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INSIGHT PRIME STORIES

#08:1/21(月)-24(木)“建築”で人々の暮らしを変えるマイスター
成瀬・猪熊建築設計事務所代表の成瀬友梨さんに迫る!

2019年1月21日(月)
●マイスター:成瀬友梨(成瀬・猪熊建築設計事務所代表、一級建築士)

サッシャ: ものづくりの本質を探究するマイスター、より上質な仕上がりを目指す
クリエイティブの現場に迫る「INSIGHT PRIME STORIES」
今週は建築で人々の暮らしを変えるマイスター、
成瀬・猪熊建築設計事務所の代表で一級建築士の
成瀬友梨さんにお話を伺います。おはようございます。

さて今回は成瀬さんお迎えして「建築」をテーマに、
建物を設計・デザインするという仕事へのこだわりなどについて
4日間に渡ってお話を伺っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

まず簡単にプロフィールをご紹介すると、お生まれは愛知県。
東京大学工学部建築学科を卒業。いわゆる「リケジョ」出身ということで、
その後、東京大学大学院の博士課程を単位取得、退学。
そして同年に大学の同級生だった猪熊純さんと共に、今の設計事務所を設立されました。
以後、キュープラザ二子玉川や高尾山スミカなど、
多くの作品を手がけていらっしゃいます。
ちょうど世の中は昨日センター試験が終わったところですが、
成瀬さんは、東大そして東大大学院のご出身ですね。
もともと建築が好きで、東大を受験されたんですか?

成瀬: 実は違うんです。
元々母がアートが好きで、子供の頃から美術館によく連れて行ってもらっていたので、
絵を書いたりとか、ものを作るのは大好きだったんですけど、
実家にいる頃は建築家にお会いすることもなかったので、
そういう職業があるというイメージもありませんでした。
東大の場合は工学部のくくりで入学ができるので、
その中で何に進もうかなと思っていたとき、仲のいい先輩から、
建築学科という面白い学科があるので一度見に行かないか?と声をかけて頂いて、
それで見に行ったときに、模型を作って単位がもらえるなんて良いな…!と
すごく面白く感じて、そこから段々のめり込んでいきました。

サッシャ: 東大の授業では、実際に建築をやり始めて
多くの有名な方から教わったりご師事されたそうですね。

成瀬: 私たちが本当にラッキーだったのは、
世界で活躍する安藤忠雄先生が教授でいらっしゃったので、
本当に直接講義を受けたり、設計の指導を受けたりすることができました。
さらにゲストでは伊東豊雄先生とか、妹島和世さんとか、内藤廣さんとか、
本当に名立たる建築家の方達がいらっしゃったので、
今思えば、貴重な経験をさせて頂いたんだなと風に思ってますね。

サッシャ: 素晴らしい先生方がいらっしゃったんですね。すごい!
そんなみなさんが教えることは普通の授業とは違うような気がしますが、
いま思い出すと印象的な授業や内容はありますか?

成瀬: いやそれが意外と授業だと、お前この手すりじゃ、落ちるだろ!とか。
この廊下の幅で本当にいいと思ってるの?みたいな
細やかな寸法の話をしていただいたのが衝撃的で、
学生の図面のそういうところ見てるんだー!と驚きました。

サッシャ: ちゃんと基礎にこだわるんですね。

成瀬: そうなんですよね。
やっぱりそこを抑えてからのクリエイティブっていうか、
もう、そのベースはちゃんとやって、その先でしょ
というのを教えていただいたような気がして、びっくりしましたね。

サッシャ: すごいですね。
ちなみ建築界では、学生時代は学校だけで勉強するんですか?
例えばインターンをしたり、設計事務所で学んだり、そういうこともあるんですか?

成瀬: 人によって様々ではあるんですけれども、
私はいろんな設計事務所でアルバイトをさせて頂いて、その経験は勉強になりましたね。

サッシャ: 例えば喫茶店でバイトするとかだとイメージが湧きますけど、
建築事務所のバイトって具体的に何をするんですか?

