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INSIGHT PRIME STORIES

#02:12/10(月)-13(木)「PASS THE BATON」代表・遠山正道さんの
"モノ・ギフト"へのこだわりに迫る!

2018年12月10日(月)
●マイスター:遠山正道(セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」代表)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は、眠っていたモノに新たな価値を創造するマイスター、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」の代表遠山正道さんにお話を伺います。おはようございます。

遠山: おはようございます。

サッシャ: クリスマス、お歳暮シーズンということで、今回はモノ、ギフトをテーマに遠山さんが考える、ギフトのこだわり、物の価値、いいモノの条件などについて4日間に渡ってお話伺っていきたいと思います。

まずは、改めて、遠山さん、ご存知の方も多いと思いますが、プロフィールをご紹介させていただきますと、ご出身は慶應大学なんですが、卒業したのち、最初は三菱商事に入社されたんですね。

その後、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社へ出向、そこでスープ専門店の「Soup Stock Tokyo」をオープンされました。これが実は三菱商事初の社内ベンチャーだったのですね。
その後、独立して代表取締役社長に就任し、「Soup Stock Tokyo」のほかセレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」、ネクタイブランド「giraffe」、ファミリーレストラン「100本のスプーン」など、今では様々な事業を展開されています。
そんなスープを扱う専門店からスタートした、遠山さんの会社が、モノを扱うセレクトショップ「PASS THE BATON」をオープンさせたきっかけというもの、改めて伺えますか?

遠山: ちょうどリーマンショックの後だったんですよ。
だから、今更ツルツルピカピカの物をたくさん作って、在庫持って余らせてって気分になれなくて、物々交換じゃ商売にならないし、質屋って金融業かなとか色々考えた後、リサイクル面白そうだな、と思いつきました。
丸の内の真ん中ということだと、東京、日本の真ん中。
そこで、リサイクルショップっていうのも、ちょっとシャレが効いてていいかなと思いました。

サッシャ: コンセプトが「NEW RECYCLE」、改めてNEW RECYCLEとは、何が「NEW」なのでしょうか?詳しく教えていただけますか?

遠山: 「セカンドハンド」って、ただの古いダメなものっていうことや「中古」っていうことだけじゃないんです。
もともと私自身、下手なハイブランドを買うよりも一点モノの古着を買うことが好きでした。
海外旅行、例えばロンドンとかに行っても、古着屋に行くのがやっぱり好きなのですが、古着ってプレゼントやお土産になりにくいじゃないですか。

骨董とかもそうなんですが、実は私が仲人をやった夫婦に骨董屋さんで大きな染付けの器をプレゼントしようと思ったんですね。
そしたら、骨董屋さんでは、新聞紙でくるんでコンビニの袋にガサッと入れて渡されるんですよ。

サッシャ: 上等品にはならないですね・・。

遠山: かといって自分がラッピングしてっていうのもちょっと恥ずかしいし、どうしたらいいかなと思いを張り巡らせていました。
そのときの思いがアイデアのきっかけでもあって、他人からしてみると、この骨董をプレゼントにしたとき、立派なものなのか、ただの古いものなのか、価値がよくわからない。
だから値段だけじゃない価値を定めてあげるっていうのかな。
古着も骨董のように、今までプレゼントになる機会がなかったものに光を当ててあげたい、機会を与えてあげたいと思ったのが最初の頃の初動ですかね。

サッシャ: そうやって贈れるモノ、でも誰かの手を渡ったモノ、ということになるわけですよね。
その「PASS THE BATON」だから、まさにバトンを渡すということになりますが、NEWリサイクルというコンセプト、さらにその中に3つの細かいテーマがあるということで伺っていきたいと思います。
その3つのコンセプト。
「RECYCLE」、「REMAKE」、「RELIGHT」この「PASS THE BATON」セカンドハンドのものが、むしろ唯一無二のギフトになりうるというお考えをお持ちだということは、先ほど、前半の部分でも分かりましたけど良いギフト、魅力的なギフト。遠山さんからすると、良いギフト、魅力的なギフトとは何でしょうか。

