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2010 ニュース
武藤英紀、佐藤琢磨、ロジャー安川

2010年9月11日(土)

来週末に迫ったインディジャパン300マイル
武藤英紀、佐藤琢磨、ロジャー安川
3人の日本人ドライバー壮行会が盛大に開催される

開催地:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)
日時:2010年9月11日(土)
入場者数:330人

9月11日(土)、2010 IZODインディカー・シリーズ 第16戦「INDY JAPAN 300mile」(以下、インディジャパン)に出場する日本人ドライバーの壮行会が開催された。壮行会には、今シーズンのインディカー・シリーズにフルエントリーしている武藤英紀(Newman/Haas Racing)と佐藤琢磨(KV Racing Technology)に加え、急きょスポット参戦が決まったロジャー安川(Conquest Racing)がゲストとして登場。3人は母国レースでの健闘を誓い合った。

会場となったHondaウエルカムプラザ青山(東京都港区)には朝早くから大勢のファンが詰めかけ、2010年の同会場でのイベントとしては最多となる330人が着席。ドライバーたちが姿を見せる前から会場内は熱気に包まれていた。先週末にアメリカ・ケンタッキー州でのレースを戦った武藤と佐藤は、つい先日帰国したばかり。日本のファンの前に彼らが笑顔で登場し、元気な姿を見せると、会場は大きな拍手と歓声が沸き起こった。

ステージ上でドライバー2人は今シーズンの戦いぶりを振り返り、いよいよ来週末に迫った日本でのレースにかける熱い意気込みを述べた。佐藤と武藤はレーシングカート時代からの付き合いで気心の知れている仲とあって、トークショーはとても和やかな雰囲気で、実にテンポよく進んだ。武藤は在籍する名門チーム、Newman/Haas Racingの印象や、そのチームが用意するマシンの特徴などについても話し、佐藤は今年から走らせているインディカーのドライビングを深く解説、その難しさと面白さなどについても語った。また、お互いの人物評、今年のレースの裏話、アメリカのレーシングチームやクルーについて、さらにはアメリカでの生活など、さまざまな話題について、本音のトークを展開。それは予定の時間を越え、1時間以上も続いた。会場に陣取ったファンは、普段はなかなか聞くことのできないドライバーたちの話を、時の経つのも忘れて熱心に聞き入っていた。

そして、インディジャパン開催目前にスポット参戦が決定した安川が、サプライズゲストとしてステージへと登場。会場のファンに大きな拍手で迎えられた。安川は日本人ドライバーとしては最多となる6回目のインディジャパン出場となる。

トークショーのあとには、3人のインディカー・ドライバーが提供したプレゼントの抽選会、記念撮影会、握手会も行われ、壮行会は大盛況のうちに幕を閉じた。会場にみなぎっていた熱気から、今年のインディジャパンに対する注目度の高さ、ドライバーの活躍への期待が強く感じられた。

2010年のINDY JAPAN 300mileは、9月17日〜19日の3日間にわたってツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催される。全長1.5マイル(=約2.4km)のコースを200周して争われる決勝レースは、19日(日)に行われる。

武藤英紀 (Newman/Haas Racing)「インディジャパンには過去2年出場していますが、まだ納得のいくレースができていません。昨年は予選で大きなアクシデントを起こし、決勝への出場が危ぶまれるほどのコンディションでしたが、ファンの応援を受け、苦しい戦いの中でゴールまで走り切ることができました。今年も大勢のファンに応援をしてもらえますから、何としてでもいい走りをしたいと思っています。3年目の挑戦となりますが、応援をよろしくお願いします」

佐藤琢磨 (KV Racing Technology) 「今日、こうしてすばらしい形でインディジャパンへ送り出してもらいました。この3人でレースをするのもすごく楽しみにしていますし、日本のファンの前でレースができるのも本当に楽しみです。今年はまだ納得できるレースができていませんが、ここまでのレースで本当にたくさんのことを勉強し、吸収してきました。集大成として、インディジャパンは最高の走りを目指してがんばりたいと思います」

ロジャー安川 (Conquest Racing) 「かなり土壇場で出場が決まりましたが、Conquest Racingはすばらしいマシンを用意してくれると思いますので、今からレースが楽しみです。ぶっつけ本番での出場とはなりますが、私はこのような出場の仕方には慣れています。昨年のインディジャパンは悔しいレース内容、そして結果となりました。今年は昨年のリベンジをするためにも、全力でがんばります。ぜひ、応援をよろしくお願いします」