Round05アメリカアイオワ1

2020年7月17日(金)・決勝

アイオワ・スピードウェイ

第5戦 アイオワ1

アイオワのダブルヘッダー1戦目でポイントリーダーのスコット・ディクソンが2位フィニッシュ

インディカーシリーズで最小の全長が0.894マイルしかないショートオーバルコース、アイオワ・スピードウェイが今週末の舞台です。先週のロードアメリカに続いて、今週末もダブルヘッダー。シリーズ第5戦、第6戦がアイオワ州都デモインの東約40マイルのコースで争われます。

金曜日にはプラクティス、予選、レース1決勝が行われ、土曜日にはプラクティスとレース2が開催されるスケジュールで、予選では2レース分のグリッドを決める方式が採用されました。単独アタックで計測される2周のうち、1周目による順位でレース1用グリッドを決定し、2ラップ目のスピードでレース2のグリッドが決まります。

テキサス、インディアナポリス、ロードアメリカで開幕3連勝を記録してポイントリーダーの座にあるスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、気温が28℃以下にまで下がった過ごしやすいコンディションの下、激しいバトルを戦い、どんどんと順位を上げて行きました。予選では狙い通りのパフォーマンスを発揮できなかったディクソンですが、18番手という後方グリッドからのスタートながら、250周のレースを戦うために仕上げられていたマシンにはスピードが備わっており、グリーンフラッグが振られると着々とポジションを上げて行きました。

レースが終盤になってからトップ3、さらには優勝を狙ったバトルをディクソンは戦いました。トップを走るシモン・パジェノー(シボレー)にプレッシャーをかけ、真横に並びかけてのアタックも行いました。しかし、相手はミスを犯さず、ディクソンは2位でのゴールとなり、シーズン4勝目は達成できませんでしたが、しかし、ポイントリーダーのポジションを悠々と保つことは可能でした。

そのほかのHonda勢は、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が6位、ジャック・ハーヴィー(Meyer Shank Racing)が7位、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が9位、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が10位でゴールしました。

佐藤は6番手スタートからトップを走ることもありましたが、フルコースコーションの後に1回ピットインをして給油、タイヤ交換を行う戦略は、今回の正解ではありませんでした。それでも、これで4戦連続のトップ10フィニッシュですから、パフォーマンスとしては上々。さらなる飛躍が期待できる走りが、今日の250周では数多く見られました。

 

コメント

スコット・ディクソン(2位)スコット・ディクソン
「予選でのマシンはセッティングが悪く、ドライビングの難しいものになっていました。しかし、レースでは徐々にマシンを向上させていくことができました。Hondaエンジンは今日のレースですばらしい燃費を実現し、私たちはゴールまで長いスティントを走りきることができました。明日も後方グリッドからのスタートとなりますが、再び上位で争えるのを楽しみにしたいと思います」

佐藤琢磨(10位)佐藤琢磨
「厳しいレースでしたが、予選から決勝へマシンのセッテイングを変更できないルールがある中、レースを戦う中でマシンをよくしていくことができました。練習走行からレースにフォーカスしていたのはよかったと思います。レースではトップを走り、トップ5を争っていました。しかし、残念ながら私たちはイエローからゴールまでを2スティントに分ける作戦を選んだため、ピットインしました。今日。上位で入賞し人たちの多くは、コース上に残ってゴールまで走りきっていましたね。自分たちは戦略を見直す必要があります。レースは展開がどうなるか、誰にもわかりません。今日はピットクルーもがんばってくれていたし、多くのいい経験を積むことができたので、明日はもっといい戦いができるはずです」

リザルト

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
122S.パジェノーシボレー2501:41'25.2939
29スコット・ディクソンHonda250+0.4954
37O.アスキューシボレー250+7.2128
45P.オワードシボレー250+13.9893
51J.ニューガーデンシボレー250+16.7356
627アレクサンダー・ロッシHonda250+19.6004
760ジャック・ハーヴィーHonda250+20.0484
859C.デイリーシボレー250+20.5345
98マーカス・エリクソンHonda250+20.7383
1030佐藤琢磨Honda249+1Lap
1155アレックス・パロウHonda249+1Lap
1215グラハム・レイホールHonda248+2Laps
1318サンティノ・フェルッチHonda247+3Laps
1410フェリックス・ローゼンクヴィストHonda247+3Laps
           
1628ライアン・ハンター-レイHonda247+3Laps
1988コルトン・ハータHonda156+94Laps
2298マルコ・アンドレッティHonda128+122Laps
2326ザック・ヴィーチHonda95+155Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1スコット・ディクソンHonda213
2S.パジェノーシボレー163
3P.オワードシボレー143
4J.ニューガーデンシボレー137
5コルトン・ハータHonda130
6マーカス・エリクソンHonda115
7グラハム・レイホールHonda106
8フェリックス・ローゼンクヴィストHonda105
9サンティノ・フェルッチHonda104
10W.パワーシボレー101
11アレックス・パロウHonda98
12ライアン・ハンター-レイHonda95
13アレクサンダー・ロッシHonda94
 
15佐藤琢磨Honda90
17ザック・ヴィーチHonda85
20ジャック・ハーヴィーHonda75
21マルコ・アンドレッティHonda51
25ジェームズ・ヒンチクリフHonda31

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