遠山: 「一点モノ」ということだと思っています。
贈る相手の顔と、その一個一個の品々、その両方想いを寄せながら、そこに結びついたモノを選ぶ楽しさと、渡した時のそれが結びついた時の喜び、みたいなものでしょうかね。
そうすると、本当に一点モノっていう価値。
だから値段の高い低いとか、高級であるとか、ガラクタであるっていうことではなくて、むしろ、ガラクタみたいなものも実はあるんですけど、そういったようなことも含めて、価値が出てくる。
そして、今リサイクルっていうところでいうと、誰かが持っていたものなので、その人のストーリー、モノにまつわるストーリーのようなものがあってそのストーリーごとお渡しすると、物がまた違って見えるとか。
そういうことってあるんですね。
例えば、ある人が一級建築士の試験のときに実技試験で持ち込む図面台っていうものがあるらしいんですよ。
これで一発で一級建築士が通った図面台というものが出品されていて、それは、なんと縁起物として出されているんですよ。

サッシャ: 一発で受かる台、ということですね!

遠山: そうそう。「縁起の良い図面台です。」って、出品されています。

サッシャ: 合格率100%図面台ということですね!
そうすると、何気ないものにお値段とはまた別な価値がつくんですね。

遠山: そうですね。図面台なんて、普通、建築士を志す人以外は関係ないけど、でも今のような話を聞いていてみると、じゃあ、なんか自分は図面は引かないけどなんか別の用途でも使えるなぁ、とか幅も広がってくるんだと思います。

サッシャ: 幸運が欲しいという時になんとなく、グッズとして家に置いておくことも考えられるかもしれませんしね。
なるほど、違うまた価値が生まれてくると。
確かにギフトって、人に贈るときに、その人のこと考える時間っていうのがその人のことを考える時間っていうのが、こちらとしても面白かったり、想いを馳せたりとか。
そういう時間もなんか、貴重だったりしますよね。

遠山: ほんと、むしろその辺が楽しいですよね。
思いを馳せながらいろいろ探してる時間が、もうそれこそがギフトなんじゃないでしょうかね。

サッシャ: いいですね。確かに「PASS THE BATON」に行けば、普段ギフトに悩んでいる方も唯一無二のものが見つかるというところですね。
「PASS THE BATON」が掲げるテーマ「RECYCLE」、「REMAKE」、「RELIGHT」
明日以降、3日間一つずつ掘り下げて伺っていきたいと思いますので、明日は「RECYCLE」をキーワードに、遠山さんのお仕事仲間へのインタビューなど交えて、お届けします。明日も遠山さん、よろしくお願いします。

2018年12月11日(火)
●マイスター:遠山正道(セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」代表)
●コメントゲスト:平林奈緒美(アートディレクター)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は、眠っていたモノに新たな価値を創造するマイスター、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」の代表 遠山正道さんにお話を伺っています。おはようございます。

遠山: おはようございます。

サッシャ: クリスマス、お歳暮シーズンということで、今回はモノ、ギフトをテーマに遠山さんが考える、ギフトへのこだわり、物の価値、いいモノの条件などについて4日間に渡ってお話伺っているんですが、昨日は「PASS THE BATON」では、「NEW RECYCLE」というコンセプトのもと、というところで、そもそもの「PASS THE BATON」って何?っていうお話を聞いたんですが、そこには「RECYCLE」、「REMAKE」、「RELIGHT」という3つのテーマがある、というところまで掘り下げました。
今日からは、その3つのテーマを一つずつ深くいきたいと思うんですが、まずは「RECYCLE」、PASS THE BATON流のRECYCLEとは、どういう考えなんでしょう?

