2020年5月18日(月)

アメリカのプロスポーツが段階的に再開
インディカー・シリーズは6月6日にテキサスで開幕

アメリカのプロスポーツが段階的に再開。インディカー・シリーズは6月6日にテキサスで開幕

新型コロナウイルスの感染が広がったアメリカは、2020年3月13日に国家非常事態を宣言しました。人々は不要不急の外出がほぼすべての州で禁止され、自動車レースを含むプロスポーツはすべてが延期、もしくは中止を余儀なくされました。

しかし、4月末からいくつもの州で経済を段階的に再開させる動きが出始め、通常の生活を取り戻す気運が高まる中、プロスポーツでいち早く再開に踏み切ることとしたのがストックカーレースのNASCARでした。彼らは5月17日、サウスキャロライナ州のダーリントンレースウェイでトップカテゴリーのレースを無観客で開催し、2月に始まっていた2020年シーズンを約2カ月ぶりに再開させたのです。この日、6月中旬にシーズン再開予定のプロゴルフも、4人のトッププレイヤーのみが出場してのチャリティーイベントを開催しました。

オープンホイールレースのアメリカ最高峰であるNTTインディカー・シリーズは、フロリダ州セント・ピーターズバーグで3月に行う予定だった開幕戦が直前でキャンセルとなり、2020年シーズンがスタートしていない状況となっていましたが、6月6日、テキサス州ダラス郊外のテキサス・モーター・スピードウェイで待望のシーズン開幕を果たします。ダーリントンでのNASCARレース同様に無観客ですが、NASCARがプラクティスも予選もなく、いきなり決勝レースにグリーンフラッグを振り下ろしたのに対し、インディカーはプラクティス、予選、決勝レースのすべてを6月6日(土)に開催します。

テキサス戦のあと、インディカー・シリーズには約4カ月に渡るたいへん忙しいスケジュールが待ち構えることとなりました。いくつかのレースの日程を動かし、3~5月に予定されながら開催されなかったインディカーレース8戦のうち3レースが合間に組み入れられました。

5月末のメモリアルデイウイークエンドに開催されるのが恒例のINDY500は、第104回目となる今年のレースを8月23日(日)決勝に日程変更。約1週間のプラクティス、週末の2日間を利用した予選も例年通りに行われます。

7月にアイオワ州アイオワ・スピードウェイ(全長0.875マイル/オーバルコース)、9月にカリフォルニア州ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ(全長2.258マイル/ロードコース)で開催される両イベントはダブルヘッダーに変更され、1ウイークエンドに2レースが行われます。4~5月に予定されていた7レースのうちの5レースがキャンセルされて減少したレース数をカバーするためです。

新規のイベントとしてインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースを使った2レース目が10月3日(土)決勝でカレンダー入りし、2020年シーズンの最終戦は、今年の開幕戦として予定されながら直前にキャンセルされたフロリダ州セント・ピーターズバーグで行われることも決まっています。温暖なリゾート地でのストリートレースが復活開催に漕ぎ着けたことにより、全17戦で争われる予定だった2020年のNTTインディカー・シリーズは15戦で構成されることとなりました。

スケジュール

  • 06.06テキサス
  • 07.04インディアナポリス
  • 07.11-12ロードアメリカ
  • 07.17-18アイオワ
  • 08.09ミッドオハイオ
  • 08.15-16INDY500 予選
  • 08.23INDY500 決勝
  • 08.30ゲートウェイ
  • 09.13ポートランド
  • 09.19-20ラグナ・セカ
  • 10.03インディアナポリス
  • 10.25セント・ピーターズバーグ

(2020年5月26日現在)

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