Round04アメリカロングビーチ

2019年04月14日(日)

Streets of Long Beach

天候: 晴れ
気温: 摂氏19~22度

第4戦 ロングビーチ

アレクサンダー・ロッシが2年連続のポールトゥウインをロングビーチで飾る

第45回目を迎えるグランプリ・オブ・ロングビーチは、ACURAブランドが新しい冠スポンサーとなり、海辺のストリートコースで開催されました。歴史も規模もアメリカでナンバーワンのストリートレースは、インディアナポリス500マイルに次ぐ人気と知名度を誇り、毎年大観衆が詰め掛けて華やかに開催されています。

快晴の下、ポールポジションからスタートしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は、予選2番手だったスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)からの序盤のアタックを退けると、その先はどんどんと差を広げて行きました。彼のペースはスタートからゴールまで、ソフトタイヤでもハードタイヤでも全く衰えることがなく、85周のレースの80周をリードして優勝を飾りました。リズムに乗って走るロッシはライバル勢を全く寄せ付けず、最終的に20秒以上の大差を2位以下につけてゴールラインを通過しました。伝統あるストリートレースで連続優勝するのは、1997-1998年のアレックス・ザナルディ(Chip Ganassi Racing)以来です。

週末3日間のイベントに集まったファンの数は18万7,000人を超えました。グランドスタンドに陣取った満員のファンは、地元カリフォルニア出身ドライバーが見せたすばらしい走りに拍手を送り、彼は声援に応えながらビクトリーレーンへとマシンを進めました。ロッシにとっての今シーズン初勝利は、キャリア6勝目。ポイントスタンディングも4番手から2番手へと浮上しました。

ディクソンはトップグループにポジションを保ちながらも、アップダウンの激しいレースを戦いました。1回目のピットストップに時間がかかって2番手から4番手へと後退した彼は、目の前から1台がコースオフして3番手に一つ順位を戻しましたが、2回目のピットストップで燃料補給のトラブルが発生して5番手へとダウン。それでもレースをあきらめずに走り続けた彼は、ピットタイミングが早かったために燃費セーブで苦しむライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)をパスし、3番手を走っていたグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)の背後に迫りました。レイホールはディクソンの目の前でゴールしましたが、ブロッキングのペナルティーを科され、ディクソンが3位で表彰台に上ることとなりました。今年3回目となるトップ3フィニッシュをディクソンは果たし、ACURAグランプリ・オブ・ロングビーチの表彰台には、優勝したロッシと3位のディクソン、2人のHondaドライバーが登壇しました。

ハンターレイはレイホールの後ろの5位。先週のHondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマで優勝した佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は8位。ジェームズ・ヒンチクリフ(Arrow Schmidt Peterson Motorsports)は9位。そして、ルーキーのフェリックス・ローゼンクビスト(Chip Ganassi Racing)が4戦で3回目のトップ10フィニッシュとなる10位でのゴールを果たしました。

Hondaにとって今年のロングビーチは20回目で、14回目の勝利です。これは2017年からの3年連続優勝です。また、Hondaは2019年シーズンの開幕4戦で3勝目を挙げることともなりました。

コメント

アレクサンダー・ロッシ(優勝)
「激しいファイトになるだろうと考えていましたが、チームが用意してくれたマシンが本当にすばらしく、Andretti Autosportにとっての200勝目を飾ることができました。スタートからゴールまでレースを完全に支配下に置く圧倒的なパフォーマンスで、ACURAグランプリ・オブ・ロングビーチというビッグイベントで優勝できました。記念すべき優勝にふさわしい勝ち方ができ、最高の気分です。信じられないような1日で、特別な勝利となりました。この勝利は昨日亡くなった祖父、そして私たちのチーム・オーナーのマイケル・アンドレッティに捧げたいと思います」

佐藤琢磨(8位)
「厳しいレースでした。8番グリッドからスタートし、最初の2スティントではシモン・パジェノーとのバトルになりました。2回目のピットタイミングをずらすことで彼の前に出ることをトライしたのですが、逆にウィル・パワーに先行を許すことになりました。今日のレースはフルコースコーションがスタート直後しかなく、自分としては全力で走り続け、マシンのバランスを向上させるよう奮闘しました。最後のスティントではハードタイヤを選ばざるを得ませんでした。ソフトタイヤの方が速いことは分かっていましたが、私たちのマシンはソフトタイヤでのバランスがよくできていなかったためです。このレースの後、私たちはインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースとオーバルコースでテストを行います。これから訪れる5月は、いつでもインディカーにとって本当にエキサイティングなものになります。今シーズンのここまでのいい勢いを持ち込み、いいテストを行い、それがいい結果につながっていくことと期待しています」

リザルト

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
127アレクサンダー・ロッシHonda851:41'35.5999
22J.ニューガーデンシボレー85+20.2359
39スコット・ディクソンHonda85+25.5745
415グレアム・レイホールHonda85+26.4589
528ライアン・ハンターレイHonda85+29.3447
622S.パジェノーシボレー85+31.5193
712W.パワーシボレー85+33.0529
830佐藤琢磨Honda85+34.2879
95ジェームズ・ヒンチクリフHonda85+40.4643
1010フェリックス・ローゼンクビストHonda85+41.3241
1118セバスチャン・ブルデーHonda85+49.9110
1398マルコ・アンドレッティHonda84+1Lap
1726ザック・ヴィーチHonda84+1Lap
207マーカス・エリクソンHonda83+2Laps
2119サンティノ・フェルッチHonda83+2Laps
2260ジャック・ハーヴェイHonda82+3Laps
2388コルトン・ハータHonda50+35Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1J.ニューガーデンシボレー166
2アレクサンダー・ロッシHonda138
3スコット・ディクソンHonda133
4佐藤琢磨Honda116
5ライアン・ハンターレイHonda96
6W.パワーシボレー93
7ジェームズ・ヒンチクリフHonda93
8セバスチャン・ブルデーHonda91
9グレアム・レイホールHonda90
10コルトン・ハータHonda88
 
12フェリックス・ローゼンクビストHonda80
13マルコ・アンドレッティHonda78
14ジャック・ハーヴェイHonda65
16マーカス・エリクソンHonda61
18サンティノ・フェルッチHonda56
20ザック・ヴィーチHonda55

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