成瀬: 基本的に私がやっていたのは、スタッフの方が作った模型にして、
それをボスとの打ち合わせに出す準備を手伝う、ということをしていました。
やっぱり事務所でやる模型の精度と大学で自分が作る模型の精度は、
全然違って下手くそなんですよね。
それをスタッフの先輩が教えてくれて、これじゃあ見せられないからやり直してとか、ここは高さが知りたいんだから丁寧に作ってくれないと意味無いんだけど、
みたいなことを教えていただいたりしました。

サッシャ: まさに、実践的な授業っていう感じですね。

成瀬: そうですね。
図面とかはまだ作るスピードが全然追いつかなくてお手伝いにならなかったので、
私は模型をやっていたんですけど、おかげで模型を作るスピードが
2倍ぐらいになったんじゃないかしら、というぐらい早くはなりました。

サッシャ: やっぱり早めにプロの現場を学んだことは、後になって役に立っていますか?

成瀬: そうですね、やっぱり授業では実際の利用者さんと会うこともないですし、
ただ自分のやりたいようにやってる側面が大きいと思うんですけど、
お仕事されてる方達の場合は、クライアントさんに対してどういう案を作って
どれが自分が一番いいと思っていて、というのをどういう方法で示したらいいのか?
みたいな、人への説明の仕方も重要になってきます。
そして建築に限らずですが、クリエーションってやっぱりギフトだと思うので、
その人を楽しませるとか、喜ばせるとか、びっくりさせるみたいな部分が大切。
そういうところを見据えて皆さんが真剣にお仕事されている姿を
見ることができたのは大きかったなぁと思います。

サッシャ: その当時は建築でこうしたい!という夢はもう強く持たれていたんですか?

成瀬: 自分のデザインで物を作っていきたい、という思いはすごく強かったと思います。
ただそのときは、自分の作りたいものを作りたいという考えで、
もう少し独りよがりだったな、といま振り返ると思います。
それがクライアントさんとフィットすればもちろんベストだし、
その人をちょっと喜ばせる、とかはあるんですけど、
私が作ったもので、その先の社会がどうなるかとか、
未来がどうなるかという視点までは無かったですね。
それに比べると、今はもう少し仕事って社会との自分の接点だと思うので、
ただ物を作りたいってよりは、それを作ったことによってどういう社会が実現するのか、
幸せな社会が実現するようにしたいなという意識が強くなってきたとは感じています。

サッシャ: 明日は成瀬さんのお仕事仲間のインタビューも交えて
お届けしたいと思いますので、明日もまたよろしくお願いします。

2019年1月22日(火)
●マイスター: 成瀬友梨(成瀬・猪熊建築設計事務所の代表)
●コメントゲスト:猪熊純(成瀬・猪熊建築設計事務所の共同設立者)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る
『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は・・・“建築”で人々の暮らしを変えるマイスター、
成瀬・猪熊建築設計事務所の代表で一級建築士の成瀬友梨さんにお話を伺っています。
今日もよろしくお願いします。

成瀬: よろしくお願いします。

サッシャ: 今週は、成瀬さんをお迎えして「建築」をテーマに、
“建物を設計・デザインする”というお仕事へのこだわりなどについて伺っているんですが、
今日のキーワードは「パートナー」です。
成瀬さん実は共同設立者がいるということですが、なぜでしょうか?

成瀬: 共同設立者の猪熊とはもともと大学の同級生でした。
学生のときって、建築の設計のテーマが与えられて学生が仮想の案を作って、
それを建築家の方達が審査するコンペがあって、みんな腕試しで出品するんですね。
それに猪熊と私は一緒によく出していて、割と我々の案が賞に入ることが多かったんです。
打率が良かったので、一緒に将来やれたら良いかもねみたいな話はちょこちょこしていて、
いざ猪熊が独立するときに、本当に一緒にやるのもアリかもねということで
とりあえずやってみようか。と始めたのがきっかけです。

サッシャ: お互い補完できるものがあるんですね。

成瀬: そうですね。私からすると猪熊はとても緻密で論理的で、
本当に色んな先のことを凄く考えて計算をして、戦略を立てる人です。
私は直感的にそれは嫌!コレは良い!を言ってしまうので、性格はだいぶ違います。

