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第8戦
カンザスシティ
2003年7月6日 開催
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レースレポート

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ハータの勝利はレギュラー・シート獲得2戦目という快挙
ロジャー安川は自己最高位となる7位でフィニッシュ
4位ながらポイントリーダーの座を守るカナーン
ブライアン・ハータがIndyCarシリーズ初勝利
トニー・カナーンは4位でポイントリードを31に広げる
■日時 :2003年7月6日(日)
■開催地 :カンザス州カンザスシティ
■サーキット :カンザス・スピードウェイ
■レース距離 :全長1.5マイルオーバル×200周
■天候 :晴れ
■気温 :30.6℃
IndyCarシリーズ初勝利を果たしたハータ
IndyCarシリーズ初勝利を果たしたハータ
  第7戦の行われたバージニア州リッチモンドから西へ約1000マイル移動、アメリカ大陸のほぼ中央に位置する“ハートランド”カンザス州でシーズン前半戦最後のレース、カンザス・インディ300は開催され、Honda Indy V-8搭載のブライアン・ハータがIndyCarシリーズ初勝利を飾った。怪我の治療で今シーズンの参戦を断念したダリオ・フランキッティの代わりにカーナンバー27のダラーラ・Hondaを任されることになったハータは、レギュラー・シート獲得2戦目にして優勝を手に入れた。ランキングトップのトニー・カナーンは4位でフィニッシュし、2位との差を31ポイントに広げた。

 2001年に完成したばかりのカンザス・スピードウェイは、全長が1.5マイルのDシェイプ・オーバルで、コーナーのバンクが15度と大きいため、ハイスピードでレースは展開した。予選11位だったハータは、2回目のピットストップ後に燃料を徹底的にセーブする走りを開始。3回目のピットストップを139周目に行うと、そこからもハイペースを保ちながら燃料をセーブする走りを続け、残りの61周を無給油で走り切った。ハータは2位となったエリオ・カストロネベスとの間に7秒3264という大きな差をつけてチェッカーフラッグを受けた。

 Honda Indy V-8勢は、トニー・カナーンが4位、ケニー・ブラックが5位と、トップ5に3人が食い込み、ルーキーのロジャー安川は予選14位から自己ベストの7位でゴールし、グレッグ・レイも8位を獲得した。ダン・ウェルドンはアクシデントのためにリタイアとなったが、出場6人のうち5人がトップ8入りを果たした。第2戦フェニックスで優勝して以来ポイントスタンディングでトップにいるカナーンは、4位フィニッシュにより32ポイントを加算してポイントリーダーの座を保ったばかりでなく、ポイント2位との差をレース前の27点から31点へと広げた。

 2年連続シリーズ・チャンピオンのサム・ホーニッシュJr.は予選18位から4位までポジション・アップする走りを見せたが電気系トラブルによりリタイア。女性ドライバーのサラ・フィッシャーは、トップから4周遅れとはなったが、11位でフィニッシュした。予選3位だった高木虎之介は、燃圧が下がったためにリタイアとなった。


優勝 ブライアン・ハータ
「燃料はギリギリだった。カール・モイヤーの作戦とHonda Indy V-8の燃費の良さがあって優勝することができた。最後のピットストップに入った時、自分たちはゴールまで無給油で走り切ることを決めていた。そこに勝因はあったと思う。コースに戻った最初のラップから燃費をセーブすることに意識を集中して走り続けた。チームメイトのトニー・カナーンがしばらくの間は自分を引っ張ってくれた。そこでも燃費をセーブできた。しかし、彼はペースを上げて離れて行ってしまった。その時、トニーを相手にレースをするか、自分たちのペースを保ち続けるかの決断が必要だったが、ピットからの指示はペースをキープすることだった。僕の力を信じてくれたマイケル・アンドレッティに感謝したい。コクピットの中で泣いたことなどなかったけれど、今日の僕はゴール・ラインを横切る時には涙が止まらなかった」

