世界一の歴史と世界一の規模を誇る自動車レース、インディ500が行われる5月のキックオフイベントとしてインディカー・グランプリは2014年から開催されています。インディ500に向けて、インディアナポリス、インディアナ州、そして米国全体のムードを盛り上げる役割も果たすレースは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイの高速オーバルコースのメインストレートなどを利用した全長2.439マイルのロードコースを使うもので、フラットながら中高速コーナーの連続するセクションを持つ、エキサイティングなレイアウトによりオーバーテイクの多い白熱した戦いが毎年繰り広げられています。

快晴に恵まれ、日差しも強く夏のような一日となった金曜日、多くのファンを集めて行われた予選ではロバート・ウィッケンズ(Schmidt Peterson Motorsports)、セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)、ジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)の3人が予選のファイナルラウンドに進出しました。

この3人はハードとソフト、2種類のタイヤを駆使してポールポジションからグリッド3列目までのスターティングポジションを争いました。その結果、カナダ出身ルーキーのウィッケンズが1分9秒9052というラップタイムをマークして予選2番手。開幕セント・ピーターズバーグでポールポジションを獲得しているウィッケンズは、明日のインディカー・グランプリはフロントロー外側グリッドからスタートします。

予選3番手は今年の開幕戦セント・ピーターズバーグで優勝、第2戦フェニックスでポールポジションを手にしているフランス出身のブルデー。4度シリーズチャンピオンに輝いているベテランが記録したベストラップは1分9秒9449で、2列目イン側グリッドという好位置から決勝に臨みます。そして、ウィッケンズのチームメートのヒンチクリフが1分10秒0858のベストにより予選4番手となりました。

第3戦ロングビーチで優勝しているアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は予選8番手、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は予選11番手でした。明日は午前中に30分間のファイナルプラクティスが行われ、85周の決勝レースは午後3時43分にスタートする予定です。