遠山: いわゆるセカンドハンドのものなんですけど、そもそも、モノにストーリーがあるので、そういうものを大事にしていこうねと。
出品していただく方も、たぶん「PASS THE BATON」を分けて使っていただいてると思うんです。
手軽なものは協会のバザーに出したりとか、これ本当は持っておきたいけど、太っちゃってサイズが合わないとか、そういうこだわりやストーリーがあるようなものを出品していただくケースが多いと思うんですね。

サッシャ: この一品!というようなものってことですね。

遠山: 大事にしているものを出していただけるんじゃないかと思います。

サッシャ: そういう、だからこそ探す側の立場から言っても、魅力的なものが多いということですね。

今回「PASS THE BATON」に私物を出品している、アートディレクターの平林奈緒美さんに実は事前にお話伺ってきました。
サカナクションのアートワークや、ユナイテッドアローズのカタログデザインなどを手がけている、まさにセンスの塊の平林さん。
リサイクルアイテムの魅力、そして物選びや、ギフトのこだわりについて伺いました。
遠山さんも一緒に、ぜひ聞いてみましょう。

平林:アートディレクターの平林奈緒美です。
私の物選びのこだわりは、迷ったら買うってことです。
すごく気に入ったものは必ず同じものを3つ買います。
なぜかというと、すごく気に入っているので予備が必要で、その予備を下すには、その予備がいないとダメなので必ず3つ買うということですかね。
そもそも割と思い入れがあって、モノはなんでも買うタイプなので、飽きちゃったりとか、使わなくなったりとか、余ったりしても、ちょっと捨てることができなくて、それはずっととっておいたんですけども、海外と違って日本はそういうの売るシステムが全然なく、かといってあの、いわゆるオークションサイトみたいなもので、誰にでも買ってもらえればいい、みたいなこととではなくて、それでずっと物が溜まっていっちゃったんですけど、そういう時に「PASS THE BATON」からお声がけいただいて、あ、いいなと思って出すことに決めました。
リサイクル品の魅力は、それが人から人へっていうことももちろんですが、その他にもあると思っています。
例えば、私が持っている、単純に普通の看板なんですけど、実はイギリスのキングスクロスという駅に付いていた、トイレの看板なんです。
それは多分もう100年近くそこで使われて、古くなって、なんらかの理由で外されたものが日本に来て、私のところに来ています。
そういう、誰かが使ったいうより、役目が終わったけど、なんとなく捨てられずに全然違うところに来たものは、やっぱりちょっと普通の新品のもの買うのとは違う気持ちになりますね。

サッシャ: 今日は「PASS THE BATON」のテーマの一つである「RECYCLE」にスポットを当てていますが、ええ、先程は、PASS THE BATONにご自身の私物も出品しています。
アートディレクターの平林奈緒美さんにお話を伺いました。
遠山さん、お話を伺ってどうでしたか?

遠山: すごいですね!
とにかく平林さん自身が特別すぎる方なんですけど、アートディレクターとしてのこだわりっていうんでしょうかね。
今の話を聴いて、3つ買うところとか、アート業界やデザイン業界の方々ってすごいなあとリスペクトしました。

サッシャ: 予備のための予備が必要だからっていうもう、すごい話ですね。

遠山: それでいて、事務所とかお家にお邪魔したことあるけどすごい綺麗なんですよ。
ものが全然ない感じなんですよね。

サッシャ: どこにおいてあるんでしょうね。倉庫とかあるのかな。

遠山: どうなってるんでしょうね、あるんだろうなぁ・・。

サッシャ: だってキングスクロスって、あの「ハリーポッター」にも出てくる駅ですよね。
それのトイレの看板・・?

