1-2でフロント・ローを占めたアンドレッティ・グリーン・レーシングのダラーラ・Honda 2台を先頭にローリング・スタートが切られ、序盤の約50周はアンドレッティとカナーンがリード。その後にもカナーンとケニー・ブラック(チーム・レイホール)、2人のHondaインディV-8勢がトップを走ったが、徐々にポジションを上げてきていたディクソンが147周目に行なわれたピット・ストップでトップを奪い、その後は後続を振り切ってチェッカード・フラッグを受けた。

 アンドレッティは6位でゴールし、ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)はその後ろの7位。ブラックは11位で、ルーキーのロジャー安川は14位と、Hondaドライバーは5人全員が完走を果たした。

 2001、2002年のシリーズ・チャンピオンで、その両年ともホームステッドでの開幕戦を制しているサム・ホーニッシュJr.(パンサー・レーシング)は3番手スタートだったが、燃料補給のタイミングをずらす作戦がうまくいかず、グリーン下でピット・ストップを行なわねばならなくなり1周遅れの10位でゴール。女性ドライバーのサラ・フィッシャー(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は、ハンドリングが安定せず、電気系のマイナー・トラブルもあったために4周遅れの15位という結果に終わった。

 高木虎之介(モー・ナン・レーシング)は12位、服部茂章(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は18位で完走した。


●4位 トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「アンドレッティ・グリーン・レーシングでの初めてのレースで、インディカー・シリーズでの初めてのレースであることを考えれば、自分のパフォーマンスは決して悪くはなかったと思う。しかし、最後の最後のところがまだ足りていない。今日のレースでは、ピットストップでのウィング変更で小さなミスがあった。しかし、それを直した後には、マシンは非常に良い状態に戻った。ゴール直前のマシンは良いものになっていたと思う。6位を走っていたところから4位までポジションを上げることができたんだからね」

●6位 マイケル・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「もっと良い結果を望んでいたがチーム全体のパフォーマンスに対しては失望してはいない。終盤にはトニーのマシンがボクやはダリオよりも少しだけだが良かったようだ。彼はトップ・グループのすぐ後ろにつけることができていた。体力面では、今日のレースは何の問題もなかった。マシンのセッティングがもう少し良かったら、という点が残念だった。今回のレースを迎えるにあたって、実はセッティングに関する不安はあった。しかし、3台のマシンがトップ7でフィニッシュできたことは、シーズンのスタートとしては良いものにできたと思っている。帰ったらフェニックスに向けての対策を検討するつもりだ」

●7位 ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「レースだけでなく、週末を通してフラストレーションの溜まるものとなってしまった。ハンドリングのバランスの悪さが最後まで消えなかった。スタートは良く、幾つかポジションを上げることができたが、次第にアンダーステアが強くなった。その後、レース中にマシンを良くして行くことができ、リスタートではベストのセッティングになっていた。実際、リスタートの度にポジションを上げることができたしね。しかし、レースが進んで行くとハンドリングの悪化がまた表面化してしまうという繰り返しになっていた。それでも、アンドレッティ・グリーン・レーシングは3台が揃ってトップ7でゴールしたことは誇りに思って良いことだと思う。今日の結果は望んでいたものよりも低かったが、ここから築き上げて行くよ」

●11位 ケニー・ブラック(チーム・レイホール)
 「長いレースだった。今日のレースを走って、自分たちがまだまだやるべきことがたくさんあることがわかった。少なくともクラッシュせず、無事にゴールさせることはできた。今週はチーム・レイホールにとって非常に長いものになっていたが、次戦には、より力強くなって臨むことができると思う。ピット・クルーは非常に良かったが結局、今週はマシンを最高の状態に持って行けなかった。序盤にペンスキー、アンドレッティ勢とトップ争いをしたけど、実際にはそんなにハンドリングは良くなかったんだ。レースが進んで行く中でハンドリングを少しは改善することができていたけれどね。何をどうしたらマシンを良くできるかを検討したい。チームには良くするために必要な材料は全部揃っている。フェニックスまでに答えを出すつもりだ」

●14位 ロジャー安川(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)
 「目標としていた完走をすることはできましたが、レースでもトップ10入りをしたいと考えていたので、その点では満足していません。しかし、今日初めてインディカーのレースを走ってみて、とても多くのことを経験し、学ぶことができました。次の第2戦フェニックスに行くために、今日の経験は大きく役に立つことになると思います。今日のマシンは、ハンドリングがアンダーステアで、特にターン3、4側が厳しかったですね。それをレースが進む中で、ピット・ストップの度にセッティング変更をして良くして行ったんですが、メカニカル・グリップが足りていなかったと思います。それをレース中に調整のできる空力で補う戦い方になってました。今日の経験をもとに次のフェニックスでは頑張りたいと思います」

●ロバート・クラーク:HPD ゼネラルマネージャー
 「エンジンの性能から見れば、今回のレースには非常に満足しています。我々のエンジンは燃費に優れていることが明らかになりましたし、信頼性もまったく問題がないことがわかりました。何のトラブルも5台のエンジンは出ませんでしたから。今回のレースは、勝つことが絶対的な目的ではありませんでした。我々だけでなく、チームもインディカー・シリーズにとってはルーキーなので、学ぶことは多く、経験を重ねることを今回の最も大きな目的としていました。ピット・スピード・リミッターを始めとするソフトウェアの面でも、まだ改善の必要な部分はあります。今後も休むことなく開発を進めて行くつもりです」

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