Hondaホームページへ
Motor Sportsへ
IndyCar Series
スケジュール&リザルトHonda Racing to TOP
第10戦
ブルックリン
2003年7月27日 開催
IndyCar Series
To IndyCar Series TOP
 
 
サーキット&TV情報 レースレポート リザルト ポイントスタンディング
 
レースレポート

クリックで拡大できます

ロジャー安川は終盤3位争いに絡む健闘を見せた
レイ(手前)は10位フィニッシュ。ハータ(奥)は19位
カナーン(先頭)はポイントランキングで2番手に後退
ロジャー安川が8位でゴール
■日時 :2003年7月27日(日)
■開催地 :ミシガン州ブルックリン
■サーキット :ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ
■レース距離 :全長2マイル×200周
■天候 :曇り
■気温 :27.2℃
ロジャー安川がHonda Indy V-8勢最上位の8位に
ロジャー安川がHonda Indy V-8勢最上位の8位に
 IndyCarシリーズ第10戦は、五大湖地方のミシガン州ブルックリンにあるシリーズ最速コースのミシガン・インターナショナル・スピードウェイにて開催され、ルーキー・ポイントをリードするロジャー・安川(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)が最後のリスタートで3位争いに食い込む健闘を見せ、8位でゴールした。
 

 アメリカ自動車産業の首都であるデトロイトから西に約70マイルの湖水地帯、アイリッシュ・ヒルズに1968年に作られたコースは、これまで幾つもの激しいハイスピードバトルの舞台となってきた。新ルール下のシャシーとエンジンのコンビネーションで戦われている今年のIndyCarシリーズだが、ポールポジション獲得者の平均スピードは、昨年を上回る222マイル・オーバーとなった。

 例年、夏のミシガンといえば蒸し暑さがドライバーとクルーたちを苦しめるものだが、今年は24度前後と過ごし易い天候の下で金曜のプラクティス、そして土曜の予選が行われた。レース決勝日は雨の心配もされ、湿度は上昇。随分とミシガンらしくなった気候の中、午後3時過ぎに予定通りグリーンフラッグは振り下ろされた。出走は21台。200周の長距離レースは、序盤から18度のバンクを使ったドラフティング合戦となり、熾烈なポジション争いが繰り広げられた。フルコースコーションも4回と少なかったため、レースの平均時速は180.917マイルと、IRL史上最速のものが記録された。雨によるレースの中断は幸いにもなかった。

 Honda Indy V-8勢は、予選12位からスタートしたルーキーのロジャー安川は、最後のリスタートで3位争いに食い込む健闘を見せ、8位でゴールした。安川は第8戦カンザスの7位に続く好リザルトを記録した。7番グリッドからスタートしたグレッグ・レイ(アクセス・モータースポーツ)は10位。シリーズポイント争いをリードしていたトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、スタートの1周目で15番グリッドから5位までポジションを上げる素晴らしいダッシュを見せ、その後もトップ争いを続けていたが、166周目のピットストップ前に原因不明のトラブルで突然失速し、16位に終わった。ケニー・ブラック(チーム・レイホール)は65周目のターン2でクラッシュし、結果は18位。第8戦カンザス・シティのウィナー、ブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は予選14位からファステストラップを記録する走りを見せていたが、電気系統のトラブルから37周でリタイアしたために19位。予選13位だったダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は、19周でリタイアし、20位となった。

 トップ争いは最終ラップまで接戦のままで、アレックス・バロン(ハリウッド・モー・ナン・レーシング)が2年連続シリーズ・チャンピオンのサム・ホーニッシュJr.(パンサー・レーシング)を最終コーナーからの立ち上がり勝負で下して優勝。バロンとホーニッシュJr.は並んだままゴールし、両者の差は0.0120秒と、IRL史上4番目のクロース・フィニッシュ(僅差のゴール)となった。

 シリーズポイント争いでは、Honda Indy V-8を駆るカナーンがトップから2位へと後退したものの、トップとの差は最少得点差の1点に留まっている。一方、安川はレース前の13位から11位へポジションアップを果たし、引き続きルーキー・ポイント・トップのポジションをキープしている。