遠山: 平林さんイギリス好きなんだろうなぁ。
今回ユニオンジャックのイギリスシリーズみたいなものをドーンと出していただいていたので。

サッシャ: あの「PASS THE BATON」利用している方とか、今みたいに明らかに平林さんのファンであるとか、遠山さんみたいにそういったことがそもそもに趣味である方とかは、もちろん、あんまりハードルが高くないと思うんですけど、普通の人にしてみると、やっぱり、リサイクルものをギフトにするっていうのは、特に1回目の方にとっては、戸惑いがあるかなと思います。

遠山: でも、パッケージや包み、袋も非常に可愛くできているつもりなので、それに商品に小さく札をつけて、出品者の方の顔写真とストーリーが書いてあるので、選んだ時間みたいなことも含めてそこに袋の中に収まっていくので、プレゼントとして安心して利用していただけるかなと思いますけどね。

サッシャ: いざ、じゃ、そういったところでリサイクル品を、贈答しようと思ったときに逆に気をつけるべき点とかってありますか?
遠山さんだったら人にものあげるとき、それがセカンドハンドのものだったら、これだけはしないようにしてるとか。

遠山: 私はどっちかっていうと天邪鬼なので、変なモノを選びたがるところあるんですよね。
それをあんまり押し付けないほうがいいかもね・・。

サッシャ: 自分の思いだけであげちゃうと、あまりにも・・。

遠山: 私があるマネキン屋さんとちょっと別件で付き合った時に、倉庫見にいったら、下半身だけの青いマネキンがあったんですよ。
ちょっとエナメル質で、すごいいいなぁと思って、うちのバイヤーのところに「いや、いいの見つけちゃったよ!」といって送ったんですよ。
でも青い下半身だけのマネキン、困ってたみたいです(笑)
でも、旅立ちました、この間。

サッシャ: やっぱり欲しがる人はいるんですね。
あまりにも自分の想いだけが強くなりすぎないように気をつけないといけないですね。

遠山: しかも、デカすぎる、みたいものはちょっとね。

サッシャ: 相手の顔も思い浮かべながら選べば、そんなに心配することもないかもしれませんね。
また、では明日、2つ目のテーマのところにいきますので、よろしくお願いします。

「INSIGHT PRIME STORIES」
明日は「PASS THE BATON」が掲げるテーマの2つ目
「REMAKE」にスポットを当てます。

2018年12月12日(水)
●マイスター:遠山正道(セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」 代表)
●コメントゲスト:DEAN&DELUCA 商品開発担当 田中大資さん

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は・・・眠っていたものに新たな価値を創造するマイスター、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」の代表 遠山正道さんにお話を伺っています。
遠山さん、今日もよろしくお願いいたします。

遠山: よろしくお願いいたします。

サッシャ: クリスマス・お歳暮シーズンということで、今回、「モノ」「ギフト」をテーマに遠山さんが考えるギフトのこだわり、物の価値、いいものの条件などについて4日間にわたって伺っているんですが、昨日はPASS THE BATONが掲げるテーマ、一つ目の「リサイクル」にスポットを当てましたが、今日は二つ目、「リメイク」にスポットを当ててお話を伺っていきます。
「PASS THE BATON」でのリメイクとは一体何でしょうか。

遠山: 主にその企業活動していく中で、どうしても余ってしまったモノ、あるいはB品。

サッシャ: 本来使えるんだけどちょっとしたことで、正式ルートには通らないもの。

遠山: そうなんです。
それがもったいないねってこともあるんですけど、それをただ持って来るっていうだけではなくて、我々より良くなっていく、だからB品がA品に戻るだけじゃなくて、さらに2.0になるような。
特級品になるつもりで考えてるんですね。

サッシャ: そうやって生まれ変わったモノの魅力とは何でしょうか。

遠山: それも規格品なのに一点モノ的になるところでですね。
例えばパタゴニアさんのトートバッグ。
そのプリントが、持っていると洋服にちょっとインクがすれちゃう可能性があるという理由だけで、6000枚ぐらい倉庫に眠っていたんです。

サッシャ: えー!もったいない!

