SPECIAL TIE-UP

さまざまな角度からINSIGHTの世界観にフォーカス。
各メディアとのタイアップ企画をご紹介。

自動車ニュースサイト「Response」×「INSIGHT」 第1弾はカーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子氏が
NEWインサイトの魅力を徹底解説。

【Honda インサイト 新型】現実主義の女心を心得た、自由に生きる人生を楽しむためのパートナー

瞳を大きく輝かせた思い出たちが、女性に凛とした強さとしなやかさを生み出すように、時代を切り開いたクルマたちもまた、未来への確信とさらなる希望をもたらしてくれる。

贅沢なアルミボディーのハイブリッド2シーターとして1999年に登場し、低燃費世界一を達成して私たちをアッと驚かせた初代『インサイト』から、もうすぐ20年。価格もキャラクターもフレンドリーになった2代目インサイトの功績もあって、今では街のそこかしこでハイブリッドカーを見かける、誰もが夢に見た世界が広がっている。

そんな時代に生きる私たちが、もっと先を見据えてパートナーにしたいクルマとは? ものごとの本質を見通す「洞察力」、真意を見極める「眼識」を意味する名が与えられた新型インサイトに、その答えが表現されていると感じる。凛と生きる女性にとっても、忘れてはならないこと。つまり周りに流されず、ブレない信念を持っているクルマということではないだろうか。

「自分もこうなりたい」…憧れの感情を抱かせる

堂々として美しいミドルセダンへと進化したインサイトからは、そうした信念に満ちたオーラが香り立っていた。低くワイドなスタンスがダイナミックな躍動感を与えながら、フロントグリルの精緻なつくり込み、先進的なフルLEDヘッドライトの鋭く聡明な眼差しには、ずっと共に走り抜けてくれる誠実さが感じられる。サイドにまわれば、吟味された絶妙なラインと豊かな面が室内への期待感を盛り上げ、ワイドなリアコンビネーションランプを主役としたリアビューは、美しくもグラマラスな立体デザイン。走り去る後ろ姿を、つい追ってしまいそうな余韻に心を掴まれる。

360度どこから見ても隙のない「品格」を印象づける新型インサイトは、まるで女性が女性に惚れるかのように、「自分もこうなりたい」と憧れるような感覚を呼び起こす。そして、早く走らせてその世界に浸ってみたい。そんなパッションが全身を駆け巡った。

優美に咲く花のような空間に身を委ね

指先から吸い寄せられるように心地よい、タッチセンサー式アウタードアハンドルに誘われ、シートに身を預けるとそこは優美に咲く花のような空間だった。全体としての線や面はシンプルな構成ながら、上質なステアリングやセンターコンソールの先進デバイス、7インチフルカラー液晶パネルとアナログスピードメーターを組み合わせた大径2眼メーターが、パッと花開くように出迎えてくれる。広い面に贅沢に手貼りされたソフトパッドは、見た目にも触感でも柔らかさを伝え、華やかながらどこかホッと落ち着かせてくれるのが嬉しい。大切な人を乗せて出かけたくなる、そんなインテリアだ。

機能的にも、スマートフォンが安定して置けるようラバーマットを敷いたコンソールトレーや、充電に必須のUSBジャックが2口、小物入れとしても使えるドリンクホルダーなど、スッキリと便利に使えそうな収納や装備が揃っていると感じた。このあたりは、いくらパッションで選んだ相手でも、普段の相性が悪ければ心が離れていく、現実主義の女心をよく心得ているようである。

そして室内の心地よさに浸りながら、身体を優しく包んでくれるようなシートにも感動していた。座面も背もたれもたっぷりと肉厚で、硬すぎず柔らかすぎないクッションは、従来モデルに対してサイドサポートが20mm厚くなり、座面も30mm延びているという。前席は2座ともにパワーシート、シートヒーターが設定されているのも、小柄で冷え性に悩む女性には涙モノ。後席にも94mmと厚いクッションを配し、ウレタン密度のチューニングや着座姿勢の最適化がはかられたという通り、プレミアムセダンという言葉がふさわしい座り心地を感じた。

