Hondaホームページへ
Motor Sportsへ
IndyCar Series
スケジュール&リザルトHonda Racing to TOP
第2戦
フェニックス
2003年3月23日 開催
IndyCar Series
To IndyCar Series TOP
 
 
サーキット&TV情報 レースレポート リザルト ポイントスタンディング
 
レースレポート

クリックで拡大できます

カナーンは110周目から無給油で走り続け、トップでゴールした
同時にピット・ストップしたカナーン、アンドレッティ、フランキッティ
ケニーはアンダーステアに悩まされたが5位でフィニッシュした
トニー・カナーンがポール・トゥ・ウィン
Honda Indy V-8、インディカー・シリーズ初勝利
■日時 :2003年3月23日(日)
■開催地 :アリゾナ州エイボンデイル
■サーキット :フェニックス・インターナショナル・レースウェイ
■レース距離 :全長=1マイル×200周
■天候 :晴れ
■気温 :23.9℃
Honda Indy V-8に初勝利をもたらしたカナーン(中)
Honda Indy V-8に初勝利をもたらしたカナーン(中)

 雲ひとつない快晴の下、砂漠の中の200マイル・レースにおいて、ポールポジションからスタートしたトニー・カナーンが2位に0.9328秒の差をつけて優勝した。これはカナーン、アンドレッティ・グリーン・レーシング、そして、Honda Indy V-8にとってのインディカー・シリーズ初勝利である。

 全長1マイルのショート・オーバルでのレースは激しいバトルとなり、7台がアクシデント。合計10回ものイエロー・コーションが出される荒れた展開となった。終盤の187周めにはベテランのマイケル・アンドレッティとジル・ド・フェランがターン1で接触、両車ともコンクリート・ウォールに激突し、イエロー・コーション。最後のリスタートが残り2周で切られることとなった。

 この時のトップは110周目のピット・ストップから無給油で走り続けていたカナーンだった。カナーンは他のドライバーたちよりも早いピットインを済ませたのが功を奏し、トップに躍進していた。Honda Indy V-8の燃費の良さと度重なるイエローコーションに助けられたカナーンはトップを維持。そして、最後のリスタートも万全にこなし、2001、2002年インディ500ウィナー、エリオ・カストロネベスに約0.9秒の差をつけてチェッカード・フラッグを受けた。

 女性ドライバーのサラ・フィッシャーは、ピット・ストップのタイミングが良く、一時はトップのカナーンを追いかける2位を走行、最終的に8位でゴールした。2001、2002年シリーズ・チャンピオンのサム・ホーニッシュJr.は、17番グリッドからスタート。上位へ食い込んで来ると見られたが、周回遅れのマシンと接触し、わずか30周でクラッシュ、リタイアとなった。

 日本人ルーキーのロジャー安川は、序盤に2回のイエロー・コーションがあったが、チームはピットストップを行わない作戦をとった。35周めにトップに立った安川は、トップ・グループと互角に渡り合い、2位を85周目までキープした。しかし、その後のピットでポジションを落とし、追い上げを開始した100周目、アル・アンサーJr.を外側からオーバーテイクしようとして接触、クラッシュ。自力でコクピットから出て来た安川は、IRLの医師団の指示により、大事を取って病院で検査を受けることとなった。


●優勝 トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「レース前半は、少しぐらいポジションが下がっても、マシンが良かったから心配はしていなかったよ。今日の勝利は、チーム全体で勝ち取ったものだ。マイケル(アンドレッティ)とダリオ(フランキッティ)は残念ながらリタイアとなったけれど、3人のドライバーが仕事を分担しあってマシンを最高のハンドリングに仕上げたから、レースの中盤に僕ら3人は揃ってトップグループを走ることができていたんだ。最後のピット・ストップに入った時、そのまま無給油でゴールまで走り切れるのかはわからなかったけれど、チームに燃費計算は任せて走り続けた。後ろからプレッシャーをかけられた時もあったけれど、トップを守り通すつもりだった。これだけ早い時期に、2戦目でチームに勝利をもたらすことができて本当に嬉しい。僕をアンドレッティ・グリーン・レーシングへと招き入れてくれたマイケルに感謝している」

●5位 ケニー・ブラック(チーム・レイホール)
 「今日のマシンはアンダーステアが強過ぎた。イエロー・コーションが多くて、リズム良く走れなかったけれど、5位でフィニッシュすることができた。次のレースでは、マシンのハンドリングをもっと良く仕上げたいね」

●13位 マイケル・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「マシンのハンドリングは本当に素晴らしかったよ。リスタートでフロント・ウィングにぶつけられてサイド・プレート(翼端板)が壊れてしまった。その時点でボクの勝つチャンスはなくなったね。終盤にジル(ド・フェラン)と接触、クラッシュしたけれど、彼には十分スペースを開けたつもりだったんだ。それなのに、ジルが外へ寄って来たのでぶつかってしまった。自分のチームのトニー(カナーン)の勝ったことは、まるで自分が勝ったように嬉しいよ」

●16位 ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)
 「トニーの優勝を祝福したい。自分のレースにはガッカリだけれどね。ピット作業も速く、上位でフィニッシュできると思ってたんだけど、メカニカル・トラブルでリタイアになってしまった」

●ロバート・クラーク:HPD ゼネラルマネージャー
 「正直に言って、これだけ早い時期に勝てるとは思っていなかった。非常に短い時間で開発を進めなくてはならなかったからだ。今日のレースで、アンドレッティ・グリーン・レーシングは、HondaインディV8の燃費の良さを利用する作戦を採り、ドライバーのトニー・カナーンはそれに応える素晴らしいドライビングを見せてくれた。この2戦を通して、エンジンの性能も、チーム力も高いことが証明され、私たちも自信をつけることができた。HPDはこの4月1日で創立10周年を迎えるから、そのお祝いにもぴったりのタイミングだ。日本でのレースでも勝つために、HondaインディV8の性能をさらに引き上げて行きたい」


PAGE TOP
>
フッタ
ホームへ 検索へ お客様窓口へ ご意見・ご感想へ マップへ ホットニュースへ ホームへ