遠山: そうなんです。もったいないねということで、我々で後染めして、その移染してしまう部分のところに、上にポケットの生地を貼って、その上にもう1回別のデザインのプリントをしたんですね。
すごく素敵なものになったんですけど、その素敵さが何かっていうと、移染しないようにしたところにある種無理やりポケットをつけたので、違和感なんですよ。
普通じゃないよねっていう。

サッシャ: そこにはつかないでしょ、っていうところについてるわけですよね。

遠山: そうです。その上からさらにプリントしているので、
ゼロからじゃこうはならないね、っていうデザインになっているんです。

サッシャ:
元のデザインがあり、それを補うためにつけた。
そこにまたさらにデザインをしてると、プリントしているんですね。

遠山: もちろんわかってやっているんですよ。
どうしても出てくる違和感を活かしながらデザインしている。
それがだから、すごく唯一無二的なる。

サッシャ: そうですよね。あの、今の話の延長で、DEAN&DELUCAでもトートバックで新たなデザインで生まれ変わったものがあるそうですね。

遠山: そうですね。これはもう我々でも大人気で。
ご存知DEAN&DELUCA、当時「ウチはバック屋か」なんて言って代表の横川くんも自虐的になんか言ってましたが、思ったよりすごい売れ行きになって。
それが生地がちょっとほつれて、反物の状態だったかな?
とにかくたくさん余っているというのがあったので、それに我々が上から刺繍をさらにして、要するに刺繍をしたその裏側に刺繍をしてリバーシブルにしたんですね。
そうすると、裏側が表になったりするわけです。
その裏が表という状況が何か面白い。

サッシャ: まさに逆転の発想ですね。
今回はそのDEAN&DELUCAの商品開発を担当する田中大資さんにリメイクアイテムの魅力、DEAN&DELUCAが考えるギフトのこだわりを事前に伺いましたので、遠山さん、一緒に聞きましょう。

遠山:はい。

田中: DEAN&DELUCAの田中大資と申します。
PASS THE BATONさんとは2回お取り組みをさせていただいておりまして、やはり最初は自分たちの商品に刺繍が入っているところのイメージがつかなかったので、どうなるのかなぁという不安があったんですけども、街で実際使っていらっしゃるお客様を見ると、新しい命といいますか、自分たちが愛着を持っている商品にまた新しいPASS THE BATON さんのエッセンスが入って新しいものとして生まれ変わったものを見るのはすごく新鮮で嬉しい気持ちになりました。

リメイクアイテムの魅力は、やはり再生してきた持ち主の気持ちであったりだとか、思いみたいなものを、新しい消費者に繋ぐっていうこと自体に、すごく温もりを感じますし、やはりそうした温もりが詰まっている商品だからこその魅力、個人的にはすごく愛着があって素晴らしいなと思います。

いいギフトに共通していることは、いろんな意味で共感が生まれる、ということはあるのかなっていう風に思っています。
作ってる方の思い、差し上げる方の思い、もらった方の思いであったりとか、そこがパッと繋がるようなものっていうのがやはりギフトとしてはすごく喜ばれるし、例えばうちで人気のあるものでいいますと、ハンパーギフトといいまして、大きいカゴに商品がいっぱい詰め込んで差し上げる、ことをご提案しています。
カゴいっぱいにものが溢れているっていうのは、単純に見た目もすごくハッピーな感じがしますし、もらった人もやっぱりそれだけすごくテンションが上がるので、ギフトの本質といいますか、シンプルだけどお互い幸せだねみたいなところを表していて、カゴを使ってギフトっていうのはすごく人が象徴的なアイテムと思っています。

サッシャ: 今日はPASS THE BATONのテーマの一つであるリメイクにスポットを当てていますが、先ほどはPASS THE BATONとのリメイクコラボトートバッグを販売したDEAN & DELUCAの田中さんにお話を伺いました。
これ例えば、そのデッドストック品をリメイクする際に、PASS THE BATONとして気をつけているポイントとかありますか?