さらに、そのゆったりとした広さはハイブリッド車であることを忘れるほど。あれだけたっぷりと大きな前席が鎮座していても、後席の足元スペースや視界に圧迫感はまるでなく、後席での快適性がしっかり考えられているとわかる。前席はもちろん後席の乗降性もスムーズなので、子どもと一緒に後席に座る時も、ひとりのオンナに戻ってドレスアップした日にも、新型インサイトの室内は優しく迎え入れてくれることだろう。

何を積んで出かけよう…
荷室スペースの広さに感じる余裕

ハイブリッド車に欠かせないバッテリーやIPUを独自の技術で巧みに配置した新型インサイトは、トランクルームの容量もガソリン車と遜色なく、最大幅1380mm、最大長1000mmのスペースを実現。これなら旅行用の大きなスーツケースやゴルフバッグなど趣味の道具、かさばるベビーカーでも問題なく積みこめるはず。しかも後席が6:4分割の可倒式だから、その気になればスキーやキャンプにも行けそうだ。日常での使い勝手の良さにとどまらず、その日常を飛び出したい気持ちにも応えてくれる。新型インサイトは、そんな懐の深さも持ち合わせているのだと感じた。

そしてコンパクトで高効率な1.5Lエンジンと、2モーターによるパワフルさを兼ね備えた「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載する新型インサイトは、シーンに合わせて3つのモードから最適な走りを引き出してくれる知的で紳士なクルマでもある。静かさと滑らかさが際立つEVドライブモードなら、早朝や深夜の住宅街でも安心。エンジンで発電した電気でモーター走行をするハイブリッドドライブモードは、街中から高速道路まで幅広いシーンを快適に。そしてエンジン直結クラッチをつなぐエンジンドライブモードでは、高速クルージングをより効率よくこなしてくれる。これらがシームレスに切り替わるので、日常も非日常も、どこへ行くにも低燃費かつ気持ちのいいドライブが楽しめることだろう。

買い物や送り迎えのときにも安全機能に守られて

そんなドライブをより安心して、ドライバーも同乗者も同じように快適に過ごせるようにと、実に10もの先進安全装備と運転支援技術を揃えた「Honda SENSING(Hondaセンシング)」が全タイプに標準装備されているのが心強い。ミリ波レーダーと単眼カメラを融合し、車両だけでなく歩行者も検知する先進機能は、なにも頻繁に乗る人やロングドライブをする人だけのものではない。女性にはとくに多い、ちょっとそこまでの買い物や送り迎えの際にも、衝突の危険を検知して警告や自動ブレーキで回避・被害軽減してくれる「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」や、ペダルの踏み間違いによる事故を防止する「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」、約10km/h~40km/hという市街地を想定した速度で走行中に、車線を外れて歩行者と衝突しそうになるとステアリング制御で回避支援をしてくれる「歩行者事故低減ステアリング」といった機能は有効。いつもの道も初めての道も、グンと安心感が高まるはずだ。

もちろん、ノロノロ渋滞でも作動する「渋滞追従機能付ACC」、中・高速走行時にステアリングを制御する「LKAS(車線維持支援システム)」など、ロングドライブをサポートしてくれる機能も充実。暗い山道などでは「オートハイビーム」も助かるし、「先行車発進お知らせ機能」や「標識認識機能」など、誰でもやりがちなうっかりミスを防いでくれる機能もある。運転に不慣れな人やビギナーはもちろん、運転する時間が多い人もこの「Honda SENSING」がついていれば、家族の心配がかなり軽減できるのではないだろうか。

デザイン、ユーティリティ、走り、安全性と、新型インサイトにはやはり、すべてにおいて妥協なき信念が貫かれている。それは無意識のうちに自分を縛っていたものを解き放ち、もっと自由に生きる人生を楽しむために。女性はもっと前を向いて輝くために。誰にも流されず、自らの審美眼を信じる大人たちへ、新型インサイトはともに時代を駆け抜けるにふさわしいパートナーである。 (まるも亜希子)

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト 映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo)』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。 現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ 『運転席deナマトーク!』他アップ中。