サッシャ: 成瀬さんはどちらかというと感覚人間なんですね

成瀬: 考えてるつもりなんですけど、どちらかというと実行派だと思っていて、
ある戦略の中でどうやって話すかとか、誰に先に伝えるかとか、
コミュニケーションの部分を私が担うことが結構あります。
プレゼンテーションなどで喋るときは、一緒に話す内容は決めつつ、
私が説明することが多かったりしますね。

サッシャ: そんなパートナーである猪熊さんに、成瀬さんについて伺って参りました。
ちょっと聞いてみましょう

猪熊: 成瀬・猪熊建築設計事務所の猪熊です。
我々、未来に出来上がるものを、頭の中で想像したり検討したりする仕事なので、
1/1でできる前からきっとこういう場所になるよね、
とお互いに話しながら進めて行くんですが、
そこで目指す大きな方向性をイメージできるのが彼女のすごいところだと思いますね。
僕が細かく積み上げて、「こんなのどうかな?」と言ったものを
「えぇ〜…」と突然言われることもちょこちょこあります(笑)
やっぱり考え方が違う二人がいることは、結果的に
一人の考えで突っ走るものより、いろんな人に理解されやすかったり、
愛されやすいものを作る上ではプラスになってくれたらいいなと思います。
建築はいろんな人が使うものなので、アートのように数割の人にすごく刺さればいいや、
とはいかないというか、たくさんの人の共感を生むものを作るための一つの体制として、
二人でやっていくのはありかなと思っています。
いいものを作り続けたいのはもちろんですが、
二人ともチャレンジが無くなってしまうと面白くなくなってしまうタイプなので、

今までやったことのないジャンルの建築や、今後、
海外にポジティブにどんどん出ていきたい、というようなことはよく考えています。

サッシャ: 成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立者一級建築士の猪熊純さんの
インタビューコメントをお聞きいただきました。いかがだったでしょうか。

成瀬: 良いこと言って頂いてありがとうございます。
でも本当に私は事務所で「今それ言う?」ってよく言われますね。

サッシャ: さっきもおっしゃってましたね。

成瀬: みんなが検討したものを通りすがって「えー?」とかって言っちゃうので、
よく怒られてますけど、例えば二人いて、
そのどちらかがもう一方の意見に納得できないということは、
他にも納得できない人がたくさんいるということなので、
その二人が、スタッフも含めて「良いね」と思えるものを作った方が、
世の中に対して共感してもらえるものが出来るんじゃないかなという思いはありますね。

サッシャ: とはいえ、モノを作ることやクリエイティブとは、
答えのないものといってもいいと思うんですね。
ぶつかり合って、意見が全くあわない!みたいなときってないんですか?

成瀬: ありますね。
そういうときはスタッフが引いてます。「早く決めてくれよ」みたいなときもある。(笑)
でも基本はとことん話して納得するまで議論するようにはしています。

サッシャ: じゃあ逆に、猪熊さんと共有してる部分はどこなんですか?

成瀬: やっぱり、人を幸せにするものを作りたい。とか、
未来をいい意味で変えるようなものを作りたい。とか、
そういった思いが共通してるんだと思います。
アーティスティックな自分のクリエイションを作るっていうよりは、
もう少し社会に対してどういう仕事をしていきたいのかっていう部分。
特に日本人は、人との距離感というのが我慢してるのか、
他人に対して厳しかったりする部分があって、その感じをもう少し和らげたいというか、
そこで建築がやれることはいっぱいあるのかなって思っているので、
同じところに彼も課題意識を持っているので、その辺りが共通しているのが大きいのかな。

サッシャ: さらに先ほど、海外にも積極的にと仰っていましたが、
コレはさらに価値観の違う人たちとの融合ですよね。

成瀬: そうですね。
いま実は韓国でお仕事してるんですけど、やっぱり日本だけじゃなくて
色んな国の方と関わっていきたいというのが単純にあります。
あとはスタッフにとっても、ずっと日本で仕事してるよりは、色んな国に行って、
色んな経験を積めることはすごく価値があるし、
より新しい経験を提供できたらなっていう思いもありますね。