遠山: そうですね、やはりより超えてくって言うんでしょうかね、その2.0じゃないけれども、より良くなっていく、だからB品だからまあこの程度とか、あるいはA品に寄せてくっていうんではなくて、むしろここでしかない、私はアート好きなので、やっぱり一点もの的なこととか、見立ての力みたいなことをちゃんと形にしたものが、これ、みたいな。
あとDEAN &DELUCAのもそうですけど、例えばメモパッド、ロディアさんのメモパットがあるんですけど、それは本国から入ってきた時に日本の規格だとそのマークがちょっと横にずれてるとか、それで日本では販売できない。

サッシャ: えー、それだけでですか?

遠山: それだけで。もうほとんどわかんないんですよ。
それをうちでお預かりして、そこの表紙に木々をデザインした、あのPASS THE BATONの、まぁハトとか、ヤギとかそういうマークを箔で押して、ワンポイントになってるんですね。
そうするともう私なんかは普通のロディアさんのよりも、その箔押しになってるものの方がより素敵だと思うんですね。
でも値段はA品と同じ値段です。

サッシャ: 全く一緒ですか?
一手間加えられているのに同じ値段と。

遠山: はい。むしろそっちの方がいいなっていう。

サッシャ: そうですよね。いやー、このリメイクにもとっても魅力があるということがわかりました。
『INSIGHT PRIME STORIES』、明日はですね、最後のテーマ「リライト」。
再び、明かりとか光という意味での「リライト」ですけれども、どういった意味なのか伺っていきたいと思います。
遠山さん、明日もよろしくお願いします。

遠山: よろしくお願いします。

2018年12月13日(木)
●マイスター:遠山正道(セレクトリサイクルショップ PASS THE BATON代表)
●コメントゲスト:植原亮輔(KIGIアートディレクター、クリエイティブディレクター)

サッシャ: ものづくりの本質を探求するマイスター!
より上質な仕上がりを目指すクリエイティブの現場に迫る『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週は眠っていたものに新たな価値を創造するマイスターセレクトリサイクルショップPASS THE BATONの代表、遠山正道さんにお話を伺っていきます。
よろしくお願いいたします

遠山: よろしくお願いします。

サッシャ: クリスマス、お歳暮シーズンということで今回は物、ギフトをテーマに遠山さんが考えるギフトのこだわり、物の価値、いいものの条件などについて四日間にわたって伺ってまいりました。
今日は最終日ってことでPASS THE BATONには三つのテーマがあって、リサイクルリメイクと来て今日が三つ目のリライトですけどもこのリライト、再びあかりをというこのリライト、どういった意味なんでしょうか?

遠山: 企業とかでですね。古く売れずに残っていたデッドストックとか、売れ残りですよね。
そこに我々なりに光をもう一度当ててステージに乗せるということのリライトなんですね。
一種の見立てみたいなことと、そこに我々がちょっと何かを加えることで、私は魔法かけるなんて言ってるんですが・・・
例えば一つのすごくヒット商品になったのは瀬戸物、いわゆる陶器ですね。
すごく余ってるというで見に行くと、それが倉庫に本当に山積みになってるんです。
探っていると、変な鳳凰の絵や、唐草の模様、金縁のティーカップとかなんですね。
こんなの使わないよなって初めは思ったんですけど、モダンライフな日常にいる中で、そういう過剰な物っていうのに
最近接してなかったなと気づかされました。

サッシャ: どちらかと言うとシンプルデザインですよね。

遠山: 私もそのシンプルなのが好きなんですが、普通に持ってくると合わない。
けれどもそこに魔法をかけるとこれがよりよくなるんじゃないか、そしてそもそもPASS THE BATONの店内がもう時代、
国籍不明でどっかの国の裏路地に迷い込んじゃったようなそんな感覚なんですね。
なのでそのティーカップにお菓子を入れたんですよ。
なぜかと言うとまず蕎麦じょこをなんかうまく販売したいなと思った時に、でもなんかアンティークだと敷居が高いしどうしたらいいかなと、なんとか敷居を下げるためにお菓子をくっつけようと思って・・・

