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トライアル世界選手権 第3戦 ドイツ 決勝
2016/05/29

ボウが決勝2日間ともに優勝

決勝1日目「トニー・ボウ、ドイツ初日を勝利で飾る」

日本GPから1カ月、トライアル世界選手権の舞台はヨーロッパに戻り、ドイツのバイエルン州のゲフレースで第3戦が開催されました。

ここまでの2戦で選手権ランキングのトップに立っているトニー・ボウ(Repsol Honda Team)は、ドイツでさらにアドバンテージを伸ばすことに成功。今シーズン3度目の優勝を果たしました。

ライバルのアダム・ラガ(TRS)との優勝争いは大接戦となり、最終セクションを抜けるまで、勝負の行方は全く分かりませんでした。試合が終わって集計の発表に注目すると、ボウはラガに対して2点だけアドバンテージがありました。36セクションを走って、わずか2点差。しかし大きな2点となりました。

ゲフレースの週末は、雨模様でした。試合が始まっても何時間かは雨が降り続き、路面は滑りやすい状況に。その影響でセクションの難度は増大していきました。そのため、難所をクリアしていくには、よりフィジカルなアクションが必要になっていました。

このようなコンディションでは、肩の腱に傷を抱えているボウにとって、とても不利な状況。ボウは、動きを規制するガードを外して試合に臨みました。体の動きをスムーズに行いたいという思いからでした。

ところが第2セクションで、ボウは激しい痛みとともに5点という失敗を犯してしまいます。さらに第3セクションでも5点。この失敗で、ボウは再び肩から背中を固定するガードをつけることに決めました。序盤に合わせて10点の減点は大きな痛手でしたが、気持ちを新たに第4セクションから戦いを再開。そのミスを取り戻すことに成功しました。1ラップ目が終わって、ボウはアルベルト・カベスタニー(シェルコ)とともに、13点で同率首位に立っていました。

2ラップ目、カベスタニーが好調でトップをキープします。しかし、3ラップ目にボウがベストラップをたたき出して追い上げました。結果、ラガに2点差、カベスタニーに3点差をつけ、ドイツ大会の初日を勝利で飾ることができました。

チームメートの藤波貴久は、左ヒザを強打するなどのミスをしてしまい、惜しくも表彰台を逃しました。それでも3ラップ目に復調した藤波は、4位のポジションを確保。貴重な13点のポイントを獲得し、ランキングでも4位を守っています。

決勝2日目「トニー・ボウ、負傷にめげず3連勝」

ボウは土曜日に続き、日曜日でも勝利を飾りました。これでドイツ大会を完全勝利。ゲフレースには、歴代の世界選手権トライアルでの勝利者を称える石造があります。ボウは2011年にもここで勝利していますが、再びその名が加えられることになりました。チームメートのハイメ・ブストと藤波は、惜しいところで表彰台を逃し、悔しい思いをすることになりました。

日曜日のボウは、パーフェクトと言ってもいい勝ち方でした。特に2ラップ目は、12セクションのうちの2ヵ所を減点したのみ、4点のスコアは圧巻でした。3ラップ目のボウの減点は8点。ライバルとのアドバンテージを守り、しっかりと勝利をつかみ取りました。今回の完全勝利でボウの選手権ポイントは114点、ライバルのラガに11点のリードを築いています。

ベテランの藤波と若手のブストは、チームでは大先輩と後輩という間柄。日曜日では、この2人が激しい戦いを繰り広げました。勝負は最後の最後まで行方が分かりませんでした。2人の勝負は、相手に勝利することと同時に、表彰台に登壇するための戦いでもありました。

2ラップ目を終わって、ブストは3番手につけていました。初の表彰台になるかと期待されましたが、3ラップ目に藤波に逆転され、トータルでも3位にわずか3点差で4位となってしまいました。今回、藤波は1ラップ目に多くのミスがありました。しかし2ラップ目、3ラップ目と調子を戻し、表彰台の可能性を残しながらの戦いとなりましたが、最終的には表彰台まで6点差、4位まで3点差の5位で大会を終えました。しかし今大会で、ランキング3番手争いのライバルであるカベスタニーが11位と低迷し、藤波はランキング3位に浮上しています。

次の戦いは、6月11日(土)・12日(日)にアンドラ公国での開催となります。その1週前の6月3日(金)・4日(土)には、Repsol Honda Teamのトライアルライダーが、MotoGPが開催されるバルセロナ・サーキットに集結します。

