2019年のインディカー・シリーズがついに開幕しました。今年もシーズン最初のレースは、気候が温暖なフロリダ州セント・ピーターズバーグのストリートコースが舞台。空港の滑走路と街中の道路を使ったユニークなレイアウトとされた全長1.8マイルのコースでは、毎年多くのオーバーテイクが見られ、バトルはゴールまで目の離せない非常にエキサイティングな展開になります。

フロリダ半島ならではの好天に恵まれた予選、最高気温は27℃にまで達しました。路面温度も上昇し、マシンのコントロールが難しいコンディションとなった中、フェリックス・ローゼンクビスト(Chip Ganassi Racing)がルーキーながら3段階の予選でファイナルまで駒を進めた上に、見事3番手に食い込んで2列目イン側グリッドを手中に収めました。

予選4番手となったのは、5度目のチャンピオンシップ獲得を昨年果たしたばかりのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)でした。予選のファーストステージを走り始めた時点ではマシンのフィーリングが彼の望むものになっていませんでしたが、ステージ1をなんと6番手でクリアすると、ステージ2までのインターバル、さらにはステージ2とファイナル・ステージの間の短時間でマシンのセッティングを変更し、望むハンドリングを実現して上位にグリッドを獲得したのです。

Chip Ganassi Racingの2人が並ぶ2列目グリッドの後ろには、Andretti Autosportのライアン・ハンターレイとアレクサンダー・ロッシがグリッドを確保しました。Hondaドライバーはトップ6に4人が食い込んでファイナルを争ったのです。そして、ジャック・ハーヴェイ(Meyer Shank Racing W/ Arrow SPM)も今日の予選で目覚ましい走りを披露し、予選7番手という好結果を残しました。

また、ジェームズ・ヒンチクリフ(Arrow Schmidt Peterson Motorsports)、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が予選をそれぞれ9、10番手で終え、Hondaドライバーはトップ10に7人が入りました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は予選直前のプラクティスで3番手につける好タイムを出し、予選には自信を持って臨みした。ステージ1のグルー2に組み入れられた佐藤は、ソフトコンパウンドのタイヤでトップ5のタイムをマークし、ステージ2へと進むのは確実と見えていました。ところが、続けて行ったアタックラップでブレーキをロックさせてランオフエリアへ。イエロー・フラッグの原因を作り最速1ラップが記録されなかったため、ステージ2への進出はならずの予選20番手となりました。