Round10アメリカミッドオハイオ1

2020年9月12日(土)・決勝

ミッドオハイオ・スポーツカーコース

天候:快晴
気温:27~28℃

第10戦 ミッドオハイオ1

アレクサンダー・ロッシが3位フィニッシュで今季2回目の表彰台

オハイオ州コロンバス郊外のミッドオハイオ・スポーツカーコース(全長2.258マイル)で開催されたHondaインディ200。今年はダブルヘッダーで、土曜日にシリーズ第10戦である1レース目が開催され、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が予選6番手から3位に入り、表彰台に上りました。

そのロッシと終盤戦で激しく争ったのは、オハイオ州出身でミッドオハイオでの人気が非常に高いグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)で、4位フィニッシュを果たしました。

75周で争われたレースの54周目、ロッシとレイホールはそろってピットストップを行い、ゴールまで凄まじいバトルを繰り広げました。表彰台をかけた彼らの攻防は、このレースで最もエキサイティングなものになっていました。

オハイオ州からのゴーサインが出たことで、今週末のミッドオハイオには熱心なインディカーファンが集まり、コースサイドでのレース観戦を楽しんでいます。3、4位となったロッシとレイホールの後方では、ライアン・ハンター-レイ(Andretti Autosport)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(Chip Ganassi Racing)、ジャック・ハーヴィー(Meyer Shank Racing)が続き、ファンからの声援を浴びながらHondaドライバー5人がトップ7に食い込みました。

今シーズンの開幕から3連勝を飾り、ポイントリーダーに立っているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、予選17番手で後方からのスタートを切りました。持てる力を予選で発揮しきれなかった悔しさをレースにぶつけ、オープニングラップから序盤の数ラップで6つのポジションアップに成功。最終的に、23人の出場ドライバー中で最多のポジションアップを実現させ、10位でのフィニッシュを果たしました。ディクソンはこれにより、シリーズ14戦中の10戦が終わった時点で、ポイント2番手のニューガーデンに76ポイントの差をつけて首位をキープしています。

8月末にキャリア2度目のインディ500優勝を果たした佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、ミッドオハイオの1レース目では予選18番手、決勝17位と厳しい戦いを経験しました。涼しめのコンディションとなったためか、ソフトタイヤとハードタイヤの間にパフォーマンスの差があまりなく、フルコース・コーションも出ない展開となったことから、ピットタイミングをずらしてのポジション入れ替えなど、佐藤を含む多くのドライバーが戦略面での変化にトライしましたが、予選からの順位変動の少ない戦いになっていました。

次戦は翌日。同じミッドオハイオ・スポーツカーコースで、75周のレースが開催されます。1レースを終え、セッティングの熟成度が上がったマシンでの戦いとなるレース2は、より激しい戦いが繰り広げられることでしょう。

コメント

アレクサンダー・ロッシ(3位)
アレクサンダー・ロッシ「いい戦いのできたレースでした。今年は自分たちの思い通りに物事がいかないことが多いため、残るシーズンでは与られた仕事を全力で行い、チャンスを最大限に活かそうと考え、今日のレースに臨みました。チームもHondaもすばらしい仕事をしてくれました。ライアン・ハンター-レイをパスし、ジョセフ・ニューガーデンも捕まえるところまで行けていたら、優勝のチャンスもあったと思います。私たちは速く、6番手からという難しいスタートポジションでしたが、いい一日にすることができました。明日、もう一度挑戦します」

佐藤琢磨(17位)
佐藤琢磨「厳しいレースでした。多くのハードワークを注ぎ込んだのですが、結果に反映させることができず、残念です。今日はドラマのないレースでした。フルコースコーションの出ないレース展開となり、作戦でポジションをばん回することも目指したのですが、それを果たすことも叶いませんでした。明日に向けては、マシンをよくする必要があります。今日は暑く、汗をかいて体重が減りましたが、今晩ゆっくり休めば、明日は大丈夫だと思います」

リザルト

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
112W.パワーシボレー751:29'08.9095
21J.ニューガーデンシボレー75+7.4523
327アレクサンダー・ロッシHonda75+8.9922
415グラハム・レイホールHonda75+9.2323
528ライアン・ハンター-レイHonda75+13.2281
610フェリックス・ローゼンクヴィストHonda75+14.1171
760ジャック・ハーヴィーHonda75+18.2198
821R.ヴィーケイシボレー75+19.2468
988コルトン・ハータHonda75+26.0264
109スコット・ディクソンHonda75+32.7179
 
1255アレックス・パロウHonda75+34.4767
1418サンティノ・フェルッチHonda75+42.9962
158マーカス・エリクソンHonda75+43.6952
1730佐藤琢磨Honda75+45.8415
2026ザック・ヴィーチHonda74+1Lap
2398マルコ・アンドレッティHonda74+1Lap

ポイントランキング

ドライバー

順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1スコット・ディクソンHonda436
2J.ニューガーデンシボレー360
3P.オワードシボレー316
4佐藤琢磨Honda287
5W.パワーシボレー280
6コルトン・ハータHonda273
7グラハム・レイホールHonda268
8S.パジェノーシボレー249
9フェリックス・ローゼンクヴィストHonda236
10サンティノ・フェルッチHonda232
11ライアン・ハンター-レイHonda225
12ジャック・ハーヴィーHonda207
 
14マーカス・エリクソンHonda199
15アレクサンダー・ロッシHonda190
17アレックス・パロウHonda178
20ザック・ヴィーチHonda153
21マルコ・アンドレッティHonda143
23ジェームズ・ヒンチクリフHonda88
31スペンサー・ピゴットHonda17
33ジェームズ・デビソンHonda10

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