※本記事は、株式会社イードが運営するウェブサイトレスポンス(Response.jp) 2018年11月1日(木)12時00分に掲載されたものです。

  • インタビュー ~デザイナー編~ 「セダンの本質を知っている人に選んでほしい」
  • インタビュー ~開発エンジニア編~ 「デザインを性能に具現化」作り込まれたプライムセダン

自動車ニュースサイト「Response」×「INSIGHT」 第2弾はインサイトを担当したデザイナーへのインタビュー。
NEWインサイトのデザインに込めた想いを聞いた。

【ホンダ インサイト 新型】「セダンの本質を知っている人に選んでほしい」、変わりつつあるHVの価値に新提案…デザイナーインタビュー

新型『インサイト』は、しっとりとして落ち着いたたたずまいを見せる。
ハイブリッドだからという特別な演出はなく、セダンとしてのフォーマルさを重視したシックな装いだ。
これはどのような意図でデザインされたものなのだろうか。

インサイトのデザインを担当したデザイナー陣に聞いた。

パッケージングデザインの要件は「シビックを守ること」

内田智氏(デザイン室テクニカルデザインスタジオ研究員)

――― プラットフォームは『シビック』『アコード』用がベースということですが、2700mmというホイールベースはシビックと共通。となるとパッケージングデザインはシビックとどう違い、どこが特徴なのでしょうか?

内田智氏(デザイン室テクニカルデザインスタジオ研究員、以下敬称略):実は乗員のレイアウトは、シビックと同じなんです。ですからそのパッケージを守りながらバッテリー搭載位置を確保した、というのが特徴ということになりますね。開発スタート前には「ホイールベースを延長しようか?」という話も出たようですが、実際は「シビックを守ること」を命題として開発しています。

――― ハイブリッドシステム用のバッテリーだけでなく、通常の12Vバッテリーもレイアウトを変え、センターコンソール内部に移しています。これはシフトスイッチにしたことで実現できたんですね。

内田:実はハイブリッド化でハードウェアのレイアウトは大幅に変わりましたが、基本的に乗員と荷室の空間は守っています。だからパッケージング担当としては、エンジニアたちに「守ってくれ!」と頼んで回るのが仕事という感じでした。ハードウェアの担当者たちは苦労したはずですよ。

エクステリアはオーセンティックさを重視

――― いっぽうで全長はシビックより25mm大きくなっています。これはスタイリング上の理由によるものですか?

和田陸氏(デザイン室1スタジオ研究員、以下敬称略):はい。「しっかりとしたオーセンティックさ」に正面から向き合った結果として、デザインに寸法を使わせてもらうことになりました。

――― オーセンティック(正統、真っ当)というのは、セダンとして重要ですね。ハイブリッド専用モデルとして、エクステリアのスタイリングで空力性能や環境性能を表現するという方向性は考えなかったのでしょうか?

和田:「i-MMD」がもたらす上質な走りや運転する歓びを、見た目にも表現することが狙いでした。ただ「これからのハイブリッド車はこうあるべき」という姿勢を見せるという意味では、歴代のインサイトと同じと言えるかもしれませんね。

――― もはやハイブリッドであることをスタイリングで主張する時代ではない、と。

和田:新型でも、空力について語れることはいくらでもあります。でもスタイリングで時間をかけたのは、全体の空気流をコントロールすることで、オーセンティックなセダンに見えながら厳しい空力要件をクリアした造形にする、という部分でした。

――― だからボディサイドではフェンダーがゆるやかな連続性に寄り添った抑揚をもっているし、フロントエンドにはしっかりしたグリルがあるんですね。

和田:ハイブリッドといえば、いままでは燃費に際立って注目が集まっていました。これにたいして現在は走りの上質さとか、そういったものに注目点が変わってきているのではないでしょうか。だから、そうした部分の違いをわかっていただける人がターゲットです。わたしたちが新たにハイブリッド技術を中心として届けたいと思っている価値に響いてくれる人、そうした人の美意識や価値観に応えようとスタイリングしました。

和田陸氏(デザイン室1スタジオ研究員)

本質的な価値を追求したインテリア

――― 室内の空間構成はシビックと同じということですが、車種のキャラクターは大きく異なります。インサイトとしての世界観は、どう表現しようとしたのでしょうか?

