プラクティス、予選と、ショートオーバルでの速さを見せ続けるロシア出身のミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)は、予選と同様に、決勝でもHonda勢トップの成績をアイオワの地で残しました。全長0.894マイルのオーバルコースを300周して争われたレースにおいて、彼は5位フィニッシュを果たしました。予選9番手だったアレシンを含め、今日のレースでリードラップでのゴールを果たした者は5人しかいませんでした。
 ミハイル・アレシン
ミハイル・アレシン
 佐藤琢磨
佐藤琢磨
予選17番手と、後方からのスタートだったインディ500ウイナーのアレクサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport with Curb-Agajanian)は、ルーキーながらベテランのような見事な走りを披露し続けました。特にレース終盤の走りは目覚ましく、ロッシは6位という結果を残しました。
シャシーにトラブルがあったために、予選22番手で最後尾グリッドからのスタートとなったジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)は、9位まで大きくポジションをアップしてゴールしました。そして、予選12番手だったグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、トップ10フィニッシュが十分に可能なポジションまで順位を上げていたのですが、マシンから振動が出たために、予定より早くピットインを行いました。しかし、タイミングが悪いことに、4周後にイエローフラッグが出されて、順位を落とし、16位でのゴールとなりました。
 佐藤琢磨(#14)、カルロス・ムニョス(#26)、ジャック・ホークスワース(#41)
佐藤琢磨(#14)、カルロス・ムニョス(#26)、ジャック・ホークスワース(#41)
 佐藤琢磨
佐藤琢磨
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、13番グリッドからスタートしました。序盤はタイヤの空気圧の設定がコースコンディションにマッチしていなかったため、ジリジリと18番手までポジションを下げました。しかし、レースが進んで路面のグリップが向上していく中、マシンセッティングをピットストップで巧みに調整したことで、スピードを獲得。レース終盤には、トップグループと変わらないペースを確保して周回を重ね、激しいポジション争いをくぐり抜けて、11位でチェッカーフラッグを受けました。
 佐藤琢磨
佐藤琢磨
| 順位 | No. | ドライバー | エンジン | 周回数 | タイム/差 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 21 | J.ニューガーデン | シボレー | 300 | 1:52'16.3613 | 
| 2 | 12 | W.パワー | シボレー | 300 | +4.2828 | 
| 3 | 9 | S.ディクソン | シボレー | 300 | +5.5085 | 
| 4 | 22 | S.パジェノー | シボレー | 300 | +6.1827 | 
| 5 | 7 | ミハイル・アレシン |  | 300 | +7.0386 | 
| 6 | 98 | アレクサンダー・ロッシ |  | 299 | +1Lap | 
| 7 | 10 | T.カナーン | シボレー | 299 | +1Lap | 
| 8 | 11 | S.ブルデー | シボレー | 299 | +1Lap | 
| 9 | 5 | ジェームズ・ヒンチクリフ |  | 299 | +1Lap | 
| 10 | 83 | C.キンボール | シボレー | 299 | +1Lap | 
| 11 | 14 | 佐藤琢磨 |  | 298 | +2Laps | 
| 12 | 26 | カルロス・ムニョス |  | 298 | +2Laps | 
| 14 | 27 | マルコ・アンドレッティ |  | 298 | +2Laps | 
| 15 | 41 | ジャック・ホークスワース |  | 298 | +2Laps | 
| 16 | 15 | グレアム・レイホール |  | 297 | +3Laps | 
| 17 | 19 | ギャビー・シャヴェス |  | 293 | +7Laps | 
| 21 | 18 | コナー・デイリー |  | 141 | +159Laps | 
| 22 | 28 | ライアン・ハンターレイ |  | 105 | +195Laps | 
| 順位 | No. | ドライバー | エンジン | 総合ポイント | |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 1 | 22 | S.パジェノー | シボレー | 409 | 
| ▲ | 2 | 21 | J.ニューガーデン | シボレー | 336 | 
| - | 3 | 12 | W.パワー | シボレー | 334 | 
| - | 4 | 9 | S.ディクソン | シボレー | 321 | 
| ▼ | 5 | 3 | H.カストロネベス | シボレー | 318 | 
| - | 6 | 10 | T.カナーン | シボレー | 306 | 
| ▲ | 7 | 98 | アレクサンダー・ロッシ |  | 286 | 
| ▼ | 8 | 26 | カルロス・ムニョス |  | 280 | 
| ▼ | 9 | 15 | グレアム・レイホール |  | 275 | 
| ▲ | 10 | 83 | C.キンボール | シボレー | 275 | 
| ▲ | 12 | 5 | ジェームズ・ヒンチクリフ |  | 264 | 
| ▼ | 13 | 28 | ライアン・ハンターレイ |  | 264 | 
| ▲ | 15 | 14 | 佐藤琢磨 |  | 205 | 
| ▲ | 16 | 27 | マルコ・アンドレッティ |  | 200 | 
| ▲ | 17 | 7 | ミハイル・アレシン |  | 199 | 
| ▼ | 18 | 18 | コナー・デイリー |  | 195 | 
| - | 20 | 41 | ジャック・ホークスワース |  | 144 | 
| ▲ | 21 | 19 | ギャビー・シャヴェス |  | 105 | 
| - | 24 | 77 | オリオール・セルビア |  | 72 | 
| - | 25 | 29 | タウンゼント・ベル |  | 55 | 
| - | 26 | 19 | ルカ・フィリッピ |  | 45 | 
| ▼ | 29 | 35 | アレックス・タグリアーニ |  | 35 | 
| ▼ | 30 | 63 | ピッパ・マン |  | 33 | 
| - | 32 | 88 | ブライアン・クロウソン |  | 21 | 




 
 アイオワ 決勝
  
アイオワ 決勝
 
ミハイル・アレシン(5位)
「5位という結果は、とてもうれしいです。昨晩、私たちはマシンに多くの変更を施しました。チームのスタッフたちが懸命に働き、とても速いマシンに仕上げてくれました。レースを通して、マシンのハンドリングは安定していました。アイオワ・スピードウェイというショートオーバルでは、いいハンドリングのマシンであることが、最も重要なのです。私は2014年にこのコースでレースを経験しており、そのときは壁にヒットしてレースを終えてしまいました。今日はレースを最後まで走りきれただけでなく、こうして5位でゴールすることができたので、アイオワのコースがさらに好きになりました」
佐藤琢磨(11位)
「私たちは、アイオワで長いこと苦戦を強いられてきましたが、今年は事前のテストに参加することができ、それがレースウイークにも役立ちました。昨年までとは異なる考え方でのマシンのセッティングにトライし、結果として、チームにとってのアイオワでのベストリザルトを手にすることができました。私たちのチームは進化を遂げているということです。次戦のトロントは、今年最後のストリートレースです。おととし、昨年とまずまずの戦いができているコースですし、表彰台を目指して戦えることを楽しみにしています」