サッシャ: なるほど。明日は、建築家さんに設計やデザインを依頼する
クライアントさんとの関係をキーワードにお話を伺います。
成瀬さん、明日もよろしくお願いします

成瀬: はい。よろしくお願いします。

2019年1月23日(水)
●マイスター:成瀬友梨(成瀬・猪熊建築設計事務所 代表・一級建築士)
●コメントゲスト:河田亮一(「みしま未来研究所」事業主・加和太建設株式会社 社長)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は建築で人々の暮らしを変えるマイスター、
成瀬・猪熊建築設計事務所の代表で、一級建築士の成瀬友梨さんにお話を伺っています。
今日もよろしくお願いいたします。

成瀬: はい、よろしくお願いします。

サッシャ: 今週は、成瀬さんをお迎えして「建築」をテーマに、
“建物を設計・デザインする”という仕事へのこだわりについて、
4日間にわたってお話を伺っているんですが、今日のキーワードは「クライアント」。

まず建築のお仕事は依頼で来るのか、コンペなのか、
建築士っていうのはどのように仕事を請け負うんですか?

成瀬: 色々なケースがありますね。
コンペの中にも、資格があれば誰でも出せるオープンなもの、
4~5社が選定された会社同士が戦う指名コンペがあります。
また雑誌やウェブサイトを見て指名していただける場合もありますし、
我々の事務所が受けるのはご指名でお仕事いただくケースと、指名のコンペの二つですね。
オープンなものよりは指名のコンペをやるケースが結構多いです。

サッシャ: 一般の個人住宅とかも受けるんですか?
例えば僕が「成瀬さんお願いします」って言ったら?

成瀬: はい、いま個人の住宅も進めているものがあります。

サッシャ: そうなんですね。
建築のお仕事はクライアントによって様々ですよね。
建物を建ててくださいという人から、具体的にこういうところまで作ってほしい、
という細かな部分まで一緒に作り上げていく部分が大きいと思うんですけど、いかがですか?

成瀬: 私たちの事務所は、プロジェクトを組み立てる部分からお仕事いただくケースが多くて、
というのはキャリアの最初の頃、あまり世の中になかったような
施設というか用途の建物、建築を担当した経験がありました。
例えば渋谷にある「HUBcafe Tokyo」っていうカフェは
中にレーザーカッターがあって、ものづくりとコーヒーを楽しめる施設なんですけど、
類似の施設があまりなくて、何を機能として入れたらいいんでしょう、とか
その機能はどれぐらいの割合で作った方がいいですね、とかも含めて一緒に考えています。
なので設計に入る前段階を受けているケースが多く、
それは割とうちの事務所の特徴的な部分かなとは思います。

サッシャ: ちょっとコンサルトな感じもありますね。
今回、成瀬さんの事務所が企画設計に携わりました、
静岡県三島市の「みしま未来研究所」というプロジェクトの事業主であり、
成瀬さんにとってのクライアント、加和太建設株式会社の社長・河田亮一さんに
なぜ今回のお仕事に成瀬さんを選んだのか、
お仕事の魅力について伺いましたので、一緒にお聞きください。

河田: 静岡県三島市で、建設会社 加和太建設・代表取締役の河田と申します。
今回、成瀬さんとご一緒させていただいた「みしま未来研究所」というプロジェクトは、
古い幼稚園をリノベーションして様々な機能を盛り込んだ施設となりました。
1つは、Co-Working Space。2つ目はキッチン付きの多目的スペース。
3つ目はカフェ&バー、そして4つ目が高校生の部室、そして5つ目がギャラリーです。
この5つの機能を盛り込んで、地域の人たちが様々な利用をして街を盛り上げていく、
そしてその運営自体を通して、地域の未来を作る人たちが育つ場所、
ということを目的に掲げたプロジェクトです。
このプロジェクトを2年くらいかけて一緒に取り組んできたんですけれども、
成瀬さんと一緒にやって本当に良かったなと思っています。
作っていくプロセスの中で、一緒になってどういう場にしていきたいか考えていく、
そこの考えていくためのアイディアとか手法をしっかりお持ちだったり、
そこに対してものすごく向き合ってくれたっていうところが
まず成瀬さんにお願いしてよかったなと感じます。
我々のプロジェクトは、20人くらいのメンバーと一緒に2年間やってきたんですね。
年齢やバックグラウンドもバラバラですが、
本当にその一人一人と向き合ってやってくれたんですよ。
一人一人と向き合っていくって、本当は面倒だと思うんですね。
でもそこを大切にしながらモノを作っていくということを選択している、
その根源にあるものは何か、より知ってみたくなったっていうのはありますね。

