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IndyCar Series
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第11戦
セントルイス
2003年8月10日 開催
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レースレポート

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カナーンは9戦以来のポイント・リーダーの座に
5位フィニッシュのウェルドン。続く安川とレイ
自己最高位スタートの安川はクラッシュに終わった
トニー・カナーンが2位フィニッシュで
ポイントランキング首位へと復活
■日時 :2003年8月10日(日)
■開催地 :イリノイ州マディソン
■サーキット :ゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイ
■レース距離 :全長1.25マイル×200周
■天候 :晴れ
■気温 :28.3℃
カナーンは予選3番手から2位でフィニッシュ
カナーンは予選3番手から2位でフィニッシュ
 IndyCarシリーズ第11戦は、8月に組まれた3連戦の初戦としてイリノイ州のゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催され、Honda Indy V-8を搭載するダラーラを駆るトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が、予選3番手から2位でフィニッシュし、ポイントスタンディングトップの座を取り戻した。

 ブルースの聖地ミズーリ州セント・ルイスからミシシッピ川を渡った対岸にあるゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイは、日本のツインリンクもてぎに似て、ターン1〜2側とターン3〜4側でコーナー半径が異なるレイアウト。そして、ストレートがコース全長に対して細長い形状をしていることから、コーナーはタイトで、進入時にはシフト・ダウン、ストレートでシフト・アップと、ギヤ操作をブレーキングとともに繰り返す必要のあるテクニカルなコースとなっている。

 ターン3、ターン4にはバンプもある難コースの予選で、Honda Indy V-8勢は、ケニー・ブラック(チーム・レイホール)が2位でフロントロー外側のグリッドを獲得。カナーンは3位、ブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が6位、ロジャー安川(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)が9位と、トップ10に4人が食い込んだ。

 決勝日は晴天に恵まれ、夏らしい暑さとなった。グランドスタンドに3万5,000人以上のファンが陣取り、レースは午後2時にスタート。グリーンフラッグが振り下ろされると、Honda Indy V-8勢のブラック、カナーンが果敢な走りで1-2体制を築いた。ブラックはレース中盤に電気系統のトラブルでリタイアとなったが、レースはピットでのアクシデントを除きゴールまでハイスピードで進み、予選3位から終始トップグループを走り続けたカナーンが21周をリードし、2位でゴールした。最終的に0.8466秒差で優勝したのは、ポールポジションからスタートしたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。

 第10戦終了時点でカナーンはポイントスタンディングトップの座を一端明け渡して2位へと後退していたが、今回の2位フィニッシュで40ポイントを加算し、ポイントトップだったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がギヤボックストラブルで15位となったことから、再びトップへと復活した。7点差の2番手には、今回3位でゴールしたジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)が浮上し、ディクソンは4位まで順位を下げている。また、ルーキーポイント争いでは、予選9位からスタートした安川が90周目にアクシデントでリタイアしたものの、依然としてトップをキープしている。彼を追うのは、同じくHonda Indy V-8を使用するダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)で、シーズン2回目のトップ5入りを今回果たしたことにより、両者の差は26点へと縮まっている。


●2位 トニー・カナーン
「終盤に2位になった時からは、ずっとハードプッシュを続けた。しかし、自分のマシンはターン1とターン2で速いものの、ターン3とターン4では相手の方が速く、ほぼイーブンの状態で、オーバーテイクを仕掛けるところまでは行かなかった。予選と変わらない速いペースでの戦いだった。すぐ後ろにつけているマシンもあったので、一瞬も気を抜けない厳しいレースになっていた。ポイントリードに再び立てたことは嬉しい。しかし、2位との差は7点しかない。優勝が50点だから、まだ250点も残っている。最終戦のテキサスまでチャンピオン争いは続いて行く。そして、その最終戦の戦いは凄いものになるだろうね」

●5位 ダン・ウェルドン
「今日のマシンはとても良かった。レース前まではセッティングで少し悩んだが、レースでのマシンはバランスが非常に良いものになっていた。トップグループと同じペースで走ることができていたし、まずまずの結果を出すこともできた。不運なレースもこれまでに何度かあったが、フィニッシュさえできれば、トップ5に入れる。このペースを保って上昇して行ければ、今シーズン中に優勝をすることもできるかもしれない」

●8位 グレッグ・レイ
「全体的に見て、自分たちのチームにとって今日のレースは良い結果となった。スタート直後はアンダーステアが少しあり、最初のピットストップでそれに対処し、ハンドリングは良くなった。ミシガン以来練習を繰り返してきたことでピットストップも速くなった。しかし、今回は燃料を補給する器具にトラブルが発生したために、予定外のピットインを行わなければならないシーンもあった。それでも、リードラップに残り続け、最後のリスタートを165周目に行った時には、高木とホーニッシュJr.にチャレンジできるかもしれないと考えていた。しかし、ターン1で高木は思い切りハードにアウトから降りて来たので、ハードブレーキングをせざるを得ず、勢いを失ってしまった。その後にもう一度高木に接近することはできたが、残り周回数が足りなかった」

●18位 ロジャー安川
「マシンの調子は良く、間違いなくトップ10でフィニッシュできるものになっていました。アクシデントになってしまった時は、ターン4で前を走っていたグレッグ・レイをパスできるチャンスだと思いました。残念ながら、彼と、彼の前にいたもう1台のマシンの作り出したタービュランスによって、自分のマシンのハンドリングが突然オーバーステアになり、スピンして壁にヒットしてしまいました。残りのレースは、まだ何戦も残っているので、これからはトップ10フィニッシュを続けて行きたいと思います」

●19位 ケニー・ブラック
「エンジンに何が起こったのかはわからないが、電気系統のようだ。コーナーからの立ち上がりで突然6気筒か7気筒で走っているかのようにパワーがダウンした。ピットでクルーが多くの電気系パーツを交換してくれたけれど、その時点でダメージが他にも及んでいたようだった。レースのスタート直後にトップに立ったが、その後にアンダーステアが出た。しかし、1回目のピットストップでセッティング変更をしてからは、マシンのハンドリングは良くなり、トップグループとの差を縮めていた。そこでトラブルは発生した。予選も良かったし、トラブルが出るまではいい感じでレースを進められていただけに、リタイアは残念だ。ポイント争いを考えても、今回の結果は痛い。しかし、次のレースに向け、我々は体制を建て直すつもりだ。次のケンタッキーは、テスト結果の良かったコースなので楽しみだ」

●21位 ブライアン・ハータ
「今の僕は、怪我をしたクルーメンバーのアントン・ジュリアンのことだけで頭がいっぱいだ。彼が素早く回復することを祈っている」

●ロバート・クラーク:HPD VP&ゼネラルマネージャー
「トニー・カナーンがポイントトップに返り咲いたことを、まずは喜びたいですね。予選ではケニー・ブラックが2位でフロントローの外側グリッドを獲得し、カナーンは3位でした。今回我々は新しい技術を幾つか導入しましたが、それらによって得られた進歩に対してとても満足しています。今回はあと少しのところで優勝を逃しましたが、これからも、我々はハードにプッシュし、コンスタントに新しいトライを投入して行きます。Honda Indy V-8の性能を向上させ、勝利を獲得したいと考えています」

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