公式練習初日:5月9日(日) サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ 天候:晴れ 気温:28℃
5月9日(日)、今年で第88回目の開催を迎えるIndy500の公式練習が始まった。午後1時過ぎにグリーンフラッグが振られると、女性ドライバーのサラ・フィッシャーが集まったファンの声援を浴びながら最初にコースイン。5月30日(日)の決勝まで、約1ヶ月に渡る長い戦いの火蓋が切って落とされた。今年のIndy500には現在までのところ28人のドライバーがエントリーしており、マシンは彼らのスペアカーを含めて65台が登録を済ませている。走行初日は25人のドライバーがスペアカーを含めた33台を走らせた。
Honda Indy V-8勢は、オープニング・デイからスムーズな滑り出しを見せた。マシンの準備を進めていたグレッグ・レイ(アクセス・モータースポーツ)を除く10人が全長2.5マイルの伝統あるコースを走り、それぞれのセッティング・プログラムを進めて行った。
今回のレースからは500cc排気量を小さくされた3リッター・エンジンが投入されているが、どのHondaチームも一切のマシントラブルなく周回を重ねて行った。そして、エイドリアン・フェルナンデス(フェルナンデス・レーシング/Gフォース)が3位のタイム=41秒2197(平均時速218,342マイル)を、もてぎウィナーのダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が5位の41秒2381(218.007マイル)を記録した。Indy500だけに出場するブルーノ・ジュンケイラ(ニューマン・ハース・レーシング/Gフォース)も、まだ2004年モデルのIRLマシンに乗るのは3日目だが、名門チームからのエントリーであることに加え、彼自身も2002年のIndy500でポールポジションを獲得しているだけあって、41秒4127(217.325マイル)までタイムを削って来ている。今日の最速タイムは、スコット・ディクソンによる40秒9537(219.760マイル)だった。
ルーキー・ポイントでトップにいる松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)は、23ラップを行ったのみで41秒5331をマーク。好調ぶりをアピールして初日の走行を終了した。ロジャー安川(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)は、マシンのシェイクダウンということもあって松浦よりも少ない10ラップを走り、明日以降に備えていた。 |