サッシャ: 成瀬さん、いかがでしたか。

成瀬: そう言っていただけて嬉しいです。
すごく社会的な価値のあるプロジェクトに関わらせていただいたと私たちも思っています。先ほど仰っていた20人ぐらいのメンバーとは、
街を盛り上げていこうという活動している NPO のメンバーの皆さんです。
皆さんこういう場を作るのが初めてだということで、
もう全然何やったらいいかわからないけども、街を良くしたいって思いが
ものすごく強くて、やっぱり街ってもちろん風景、景観、自然、も大事ですが、
やっぱりいい人がいないと全然魅力がないじゃないですか。
こんな素敵な人たちがいる街だったらきっともっといい街になるなっていうと思って、
何か私たちができることがあればお手伝いしたいなとやってきました。
みんなで議論を戦わせたおかげで、いまは本当に結束が強まっています。
先日オープンしたのですが、すごく皆さん生き生きと自分のやりたいこともやっているし、
街の人もどんどん巻き込んでいるし、すごくいい流れができているので、
私たちはその人たちの舞台を設計したというか、背景になれたと思っています。

サッシャ: それと先ほど、河田さんが「一人一人の話をそこまで向き合ってくれるっていうのは、
本当に尊敬する」とお話しされていましたが、
成瀬さんの、建築家としてクライアントとの向き合い方はあるんですか?

成瀬: やっぱりプロジェクトの最初の段階で信頼関係をどういう風に築くか、
というのは大事だと思っています。
建築って長いプロジェクトになるので、やっぱりすごく進みがいいときもあれば、
何かうまく進まないことも続いたりするときに、
このチームだったら大丈夫と思える関係性を作っていく。
そこに焦らないというか、信頼関係を上手に作る事っていうのは大事かなと思います。
その人たちと一緒に話して情報ももらって、そこで違う視点をちょっと入れることでしか、新しいものやそこにしかないものはできないと思っているので、
そういう作り方は新しい建築の作り方かなとは思いますね。

サッシャ: なるほど。
さあ明日のキーワードは「未来の暮らしをつくる建築家」。
なんと愛弟子さんからもお話を伺います。成瀬さん、明日もよろしくお願いいたします。

成瀬: よろしくお願いします。

2019年1月24日(木)
●マイスター:成瀬友梨(成瀬・猪熊建築設計事務所の代表、一級建築士)
●コメントゲスト:金田未来(建築家)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る
『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は“建築”で人々の暮らしを変えるマイスター、
成瀬・猪熊建築設計事務所の代表で一級建築士の成瀬友梨さんにお話を伺っています。
よろしくお願いいたします。

成瀬: よろしくお願いします。

サッシャ: 今週は建築をテーマに建物を設計、デザインするという仕事への
こだわりについて4日間に渡ってお話伺っているんですが
最終日の今日、キーワードは「未来の暮らしを作る建築家」。
今どれほどのスタッフを抱えていらっしゃるんですか?

成瀬: 今8人スタッフがいます。

サッシャ: 当然その中には独立をするという卵たちもいるってことですか?

成瀬: そうですね。はい

サッシャ: 人を採用するときのポイントはありますか?