村山亘氏(デザイン室1スタジオ研究員、以下敬称略):シビックよりもやや上級の商品として、満足感を得られるものにしようということでデザインをスタートさせました。シビックでは加飾などで元気のよさを表現していますが、インサイトでは大人っぽさや上質感を表現しています。

――― 落ち着いた雰囲気にするという方向性ですか?

村山:買おうと思ってくれるのは、初めて新車を手に入れる人ではなく、新車購入を何度か経験している人だと考えました。そうした人たちが「戻ってくる場所」として、「やっぱり、クルマってこうだよね」と思える本質的な価値を追求しています。そこで、しっとりとした艶のある上質感を大事にしてデザインしました。

村山亘氏(デザイン室1スタジオ研究員)

――― いろいろな経験や体験をして、本質に回帰してきた人ということですね。ソフトパッドが広い面積で使われているのも、上質感に貢献しているようです。

村山:ドライバーの「ドライビングの高揚感」と、助手席に座った人が満足して得る高揚感は異なるものです。この価値の異なる両者を繋ぐものとして、ソフトパッドを使っています。インパネ形状も、どちらかといえば運転席を取り囲んだコックピット感覚を狙ってはいますが、スポーツカーのような囲まれ感とは違ったものを目指しました。

――― メーターがオーソドックスな2眼に近いグラフィックなのも、本質の表現でしょうか?

村山:モチーフとしてはオーセンティックですね。デジタルで情報を伝えるという現代のニーズに応えつつ、そうした情報伝達機能と、計器としてのメーターの価値を両立させようとしました。

造形テーマと歩調を合わせたカラーデザイン

――― ボディカラーは無彩色が主体ですね。全体的にはちょっと地味かな、という気もするのですが…。

唐見麻由香氏(デザイン室3スタジオ研究員、以下敬称略):インサイトの色と素材は「いいモノ」を知っている人たちに向けて、シンプルだけれどちょっとしたこだわりや品の良さを感じられる、というところを大切にしています。エクステリアカラーはボディサイドの面の豊かな形状を活かす、質感高く美しく見える色をラインアップしています。

――― 造形を引き立てる色を選んだらこうなった、ということですか?

唐見:ボディサイドには、前後を貫くキャラクターラインがありません。全体的にゆるやかに変化を続ける豊かな表面を持っているので、「ハイライトからシェードへの色の移り変わりが美しく見えることを重視しています。

――― インテリアでも、ブラックのみというのは思い切った設定ですね。

唐見:インサイトの世界観をしっかり伝えたかったんです。ただ、ひとくちにブラックと言っても、表面の材質によってトーンの違いがあります。インテリア全体でブラックの階調があるようにすることで、人の息づかいや温かみといったものを感じられる空間にしました。シートファブリックのパターンも、整然としたものではなくゆらぎを持たせたり、ウルトラスエードにも“モトリンク”という加工を施すことで表面に動きをつけ、人と手の温もりを感じるような風合いにしています。

――― 素っ気ないようでいて、よく見るとさまざまな味わいがある。内外装でテーマやコンセプトは同じなんですね。

唐見:エクステリアもインテリアもわかりやすい価値ではなく、いろいろなものを見てきた人が違いに気づき、いいと思ってもらえるというところを狙っています。これはカラーだけでなく、スタイリングでも同じです。

唐見麻由香氏(デザイン室3スタジオ研究員)

※本記事は、株式会社イードが運営するウェブサイトレスポンス(Response.jp) 2018年12月13日(木)12時00分に掲載されたものです。

  • レポート カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子 現実主義の女心を心得た、自由に生きる人生を楽しむためのパートナー
  • インタビュー ~開発エンジニア編~ 「デザインを性能に具現化」作り込まれたプライムセダン

自動車ニュースサイト「Response」×「INSIGHT」 第3弾はインサイトを担当した開発エンジニアへのインタビュー。
NEWインサイトの開発秘話を聞いた。

【ホンダ インサイト 新型】「デザインを性能に具現化」、作り込まれたプライムセダン…開発者インタビュー

新型インサイトのコンセプトキーワードのひとつが「プライム」だ。ただ高級であるとか高価であるのとは違った「上質な」という意味が込められている。上質であることは「タイムレス」「ミニマム」という言葉でも表現できるとする。

