すでに真夏の陽気となっているテキサス州ダラスの、テキサス・モーター・スピードウェイで開催された予選で、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が今シーズン2回目のポールポジション獲得を果たしました。Hondaにとっては今シーズン5回目のポールポジションです。
全長1.5マイル、バンクの最大傾斜20度の超高速オーバルコースでの予選は、1台ずつ2周の連続アタックを行うチャンスが与えられ、平均スピードを競います。昨日のプラクティス1、今日の予選前のプラクティス2ともに2番手につけるラップを記録していた佐藤は、予選で2周とも時速220マイル台をマークして平均速度を時速220.250マイルとしました。予選2番手となったのは、昨年度のシリーズチャンピオンで、昨年のテキサスで優勝しているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)。5回のシリーズタイトル獲得に、テキサスでの優勝回数3回を誇るディクソンは時速220.162マイルをマークし、2周3マイルで佐藤との差は僅かに0.0188秒しかありませんでした。
佐藤は今シーズン、第3戦Hondaグランプリ・オブ・アラバマでもポールポジションを獲得しており、そのレースでは見事、優勝を飾りました。
2019年シーズン第9戦には22台がエントリー。予選ではHondaドライバーたちがトップ4を独占し、トップ10には7人が入りました。予選3番手はセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)、4番手はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)。明日のレースはベテラン勢が上位グリッドからスタートを切ります。今年から新しくなっている空力パッケージ、今回初めて導入されたタイヤ、暑くなったコンディションなどに対し、知識と経験が活かされていたようです。
明日の夜、22台のインディカーは照明を浴びながらエキサイティングな高速接近戦を繰り広げます。今年2戦目となるオーバルレースは248周、600kmのハイスピードバトル。今シーズン最初のナイトレースで勝つのはだれになるのか、注目されます。
佐藤琢磨(ポールポジション)
「最高にうれしいですね。マシンが本当によかったです。Rahal Letterman Lanigan Racingにとってすばらしい一日になりました。テキサス・モーター・スピードウェイはインディカー・シリーズを代表するサーキットの一つです。急角度のバンクがあり、ハイスピードでのコーナリングは実にエキサイティングです。チームメイトのグレアムは、たしか2年前にジェームズ・ヒンチクリフとのバトルを制し、僅差の優勝を飾ったと記憶しています。明日のレースも最後の最後までだれが勝つか分からないバトルになるでしょう」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 30 | 佐藤琢磨 | ![]() | 0'47.0738 | |
2 | 9 | スコット・ディクソン | ![]() | 0'47.0926 | |
3 | 18 | セバスチャン・ブルデー | ![]() | 0'47.1817 | |
4 | 28 | ライアン・ハンターレイ | ![]() | 0'47.2266 | |
5 | 22 | S.パジェノー | シボレー | 0'47.2659 | |
6 | 21 | S.ピゴット | シボレー | 0'47.3210 | |
7 | 2 | J.ニューガーデン | シボレー | 0'47.4147 | |
8 | 5 | ジェームズ・ヒンチクリフ | ![]() | 0'47.4597 | |
9 | 15 | グレアム・レイホール | ![]() | 0'47.4619 | |
10 | 88 | コルトン・ハータ | ![]() | 0'47.4712 | |
11 | 27 | アレクサンダー・ロッシ | ![]() | 0'47.4954 | |
12 | 26 | ザック・ヴィーチ | ![]() | 0'47.5435 | |
14 | 7 | マーカス・エリクソン | ![]() | 0'47.5699 | |
16 | 10 | フェリックス・ローゼンクビスト | ![]() | 0'47.7387 | |
18 | 19 | サンティノ・フェルッチ | ![]() | 0'47.7649 | |
21 | 98 | マルコ・アンドレッティ | ![]() | 0'50.1109 |