成瀬: 一つは、建築が好きであってほしいです。
また、事務所の中だけじゃなくてクライアントさんや現場の方と
コミュニケーションをとることが大事な仕事なので、
コミュニケーション能力は大事にしていますね。
大きなお金を動かす仕事なので、お金を出す方からも期待を受けてやっていることは
経験に関係なくわかってほしい部分なので、責任感も大事だなと思います。

サッシャ: そこで過去に成瀬さんの事務所に所属し、現在は独立された可愛い愛弟子、
建築家の金田未来さんに、成瀬さんとの出会いと成瀬さんの元で学んだことなど
色々とお話を伺いましたので、お聞きください!

金田: 成瀬さんのところで働くことになったきっかけは、大学院を卒業した後に、
成瀬・猪熊事務所の新しいプロジェクトが面白そうだったからです。
実はJ-WAVEで紹介していたプロジェクトだったんですが、
『陸カフェ』という陸前高田にコミュニティカフェを作るプロジェクトをやっていて、
知り合いからの紹介もありつつ「あ、この間の人だ!」みたいな、
そんな縁があってお世話になりました。
たぶん成瀬さんにお会いしたことがある人や、
メディアで話しているのをみたことがある人はわかると思うんですが、
話していてすごく気持ちのいい人で、多分私が自宅を作ろうと思って、
どこの事務所の人と作ろうかなってときに成瀬さんと話すと、
「あ、この人きっと、よくわからないけど、なにかいいものを作ってくれそう!」
と思わせてくれるパワーがある人で、そういうところは羨ましいし、魅力的です。
施主さんの思いをどのようにしたら実現できるか、ということを第一に考えて、
かつその中で新しいことができないか、施主さんの要望に毎回親身に答えているがゆえに
出てくる、毎回違うデザイン手法が魅力かなと思います。
女性の建築家って、メディアに名前が出てくるような人って本当に一握りなので、
今後どうなっていくんだろうと不安なところもあるので、子供も出産されて、
前よりも働く時間も制限されライフスタイルが変わっている中で、
どうにかやりくりしてやっている感があるので、そういうところを見ながら学んで、
良き先輩として背中を見ています。

サッシャ: 過去に成瀬さんの事務所に所属し、現在独立されております、
愛弟子の金田未来さんのインタビュー、お聞きいただきましたけどいかがですか?

成瀬: これは泣けますね。
あんまり自分のことをスタッフに言ってもらう機会はほぼなくて
実際どう思われているのかなっていつも思っているので、
そういう風にいつも仕事しながら見ててくれるんだなって涙が出そうになりました。

サッシャ: 金田さんもおっしゃっていましたけど、お子さんを育てながら建築家をされている、
自分の先を行ってくれている、ロールモデルになっているようですよ。

成瀬: ロールモデルっていうほどうまく行ってなくてですね。毎日めちゃくちゃ。
子供が4歳で怪獣みたいなので、そういう子供との生活も
やっぱり建築を考えていくときにいい経験になるというか
今までは親戚にも小さい子供がいなかったので、
例えば公共の場を考えたときも、ベビーカー押してるときの気持ちとか
赤ちゃんを抱っこしている人の気持ちとかってやっぱり理解できていませんでした。
また車椅子やお年寄りの方に対しても全然考え方が変わってきて、
それは子供がくれた視点というかそれを活かしていかないとなって思っています。

サッシャ: 建築家を目指している方にアドバイスはありますか?

成瀬: 建築を目指している人だったら、やっぱり経験が大事だと思うんですね。
だからどれだけ良い建築を見たか、体験をしたか、というのが直結してくるので
私のように建築を仕事にしている人は旅行好きが多いです。
なんとなくSNSとかWEBで知ったつもりになってしまいますが、
だけどやっぱりそこには音があったり、人が動いていたり、
温度や風、匂いとか全然違うんですよね。
だから豊かな体験をたくさんしていくことがすごく大事だと思うので出かけましょう。
旅行に行きましょう。

サッシャ: 新しい視野を発見すると!
『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週のマイスターは、“建築”で人々の暮らしを変えるマイスター、
成瀬・猪熊建築設計事務所の代表で一級建築士の成瀬友梨さんでした。
ありがとうございました!

成瀬: ありがとうございました。

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