Round08アメリカゲートウェイ1

2020年8月29日(土)・決勝

ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ
天候;晴れ
気温:摂氏28~29℃

第8戦 ゲートウェイ1

スコット・ディクソンと佐藤琢磨が2週連続のHonda1−2を達成

スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催されたダブルヘッダーの1戦目、ボマリートオートモーティブ500のレース1において、最後のピットストップを終えたところでトップに躍り出ました。そこからの彼は佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)の猛チャージを弾き返し、今シーズン4勝目のチェッカーフラッグを受けました。

予選3番手だったディクソンはスタートからレースリーダーを視界に収めて走り続け、終盤にチームクルーたちによるピットストップの速さも味方につけてパト・オワード(シボレー)をパスし、レースリーダーとなりました。残り20周、佐藤がオワードをスリリングなアウト側からのパスで下し、勢いに乗ってディクソンへと急接近。インディ500と同じ2人が優勝をかけたバトルを繰り広げ、チェッカーフラッグが振り下ろされた時、ディクソンと佐藤の間には0.1404秒の差しかありませんでした。ディクソンは8戦目にしてシーズン4勝目を飾りました。チームメートの フェリックス・ローゼンクヴィストも第4戦ロードアメリカで勝利していますから、Chip Ganassi Racingは開幕8戦で5勝という驚異的な勝率を実現しています。

インディカー史上最多勝利はA.J.フォイトによる67勝で、2番手はマリオ・アンドレッティの52勝です。ディクソンは今日、あと2勝でアンドレッティに並ぶキャリア50勝目をゲートウェイで記録し、2020年のドライバー部門チャンピオンシップでは、ポイントランキング2番手につけるジョセフ・ニューガーデンとの差を117点に拡大しました。

Hondaは今シーズン6勝目を挙げ、マニュファクチャラーズポイントでライバルのシボレーに101点の差をつけることとなりました。Hondaは2020年シーズンの6勝目を1−2フィニッシュで、マニュファクチャラーズポイントでのリードを101点に広げました。

高い安定感を見せてきているコルトン・ハータ(Andretti Harding Steinbrenner Autosport)が4位でゴールし、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が5位。Hondaドライバー4人が今日のレースでトップ5入りしました。

次戦は明日、ダブルヘッダーの2戦目が今日と同じくワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで、今日と同じく200ラッップで争われます。

 

コメント

スコット・ディクソン(優勝)
スコット・ディクソン「チームには感謝しても感謝しきれません。今日はレースを通してとてもいい戦いができていました。佐藤琢磨がレース終盤に強くなるだろうことは知っていました。しかし、彼がどこまでの強さを身につけてくるかはわかっていませんでした。すでにリザーブモードに入り、エンジンなどマシンすべてを労る走りをしていた私たちに、彼らは一気に迫って来ました。僅差ながら勝利を飾れたことは、奮闘をしてくれているチームのためにもうれしいと思っています。先週のINDY500での2位は悔しいものでしたから、今日こうして優勝できたことは喜んでいます。キャリア50勝という言葉には、すばらしい響きがありますね。このままがんばり続け、あと何勝か飾りたいです。HondaとHPDにも感謝をしても感謝しきれないと感じています。彼らのパワーで走っていることを誇りと感じます。彼らはこれまでもすばらしい仕事をしてきてくれていますが、特に今シーズンのエンジンは驚異的で、見事なスピードを実現しています。本当に驚くばかりです」

佐藤琢磨(2位)
佐藤琢磨「ご覧の通り、チームがファンタスティックな仕事をしてくれました。先週のINDY500優勝で得た勢いを私たちはゲートウェイに持ち込みました。レース序盤にポジションを下げたのは、マシンのハンドリングが自分の本当に走りやすいと感じるものになっていなかったからです。しかし、ピットストップで毎回マシンを進歩させて行き、レース終盤のマシンはとても力強いものになっていました。驚くべきマシンになっており、Hondaパワーがまたしてもすばらしかった。今日のレースはディクソンと彼のチームにおめでとうと言いたいですね。ファンタスティックな勝利だったと思います」

リザルト

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
19スコット・ディクソンHonda2001:44'30.7944
230佐藤琢磨Honda200+0.1404
35P.オワードシボレー200+7.0052
488コルトン・ハータHonda200+7.7019
58マーカス・エリクソンHonda200+8.3504
621R.ヴィーケイシボレー200+12.4145
728ライアン・ハンター-レイHonda200+13.0556
810フェリックス・ローゼンクヴィストHonda200+13.8107
914T.カナーンシボレー200+15.0319
1059C.デイリーシボレー200+15.6721
1160ジャック・ハーヴィーHonda200+16.2600
 
1555アレックス・パロウHonda200+24.6954
1618サンティノ・フェルッチHonda200+27.0938
1815グラハム・レイホールHonda124+76Laps
2126ザック・ヴィーチHonda2+198Laps
2227アレクサンダー・ロッシHonda0+200Laps
2398マルコ・アンドレッティHonda0+200Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1スコット・ディクソンHonda335
2J.ニューガーデンシボレー251
3P.オワードシボレー218
4佐藤琢磨Honda214
5グラハム・レイホールHonda212
6S.パジェノーシボレー207
7コルトン・ハータHonda189
8サンティノ・フェルッチHonda181
9W.パワーシボレー175
10フェリックス・ローゼンクヴィストHonda157
11マーカス・エリクソンHonda149
12ライアン・ハンター-レイHonda147
13ジャック・ハーヴィーHonda145
 
16アレックス・パロウHonda126
18アレクサンダー・ロッシHonda121
20ザック・ヴィーチHonda121
21マルコ・アンドレッティHonda114
23ジェームズ・ヒンチクリフHonda73
31スペンサー・ピゴットHonda17
33ジェームズ・デビソンHonda10

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