サッシャ: 面白い発想ですね。

遠山: チョコレートを買ってそれに合わせて透明の袋入れてなんかロゴみたいにつけて、これまだオープンする前ですね。うちのスタッフにこれどうって?
1280円でどうかなって。そんなとこから始まったんですね。
あのカップの方が本当の江戸時代のそばじょことかだと高いので、その瀬戸のデッドストックを持ってきたんです。
その金縁や唐草みたいな模様がむしろその現代の感覚にはない、そこにラスクだとかお菓子とロゴマークのパッケージがぱっと入ることで、すごく一つの塊としてユニークのものに仕上がったんですね。

サッシャ: 時代を超えていくと、違和感があるものも、それで当時は時代に乗っかったもののデザインだったわけですから、やっぱりそこにはその時代を超えた魅力というのがリライト品の魅力ですかね。
タイムカプセルのようですね。

遠山: 我々のキーワードは「魔法をかける」。
でもちゃんと魔法かからなかったりするものもあるのですが、その売れ残りのままのものより魅力をマリアージュをさせていくというイメージです。

サッシャ: というわけでそのカップのデザインを担当された、KIGIのアートディレクター・植原亮輔さんに、PASS THE BATONのリライトで新たに生まれ変わったものの魅力、ギフトという視点でのものづくりのこだわりなども伺っております。
遠山さんでは一緒に聞いてください 。

植原:
KIGIのアートディレクター、クリエイティブディレクター 植原亮輔です。
PASS THE BATONの新しいところは、その事業自体の考え方と、出品者が明快だということです。
出品者の持っていたものそのものにまつわるストーリーがきちんとあるということが、公表されていることが面白いと僕は思ったんですね。
あの物を生み出すってことは結局その責任があるんですよね。
その責任って、僕らの中では捨てられたくないというか、大事にとっておいてもらうようなそういうものを作りたいということなので、それも作ることはそれを人にあげるということにも繋がると思うんですよね。
自分の好きなものを相手にあげるという、ギフトの基本じゃないかなと思っているので、デザインをするということは、イコールそれもギフトなんじゃないかなと思ってます。

サッシャ: 今日はPASS THE BATONのテーマの一つであるリライト、再び光を当てるという意味のリライトにスポットを当てていますが、先ほどはPASS THE BATONの創業当初からの人気商品であるラスクセットのデザインなどを担当された、KIGIのアートディレクター植原亮輔さんにお話を伺いました。
遠山さん、もうお付き合い長いと思いますが改めてお話伺ってどうですか?

遠山: そうですね。とにかくうえさんとKIGIとは、そもそもリサイクルっていう普通でいえばしょぼいものとかね。
そういうものをむしろより良くしていくっていうことを最初から作ってたんですね。
なのでロゴマークや包装紙は本当に私も気に入ったものができて、時代国籍不明みたいなのを一つをキーワードにしているので、どこかファンタジーのような世界観もあるのも一緒に作って作ってくれたんですね。

サッシャ: どこか入ることによって非日常を味わえるようなところがあるというわけですね。
一週間、4日間に渡ってお話を伺ってきましたが、物選びそして物づくり、ものをなんというかつないでいく達人でもある遠山さん。
クリスマス、お歳暮のプレゼントをどうしようかなとまだ悩んでらっしゃる方も多いと思います。
何かアドバイスありますか?

遠山: よく世の中的にもモノからコトへって言いますけど、「コト」ってプレゼントしづらい。
けれどもこのPASS THE BATONで言えば、モノなのにコトなんです。
モノということを渡せるのでPASS THE BATONでなくとも、モノにコトを添えて渡してあげるのがいいのかなって思います。
そういった一品がPASS THE BATONの中にも見つかるということですからね。

サッシャ: 是非お悩みの方はまたまたに一度は足を運んでみると異空間に入って、そして今までにないものってあるかもしれませんね。
『INSIGHT PRIME STORIES』。
今週のマイスターはセレクトリサイクルショップ、PASS THE BATON代表 遠山正道さんでした。どうもありがとうございました。

遠山: ありがとうございました。

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