Special Movie
+ Interview

青い地球の空を守るために。
「風の流れを設計する。“風洞実験”の挑戦」
2022.03.28

King & Prince 永瀬 廉 × エンジニア 皆川 真之

次のゴールは、カーボンニュートラル。
世界トップカテゴリーのレースで培った空力技術を、EVに応用する皆川 真之のもとへ、
Hondaハートのメッセンジャー 永瀬 廉が、会いに行った。

第1章

全身で風の力を感じながら

皆川
皆川と申します。
永瀬
はじめまして!永瀬と申します。

「2050年、
全活動のCO₂排出量を実質ゼロにする。」
Hondaは、そう宣言した。

皆川
ここが風洞試験を行う施設です。今日は80km/h※1の風を体験していただきます!
永瀬
80km/h!ドキドキしますね。

※専門家の指導のもと、安全に配慮して実施しています。

永瀬、80km/hの風を体験!

永瀬
楽しみやな〜。
皆川
じゃあ早速!風、お願いします!
永瀬
あー来てる来てる!
皆川
髪型の崩れはどうかご容赦ください…!
永瀬
全然大丈夫です!
あー強いわこれ!痛いですもはや!(笑)
皆川
車の後ろ!後ろいきましょう!
永瀬
はい!
皆川
ここなら風がほとんどない、これが抵抗の正体です。
永瀬
あーここなら安心。

想像以上の空気の力

永瀬
こんなに強い風なかなか浴びないですよね。
皆川
でも、高速道路を走るときは100km/hぐらい出ますよね。
運転席では感じなくても、車ってかなり風をかき分けながら走ってる。
それが「空力」です。

大きな翼!?

永瀬
うわ、でっか!すげえ!!
皆川
さっきの風の源です。体験いただいたあの場所で最大200km/hの風を実現できます。
永瀬
さっきので80km/hですもんね。
いやー、車って空気の抵抗にかなりパワー持っていかれるんやなって身を持って体感できましたね。
皆川
ここで少しずつ車の形を調整しながら、車全体が受ける抵抗をいかに小さくできるかを毎日試しています。
空気をいかに制御できるかが、今後エネルギーロスを減らすために絶対必要なんです。
  • ※1時速80km/hの走行時の風の強さのこと

第2章

空力から導かれる形

永瀬
空力の一番の難しさってなんですか?
皆川
単なる足し算じゃないところです。

難しいって、おもしろい!

皆川
どこか一箇所改良しても、実は相互作用でトータルでは空気の流れが悪くなってしまうことがある。
永瀬
そうなんですね、難しそう・・・。
皆川
と同時にそこがおもしろいところなんです。
誰も正解を知らないから、どんどんチャレンジしていかないとベストな形は生み出せない。
永瀬
なんか深いですよね、一番難しいところが一番おもしろいって。
皆川
ここでコツコツ日々磨き上げてきた形が、いつか世の中に出ると思うとすごくワクワクします。

空力に夢を抱いたきっかけ

永瀬
空力の研究を始めたきっかけは何ですか?
皆川
学生の頃、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナを見てモータースポーツに魅了されました。
セナが、マシンに対して空力が良いとか悪いとかコメントをしていて。
それで車、レーシングカーは、すべて一つひとつの形に物理的な意味があると知ったときに、一気に興味が湧いて。よしじゃあ空力やろうと。
永瀬
それでHondaの空力エンジニアに。
皆川
夢が叶いました。
永瀬
今はその技術がEVに役立っているんですね。
皆川
モータースポーツもEV開発も、結局空気を扱うことには変わりないんです。

CFD(数値流体力学)=空気の流れを可視化するソフトウェア。
こちらのツールで風の流れを理解し、エネルギーロスを最小限にする車の形状を検討しています。

形に込める想い

皆川
空力の技術は、形に現れます。
それは見た目にも関わるので、技術と芸術のコンビネーションが大事。
性能がいいだけじゃなくて、かっこよく、魅力がある形にしたい。
永瀬
たしかに。
皆川
それって永瀬さんのお仕事もそうだと思うんですよね。
技術だけじゃなくて、かっこよく、魅力的だからこそ人の心を動かす。
永瀬
そういうところは共通するかもしれません。
お芝居や歌でも、ただうまくできたときより、自分らしくできたときにいい作品になる気がします。
皆川
空力も、担当者独自の努力や想いがないと、洗練された形はできない。
そういうものが、魅力のある形をつくると信じてます。
永瀬
想いは結果にも現れる、ということですね。

第3章

守りたい、青い空

永瀬
皆川さんの夢は?
皆川
青い空を守ることです。

地球の青い空のために

皆川
モータースポーツで培った技術を駆使してエネルギーロスを最小限にしたEVを作り、世界中の方たちの生活を支える。
そしてそれが地球の青い空を守ることにつながっていく。
これが、今の僕の夢です。

Hondaのことは好きですか

永瀬
もう1つ質問で、Hondaのことは好きですか?
皆川
僕は大好きですね。
モータースポーツを離れても、Hondaを去ろうとは全く思いませんでした。
僕は、ずっとHondaでやっていきたい。ここで自己実現するんだと。
永瀬
自分が一番のびのびやれて、成長できる確信がある会社ということですね。
皆川
自分の可能性を最大限発揮できる会社だと僕は思います。技術開発は難しいことなので、当然責任も、プレッシャーもある。でも、挑める環境をHondaはちゃんと用意してくれてるし、みんなが支えてくれますから。

二人の決意

皆川
それに、カーボンニュートラルは、人生をかけて挑む意義のある目標だと僕は思います。
永瀬
仕事は自分のためでもあるし、みんなに喜んでもらうためでもあるっていう。
皆川
うん、おっしゃるとおりですね。
永瀬
そういう部分は僕らの仕事も同じだと思うし、今日お話を聞けて、これからの糧になりました。
皆川
僕も第一線で活躍されている永瀬さんとお話できて、たくさんエネルギーをいただきました。
永瀬
ありがとうございます。今後とも応援しています!
皆川
はい。僕も、ずーっと応援してます。

皆川 真之

本田技術研究所 完成車開発統括部 
車両開発三部 動力性能空力開発課 チーフエンジニア

1999年入社。第三期F1の開発に従事し、2009年にタイトルを獲得したブラウンGPのダブルディフューザーを開発。第三期F1終了後は、量産車の空力室課に異動。2015年~2020年まで中国に赴任し、現地の空力開発を促進。現在は、量産車の空力開発部門を率いている。

永瀬 廉

King & Prince, Hondaハートメッセンジャー

1999年生まれ。幼少期のほとんどを大阪で過ごす。中学生のときにジャニーズ事務所へ入所、2018年にKing & PrinceのメンバーとしてCDデビュー。マニュアルの運転免許を持ち、休みの日はよくドライブを楽しんでいる。

(新型コロナウイルス感染症対策を実施した上で取材・撮影を実施しています。)

King & Prince カーボンニュートラル篇ロングインタビュー Honda ハートのメッセンジャー、King & Prince のメンバーが、カーボンニュートラルの達成という難問に挑むHondaの取り組みを取材します。
動画では伝えきれないHondaの想いを、彼らのリアルな反応とともにお届けします。

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