4位 トニー・カナーン
「長く厳しい1日だった。スタートからトップグループに残り続けるよう全力を出し切った。いい1日にできたと思う。自分は燃費作戦を使えない状況にあったけれど、チームメイトのブライアン(・ハータ)は燃費作戦を採用した。「自分が勝てないレースなら、チームメイトに勝って欲しい」と考えながら走っていた。Hondaエンジンの性能や、チームの能力についてとやかく言っていた人たちは、今日のレースを見て驚いただろう。今日の勝利がそういう噂に対する答えだ。ブライアンが勝ったことは本当に嬉しい。彼は素晴らしいドライバーだ。ダリオの怪我があり、チームは厳しい時を過ごして来たが、この勝利に値する働きを彼らは続けて来た。クルーのためにも今回の勝利は嬉しい」

5位 ケニー・ブラック
「昨日のウォームアップでトラブルがあったため、今日の自分たちのレースセッティングに自信がなかった。見ての通り、僕らのマシンは速くなかった。ターン1はアンダーステアで、他のコーナーはオーバーステアだった。今日吹いていた風のせいなのかもしれない。一端は17位か18位までポジションを落としたし、かなり長いこと、トップと同一周回の最後のマシンとして走り続けていた。しかし、チームの作戦は素晴らしく、レース中のセッティング変更も良かったので、レース終盤のマシンはハンドリングの良いものに変わっていた。周回遅れにはなったが、今日のレースを5位でゴールできたことは嬉しい。我々はレース用セッティングをもっと良くしなければならない。終盤でのマシンは速かったが、そうなった時にはもう挽回は難しい状況だった。ナッシュビルでのレースの前にはテストを行うので、そこでマシンをさらに良いものに仕上げなくてはならない」

7位 ロジャー安川
「エキサイティングなレースでした。最初のピットストップでエンジンストールし、幾つかポジションを下げてしまいました。作戦の入り込む余地が多いレースで、自分たちも作戦がうまく行った面はありましたが、そうなっていなくても、今日のマシンは非常にハンドリングが良かったので、今日のような順位か、それ以上の結果を得られたと思います。7位は自己ベストですから嬉しいですね。今日はコーナリングがマシンに仕上がっていたことで、かなりいいファイトができ、レースを楽しむことができました」

8位 グレッグ・レイ
「レース序盤のマシンはハンドリングがオーバーステアだった。ポジションを大幅に落とし、なんとか走っているという状態だった。2度目のピットストップでのセッティング変更を行い、それでマシンは少し良くなった。最後のピットストップではタイヤを交換しない作戦を採り、セッティングを調整したが、クルマのバランスがパーフェクトになっていて、アウトからでもインからでもオーバーテイクできた。終盤の僕らは最速の存在だった。無線のトラブルがあったため、それを次回のレースまでには解決しなければならない」

21位 ダン・ウェルドン
「マシンは非常に速かった。チームメイトのトニー・カナーンをパスしようとしたが、それができなかったので彼の真後ろに着こうとした時だった。フェリペはその瞬間にインへと飛び込んで来たのだと思う。しかし、その時僕はもうイン側へと下がることにしていた。彼はイン側にチャンスを見つけたから入って来た。しかし、そこで僕らは接触してしまった」

ロバート・クラーク: HPD VP&ゼネラルマネージャー
「見事な作戦もあってアンドレッティ・グリーン・レーシング、そしてブライアン・ハータが優勝を飾ってくれた。レース展開を見てチームが作戦を立てたのだが、最後は燃料が持つかギリギリのところだった。周回遅れのマシンの後ろについて燃費を稼ぐ走りが勝利に繋がった。61周を給油なしで走るためには、特別な走り方が必要だ。単独で走り続けては、あれだけの距離を走り切ることは不可能だ。Honda Indy V-8を使うドライバーたちは、今日のレースで6人中5人がトップ8でフィニッシュした。ロジャー安川はピットストップが良ければもっと上のポジションでゴールできた走りを見せていたし、ケニー・ブラックは苦しいハンドリングのマシンでトップ5入りを果たした。グレッグ・レイも8位でゴールし、Honda Indy V-8勢はチーム、ドライバーともに着実に進歩していることを見せてくれた。この勢いを保って前進を続けて行きたい」

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