これらは新型インサイトの国内プレリリースの席で、開発責任者である堀川克己氏が語った言葉だが、その意味について、堀川氏以下、内外装、電装品、プラットフォームなど各部の開発に携わったエンジニアに、それぞれの立場で語ってもらった。

目指したのはプライムセダン、環境車は意識せず

堀川氏に新型インサイトの開発について聞くと、まずプライムなセダンとしてのデザインを決め、それをチームで共有したという。各部門は、このデザインの車を実現するにはどうしたらいいかを考え、実際の機能や形に落とし込んでいった。新型インサイトには、1.5リットルエンジンに2モーターi-MMDやホンダセンシング全機能標準搭載、静粛性と走行安定性を担う車体、およびサスペンション技術など、技術的に特筆すべき点はあるのだが、それはすべて「デザインを具現化していった結果である」と堀川氏は話す。

INSIGHT 堀川克己氏

開発責任者 堀川克己氏

ボディサイズやハイブリッド車ということで、『プリウス』などと比較されそうだが、堀川氏は次のように語る。

「インサイトは環境車を意識していません。プライムな走り、長く使ってもらうこと、単に高価なクルマではなく、自分に合ったクルマであることを目指しています。スムースな走りのために2モーターのi-MMDが必要だったので、いままでより小型のインサイトに搭載しました。制御モードもわかりやすく3モードと謳っていますが、実際にはもっと複雑な制御モードを組み合わせています」。

ホンダではi-MMDの場合、モーター走行、ハイブリッド走行、エンジンドライブモードの3つの制御を走行状況に応じて切り替えているが、市街地ならモーター、高速ならエンジンドライブと、単純に切り替えているわけではない。燃費や回生効率を考えた細かい制御により、運転のしやすさ、上質な走りを考えたパワートレイン制御を行っている。

静粛性と走行性能をワンランクアップさせる、車体最適設計

INSIGHT 稲葉修氏

技術開発室 第7ブロック 稲葉修氏

上質な走行のために、車体周りでは静粛性、リニアでスムースな加速やハンドリングにこだわった。

「静粛性や細かい振動を抑えるための工夫がこだわりポイントでした。遮音材、インシュレーターを惜しみなく使い、静粛性の向上を図るとともに、パワートレインの伝達振動を抑えるマウント類の最適化や路面の入力振動を低減するブッシュ類の対策により、上質な走行性能との両立を図りました。」(第11技術開発室 第7ブロック 稲葉修氏)。

エンジンルームのノイズ対策は徹底しており、エンジンマウントやサイドフレームの強化、ダッシュボードパネルへのインシュレーターが、エンジンまわりのノイズ侵入を抑える。タイヤハウスやフロアのインシュレーター、シールド類はロードノイズも低減させる。

堀川氏がいう走行モードの制御では、坂道でエンジン回転数が急激に上がらない制御も行われる。登坂時はバッテリーが消耗してくるとエンジン回転数が上がることがある。降坂時もバッテリーが満充電となり放電のため回転が上がることがある。エンジン回転やモーター出力を最適に制御することで、坂道でもリニアでスムースな加速とエンジン音による走行フィールを実現した。

ハイブリッド、EVにシフトレバーは不要かもしれない

斎藤雄二氏

第10技術開発室 技術企画ブロック 斎藤雄二氏

INSIGHT

内装は質感をもっとも表す部分だ。シートの素材、座り心地、インパネのデザイン、各部の手触りと色合いなど値段相応に仕上がっている。しかし、インサイトの内装で機能的な特徴と質感を両立させたのが、ボタン式のシフトセレクターだ。レジェンドなどでも採用されている方式だが、ハイブリッドではありがちなレバーやジョイスティック的な出っ張りがない。