●8位 ロジャー安川
「レース序盤、マシンのハンドリングはアンダーステアぎみでしたが、ピットストップでウィングとタイヤの空気圧を調整してからは、とても良くなりました。ミシガンでのレースはドラフティングが非常に重要で、ドラフティングこそが勝負を決めるものです。終盤のリスタート後は、なんとかして3位に出たいと少し欲張ってしまい、アウト側のラインを走ったことでちょっとタイヤを傷めてしまいました。それでアンダーステアが出るようになり、ポジションを落としてしまいました。ポジションをひとつかふたつ落とす気になってでもイン側のラインを走り続けた方が、結果は良いものになったかもしれません。自分としては、トップグループでのドラフティングでのマシンも最後は安定していたし、いいレースができたと思います。そして、今回の経験をもとに、ここと同じコースレイアウトのフォンタナではもっと上のフィニッシュ、そして優勝を狙えるよう頑張りたいと思います」

●10位 グレッグ・レイ
「スタート直後のマシンはオーバーステアが強かった。それで自分としては少し注意をして走り、リーディングドラフトから離れてしまい、結果的に1周の周回遅れとなってしまった。ピットストップでマシンを調整し、ハンドリングは良くなったが、単独走行になるとスピードが上げられなかった。ドラフティングの中にいれば、みんなと同じペースで走れたのだが、今日はダウンフォースの設定量が大き過ぎ、単独走行でスピードが伸びなかった」

●16位 トニー・カナーン
「突然マシンが失速した。原因はまだわかっていない。今日の結果にはガッカリしている。Honda はパワフルで素晴らしいエンジンをくれた。チームのピットストップも素早く、スピードダウンするまでの我々のレースはとても良いものになっていた。今日のような不運は、最終戦でよりも、今回起こった方が良かった。今ならまだリカバーするチャンスがあるのだから。次のセント・ルイスでのマシンは、とても良いものにできる自信がある。そこからまた頑張ればいい。失ったものを考えるのではなく、これから挽回することについて考えたい」

●18位 ケニー・ブラック
「コーナーに進入した時には何も問題はなかった。何が起きたのかわからないが、突然マシンは壁に向かって突き進んで行った。まったく曲がってくれなかった。マシンのどこかが壊れたのかもしれない。あの時はピットストップをした直後で新しいタイヤを装着したばかりだったから、タイヤが問題だったとは思えない。コース上に水が少し出ていたが、他のマシンはまったく問題なくそこを走り抜けていた。自分だけが壁に突っ込んでしまった。ミシガンのコースは本当に好きなのだが、ここではツキがない」

●19位 ブライアン・ハータ
「バッテリーがダメになってしまったようだ。このトラブルは珍しいものだが、今回は残念ながら自分たちのマシンに起こってしまった。マシンの調子は非常に良かった。どんなラインでも走れていた。勝てるマシンに仕上がっていたと思う。それだけにトラブルによるリタイアは本当に残念だ」

●20位 ダン・ウェルドン
「とても力強い走りができていたが、何かがマシンに起きた。それが何なのか、あるいは原因が何なのかはまだわかっていない。400マイルレースなので、まだあの時点ではリラックスをして、トップグループを安全に走っていた。本当に残念な結果となったが、次のセント・ルイスでは力強さを取り戻して見せる」

●ロバート・クラーク:HPD VP&ゼネラルマネージャー
「Honda Indy V-8のパフォーマンスはライバル勢に対して劣っていなかったと思う。パワーでも燃費でも勝負ができていた。しかし、今日はアンドレッティ・グリーン・レーシングの3台にトラブルが出てしまった。ブライアン・ハータのトラブルは充電をしなくなるものだった。カナーン、ハータともに決勝でのマシンのハンドリングには非常に満足しており、マシン・セッティングの部分ではトップ争いをできるものとできていたが、結果に繋げることができなかった。しかし、今日はロジャー安川が終盤にトップ争いに加わり、8位でゴールした。彼は激しいトップ争いをする中で、貴重な経験を積むことができたことと思う」

PAGE TOP
フッタ
ホームへ 検索へ お客様窓口へ ご意見・ご感想へ マップへ ホットニュースへ ホームへ