Round15アメリカマディソン

決勝

2018年8月25日(土)

会場 : Gateway Motorsports Park

 第15戦 マディソン 決勝

Hondaが2018年インディカー・マニュファクチャラー・チャンピオンに

米国中央部のミズーリ州にある大都市セントルイスからミシシッピ川を渡ってすぐ、イリノイ州マディソンにあるゲイトウェイ ・モータースポーツ・パークの1.25マイルオーバルに大観衆を集めて開催されたシリーズ第15戦ボマリト・オートモーティブ500では、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)とアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)がタイトル獲得に向けた激しい戦いを繰り広げ、ロッシが2位、ディクソンが3位でゴールしました。その結果、リードは29点から26点に減りながらも、4度のタイトル獲得経験を持つディクソンがポイント・トップの座を守りました。残るは2レースです。

土曜の夜に行われたゲイトウェイでのレースは、予選が雨のためにキャンセルにされ、ポイントスタンディング順のグリッドでスタートが切られました。

ポールポジションからスタートしたディクソンは序盤トップを快走。ところが、248周のレースの150周目、燃費セーブをより進めたい状況からウィル・パワー(Team Penske)にトップを譲りました。そこからのパワーはハイペースを保ってゴールを目指し、最後のピットストップで燃料を補給した後にロッシをパス。ディクソンも同じようにロッシの前に出ることを狙ったのですが、約1.5秒届きませんでした。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、レース序盤にして3ストップ作戦でいくことを決め、順調に周回を重ねました。レース序盤にはポジションを落とすこともありましたが、ペースと燃費を両立させて優勝のチャンスを虎視眈々と狙っていました。しかし、4ストップ組の助けとなるフルコースイエローがレース終盤に出され、優勝のチャンスは遠のきました。それでも、佐藤は13番グリッドからのスタートで4つものポジションを上げ、9位でゴールしました。

18年シーズンはまだ2戦を残していますが、ゲイトウェイでのレース結果により、すでに今季9勝をマークしているHondaのマニュファクチャラー・タイトル獲得が決まりました。

コメント

アレクサンダー・ロッシ(2位)
アレクサンダー・ロッシ(左)、スコット・ディクソン(右)「残る週末もディクソンとパワーを倒すべく全力で戦っていますが、今日のパワーは驚くべきパフォーマンスでした。脱帽です。そんな状況で2位でゴールできたことに対しては感激で言葉もありません。一体どうやって2位フィニッシュを成し遂げたのか、まだ明確に把握はできていません。最後の70周、私はフルスロットルで走っていませんでした。ピットから出せれた燃費の目標数値は実現不可能とも思えるものでした。2年前のインディ500と同じだ、と私は考えました。私たちのマシン、そして Hondaエンジンだからこそ、その数字を達成することができました。今日のレースが燃費ではなくスピードでの勝負になっていたとして、私たちがパワーに対向してゴールまで接戦を続けることができたかは分かりません。しかし、重要なのは今日、こうしてディクソンより前のポジションでゴールし、ポイント差を少しですが縮めたことです」

スコット・ディクソン(3位)
スコット・ディクソン「チームにとっていい結果が得られたと思います。ゲイトウェイで私たちは事前テストを行わなかったのですが、ハイペースでレースを多くの周回に渡ってリードできたことをうれしく思います。今日のレースでは作戦が2つに分かれました。どちらを選ぶか、その判断が遅く、ほんの小さな差でロッシにポジション争いで敗れました」

佐藤琢磨(9位)
佐藤琢磨 「正直に言って、フラストレーションの溜まるナイトレースとなってしまいました。昨日の私たちはメカニカルトラブルでプラクティスセッション1回をほぼ無駄にしました。残る1回のプラクティスしか自分たちにはなく、追う立場に立たされました。予選は行われず、走行データもなかったため、決勝用セッティングは推測で決定しなくてはなりませんでした。そして、レースでは3ストップ作戦をトライし、順調に周回を重ねていきました。出場者中で最も多くの周回をこなし、最後にピットインする展開が続いていたのですが、最後のフルコースコーションが痛手となりました。あのコーションによって私たちの作戦は吹き飛びました。私たちは燃費セーブができていたものの、スピードは不十分だったため、最後のリスタート後にポジションを下げました。小さな可能性にかけて戦い、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。スピードは不足していましたが、手堅い戦いの週末でした」

決勝リザルト

順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
112W.パワーシボレー2481:59'30.1972
227アレクサンダー・ロッシHonda248+1.3117
39スコット・ディクソンHonda248+2.8092
422S.パジェノーシボレー248+3.1336
526ザック・ヴィーチHonda248+7.2693
621S.ピゴットシボレー248+10.5509
71J.ニューガーデンシボレー248+10.6003
810エド・ジョーンズHonda248+22.1362
930佐藤琢磨Honda247+1Lap
1015グレアム・レイホールHonda247+1Lap
1119ピエトロ・フィッティパルディHonda247+1Lap
           
1498マルコ・アンドレッティHonda246+2Laps
155ジェームズ・ヒンチクリフHonda246+2Laps
2028ライアン・ハンターレイHonda172+76Laps
2118セバスチャン・ブルデーHonda0+248Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 ドライバー エンジン 総合ポイント
1スコット・ディクソンHonda568
2アレクサンダー・ロッシHonda542
3W.パワーシボレー500
4J.ニューガーデンシボレー490
5ライアン・ハンターレイHonda421
6S.パジェノーシボレー400
7ロバート・ウィッケンズHonda391
8グレアム・レイホールHonda371
9ジェームズ・ヒンチクリフHonda353
10セバスチャン・ブルデーHonda334
11マルコ・アンドレッティHonda327
12エド・ジョーンズHonda297
13佐藤琢磨Honda290
       
15ザック・ヴィーチHonda270
23ザカリー・クラマン・デメロHonda122
24ジャック・ハーヴェイHonda63
26コナー・デイリーHonda58
27カルロス・ムニョスHonda53
29ピエトロ・フィッティパルディHonda41
32ステファン・ウィルソンHonda31
33オリオール・セルビアHonda27
34サンティノ・フェルッチHonda18
36ジェイ・ハワードHonda12

ランキング詳細

フォトギャラリー

ニュース