「シフトボタンの使いやすさはこだわりました。また、レバーを無くすことでコンソールまわりのスペース効率もよくなっています。後席は、バッテリーとガソリンタンクの配置で、スペース確保が難しかったのですが、後席の広さ、座り心地は犠牲にしていません」(第10技術開発室 技術企画ブロック斎藤雄二氏)。

ボタン式は操作しにくいと思いがちだが、Dボタンを押して切り替えた後は、走行中全く操作することはない。

EVやハイブリッド車のシフトレバーは、回生ブレーキのモードを切り替えるためにも使う。インサイトでは、ステアリングのパドルでこれを行うのだ。合理的であるし、慣れるとパドルセレクターが使いにくいということはない。DレンジやPレンジの切り替えも、各ボタンの形状が異なっているので、手探りで操作しても間違えることはない。

フロントグリルは「刀」をイメージ

INSIGHT 大越昌彦氏

第9技術開発室 第2ブロック 大越昌彦氏

インサイトは、コンパクトやSUVがブームの中、あえてクーペ的なセダンタイプのデザインだ。外装デザインは開発初期スケッチのイメージをそのままに、デザインを崩すことなく具現化していく為の苦労があったようだ。

「外装はコンセプトデザインの形をとにかく再現するため作り込みました。苦労したのはフロントオーバーハングが短く、シャープな形状であるためエンジンなどボンネットの中はミリ単位で詳細設計を行いました。もうひとつは、日本仕様独自のフロントグリルのデザインです。インサイトのイメージを突き詰めていった結果、日本の伝統美でもある刀(ブレード)をイメージした精悍なラインとしました」(第9技術開発室 第2ブロック 大越昌彦氏)。

セダンとはいえ、コンサバすぎないシルエットであり、クーペ的なCピラーからの造形も、適度な主張で飽きがこない。通常、車両のコンセプトデザインと、ラインでの量産に向いた生産技術との狭間で、最終的な造形が制限されることがある。もちろん、法的な規制による場合もあるが、インサイトでは基本デザインを崩さないポリシーが貫かれている。

バッテリーの移設は低重心・重量配分に貢献

INSIGHT 大貫敬史氏

第10技術開発室 技術企画ブロック 大貫敬史氏

電装品は、インパネや照明など内装にかかわる部分とバッテリー、エンジン補器類、灯火類など外装にかかわる部分の両方の側面を持つ。

「インサイトのインパネは2眼メーターを採用しました。オーソドックスですが、プライムなクルマにふさわしいデザインだと思います。ステアリングの操作スイッチも、十字キー式のボタンではなくジョグダイヤルを採用しました。目線を動かすことなく、ナビ・オーディオやメーターの操作ができます。いちばん苦労したのは12Vのバッテリーです。コンパクトなボディにエンジンとi-MMDを詰め込んだため、エンジンルームに配置できなかったので、車室内側、センターコンソールの下に配置しました。安全を考えた固定方法、隔壁、ガス抜きのためのしくみなどが工夫ポイントですが、これらはラインの生産技術も巻き込んだ取り組みでした」(第10技術開発室 技術企画ブロック 大貫敬史氏)。

ステアリングのダイヤルは、指への操作フィードバックが確実なので目で確認しなくても操作ミスがない。ボタン操作に気を取られず、余裕のある運転が可能だ。バッテリーの位置は、多くのドライバーにとってあまり関係ないかもしれないが、EV用のバッテリー(フロア下)とあわせて車室内の12Vバッテリーが、低重心化と最適重量配分に貢献する。

低重心と最適重量配分は、走行性能にメリットが現れる。半面、バッテリー交換など整備性が気になるところだ。インサイトでは、助手席側から、シートを後ろにスライドしてバッテリーにアクセスできる。形状としては市販のバッテリーと変わらないが、純正装着のバッテリーと車室外をチューブでつなぎ、充電時に発生する水素ガスを外に逃がすための工夫がされているそうだ。

※本記事は、株式会社イードが運営するウェブサイトレスポンス(Response.jp) 2018年12月17日(月)10時00分に掲載されたものです。

  • レポート カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子 現実主義の女心を心得た、自由に生きる人生を楽しむためのパートナー
  • インタビュー ~デザイナー編~ 「セダンの本質を知っている人に選んでほしい」

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