決勝1日目コメント

トニー・ボウ(優勝)
「非常に疲れた大会でしたが、とても満足しています。序盤の第2セクションで、私はケガの痛みでとても苦しい思いをしました。テーピングを外して試合に臨むという間違った判断をしてしまった結果でした。第3セクションでの失敗で、さらに痛みは増していきました。その後、テーピングをして試合を進め、なんとか勝利することができました。今回獲得した選手権ポイントの20点は、とても重要なものでした。よい戦いができたと思います」

藤波貴久(4位)
「難しいセクションでしたが、序盤はいい走りができていました。しかし簡単なセクションで5点を取ってしまいました。さらに2ラップ目、ヒザを打ちつけてしまった上に、ミスも続けてしまいました。これで集中力を欠いてしまったのは否めないと思います。3ラップ目、調子が少し復調したのはラッキーでした」

ハイメ・ブスト(6位)
「今日はリズムをつかむことができずに終わってしまいました。トライのタイミングが早すぎたという反省もあります。特に最初の2ラップ目は、ミスが多すぎました。明日はより慎重なペースで、自分を奮い立たせ、もっといい結果が出るようにしたいと思います」

決勝2日目コメント

トニー・ボウ(優勝)
「1ラップ目にはいくつかの失敗がありました。2ラップ目にはその失敗をばん回して、いい走りができたと思います。土曜日のレースでは勝利するために、全体力を使いきりました。日曜日も同じようにして、結果はいいものになりました。ライディングはとてもよかったし、肩は走りの支障にはなりませんでした。ドイツでの2勝は、選手権での勝負にとても大きなものとなったと思います。しかし難しいシリーズは、まだまだ続きそうです」

ハイメ・ブスト(4位)
「今日は、しっかりした走りができました。しかしトライアルには、数多くの魔物が住んでいます。2ラップ目の終わりには表彰台が見えていたのに、またも4位に転落しました。私には理解不能です。まだまだ、私には学ぶべきことがたくさんあるようです」

藤波貴久(5位)
「この週末で、一番よかったことと言えば、ランキング3位となって帰宅できるということです。1ラップ目の私は、少しラフな戦い方をしてしまったようです。それが自分自身の問題なのか、滑るコンディションのせいなのか、いずれにしてもしっかりと考えて戦いを続け、状況はやや好転しました。これで5位という結果は、絶望的なものではありません。よりいい結果も出せると思うからです。今はランキング3位に浮上したことをポジティブに考え、次のアンドラに闘志をぶつけたいと思います」

ミケール・シレラ監督
「トニー・ボウ選手の完全勝利は、とても衝撃的でした。彼の身体状況はまだまだ完全ではありません。それを考えると、今の戦況はとてもすばらしいものです。ハイメ・ブスト選手は、一日の大半を表彰台が獲得できる位置で戦っていましたが、最後に4位に滑り落ちてしまいました。アンドラはとても難しい会場ですが、チームは表彰台独占に向けて、努力を続けています。その実現がいつになるのか、私たち自身も楽しみにしています」

リザルト

決勝1日目
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 ラップ3 総減点 クリーン数
11トニー・ボウHonda 13 15 7 35 20
2 2A.ラガ TRS 15 13 9 37 17
3 4A.カベスタニーシェルコ 13 8 17 38 15
45藤波貴久Honda 19 24 13 56 13
5 3J.ファハルド ヴェルティゴ 25 28 11 64 11
6 6ハイメ・ブストHonda 23 27 15 65 10
 
9 10エディー・カールソンHonda 26 31 31 88 7
10 24 オリオール・ノゲイラHonda 40 24 30 94 6
21 22 カルレス・デ・カウデンバーグHonda5251 41 144 5
決勝2日目
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 ラップ3 総減点 クリーン数
11トニー・ボウHonda 18 4 8 30 24
2 2A.ラガ TRS 22 16 9 47 20
3 8J.ダビル ヴェルティゴ 26 20 18 64 19
4 6 ハイメ・ブスト Honda 25 19 23 67 17
55藤波貴久Honda 32 19 19 70 17
6 3J.ファハルド ヴェルティゴ 36 19 29 84 14
 
7 10エディー・カールソンHonda 32 30 25 87 11
16 24 オリオール・ノゲイラHonda 42 35 48 125 5

総合順位

順位 ライダー マシン 総合ポイント
- 1 トニー・ボウ Honda 114
- 2 A.ラガ TRS 103
3 藤波貴久 Honda 74
4 A.カベスタニー シェルコ 73
- 5 ハイメ・ブスト Honda 72
6 J.ダビル ヴェルティゴ 62
 
12 エディー・カールソン Honda 25
15 小川友幸 Honda 14
16 オリオール・ノゲイラ Honda 10

スケジュール

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